雨も上がって、久しぶりにぽかぽかとした陽気の中…
今日は、大好きな方とこちらで待ち合わせ
私にとって忘れ難い第二の故郷、経堂の路地裏。
住宅街の中に、さりげなく佇む白壁に黒柱のちょっと目を惹く佇まい。
うふふ、ご主人が顔を出して、お元気そう~。
経堂 「十割手打ちそば しらかめ」
楽しみな心に足を急がせたら、ほんのり汗がにじむ、今日は暖か。
早速並んで腰を下ろし、まずは、ハートランドで乾杯~。
すぐに話が弾みながらも、しかと手に取り見るお品書き。
お昼のお料理のメニューに…
これは、夜のメニューだそう。
中からいくつか見つくろいお願いすると、
程なく出されるのが、「豆腐の味噌漬け」。
えのきの梅和えが添えられているのもうれしく、
しっとり柔らかい味わいの味噌漬けに、早速お酒
ここに来たら、やっぱりまずはこれ、「しらかめ」を冷で注文~。
半合から頼めるお酒を、二人なので一合で。
猪口に注ぎ入れそっと盃交わすお酒は、ふわりと優しく…
やっぱり、このお酒は美味しいな~
と、頂き出したところでタイミングもよく出される、「あじのなめろう」。
さっくり和えられたなめろうに、かりかりの蕎麦の実が混ざるのが「しらかめ」流。
う~ん、これはお酒にたまらな~いっ
野菜ものが欲しくて頼んだ「モロヘイヤのお浸し」も上品な味わいで、
とろ~りとした粘りが又醍醐味。
これらのお料理にお酒がクイクイ進み、さらに「しらかめ」の温燗をお願いすると、
ここも又素敵な燗付けで出され、そっと注ぐ温燗が又じわ~り染み入りながら…
追加でお願いした、ちょっと珍しい「落花生の旨煮」(300円)。
見た目は、時折見かける「茹で落花生」に似ているけれど…
わぁお、これはおいっしぃ~いっ
出汁の含んだ醤油仕立てで炊いたのだろうか、しっかり染みた出汁に、
落花生独特の甘みがじわりと染み、これはクセになってしまう。
これらのお料理にお酒に…
甘いマスクの素敵なご主人に、お話ししてるだけで幸せになってしまう奥様と、
あれこれお話ししていたら、あっという間。
そろそろお蕎麦を…と、品書きを再び手にし、
それぞれ頼み、まずは(半分づつ盛って頂いた)「胡麻汁そば」。
北海道雨竜の新蕎麦。
訪れる度毎に、蕎麦の切りもムラなく端正になっていくのを眺めつつ…
手繰り上げると、
うわぁ~、なんて香ばしい芳醇したいい香り、と思わずうっとり。
口に含めばしっとりとした腰が心地よく、噛みしめるとじわ~り広がる蕎麦の風味。
何もつけずとも、この味わいがうれしく、しばしそのまま手繰り…
そ、そだったっ。
胡麻汁を頼んでいたんだった 、
と、胡麻汁に浸し頂くと、これが、又たまらない美味しさ。
甘さ控えめのすっきりとした中に広がる粗摺り胡麻のこの風味。
それだけでも香ばしい蕎麦にこれが絡まる、この贅沢な味わいに…
すっかり無口で手繰ってしまっている、我々に…
食べ終える頃合いもよく出されたのは、もう一つの「山かけそば」。
真っ白に覆うとろろは、雪山に降りしきった雪景色を思い浮かばせ…
二人取り分けていると、ほとんど透明なこのかけ汁。
口に含むと、ああ、なんて心地のいい汁なんだろう…
何のひっかかりもなく、そのまま体に染みてしまうと思う程の、きれいなかけ汁。
このまましばし、飲み続けていたい…と思いつつ、
横たわる蕎麦を手繰り上げ、とろろに絡め頂くと…
う~んっ、と唸ってしまうほどのこの旨み。
ほろりとほどけるような繊細なとろろに、しっとり絡むこの蕎麦。
こうなったら、もうたまらなく夢中で手繰り、汁まで完飲。
食べ終えた頃合い見て出して下さるのもうれしい蕎麦湯は、とろ~り白濁。
それをこの胡麻汁に注ぎ入れ頂いたら、はぁ~…と声を漏らしてしまう、
最後に浸る、至福のひと時。
初々しいご夫婦の姿に、又幸せな心地を頂けて、
ゆっくりとお話しもできた、素敵な午後のひと時。
ご馳走様でした~
訪れる毎に、素敵なお店になっていくのが、又嬉しく…
今日は本当に、楽しいひと時だったなあ・・。
Kさん、本当にありがとうございました~


「十割手打ちそば しらかめ」
世田谷区経堂1-27-13
03-3420-1988
11:30~14:00 / 17:30~21:00
火曜日、
禁煙
2010年 7月16日 「もずくの冷かけそば」
2010年 5月 6日 お料理いろいろ、「もり」「おろしぶっかけ」「玉子とじそば」
2010年 3月17日「筍の姫皮とちりめんじゃこ」に「もりそば」
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羨ましすぎるシチュエーションです。
私が伺った時は、開店前にすでに20人程並んでいて、1時間は待ちましたもの(^^;
でも、あの美味しさには、その待ち時間も忘れ、甘美な時間をすごした事が、今でも強く心に残っています。
「たか志」の「温かい胡麻汁」大好きなんです。そろそろ、肌寒く感じる日も出てきたので、又伺ってみます(^^)。
先日、日立で仕事のおり移転後初の慈久庵さん伺えました。平日の1時過ぎで店内一組のみ。程なくして四品コース頂けました。そはがきとセイロ、流石の一言ですね。新蕎麦は11月中頃からとのことですが穀物の旨さと甘さ、みずみずしさ。阿佐ヶ谷の時より格段旨い気がします。店主さんもかなり丸くなり柔らかい物腰(笑)。辺りの蕎麦は白い花が少し枯れ始めて、その下の実が膨らみつつありました。稲刈りあぜ掛け終りの今が一番里山らしい時期でした。
追加情報です。府中たか志さん。秋の吟醸はまだですが、お品書きから「枝豆汁」が終り、「ホット胡桃汁」が始まってました。去年よりホットな訳じゃなく同じ「暖かい胡桃汁」でしたが。濃厚で旨かった。
それとお座敷奥の壁に不思議なものが飾って有りますよ。私は意味が分からずにご主人に答え教えて頂きましたが。
以上長文失礼しました。
私もうれしく思っています。
又、昔あったように、
カウンタで、乾杯しましょう~(^^)
経堂は、敷居高くないですよー。
むしろ、学生街ののどかでほのぼのとした雰囲気があって、心から愛していた町でした。懐かしさひとしお、駅は立派になってしまったけれど、所々に昔の面影が残っていて、今でも歩くたびに、若かったころの私の姿を、そこかしこに見つけられるようで、第二の故郷のような町です。
ぜひ、こちら、行かれて見て下さい。
ほぼご主人おひとりで切り盛りなさっているので、ゆっくりと寛ぐ気持ちで…。
我孫子のお店情報ありがとうございます。
折を見て、ぜひとも行ってみたいものです。
最初からグレードは高かったけど、ますますいい蕎麦を打つようになりましたね。
日曜日ということもあり、ちょうどよく混みあっていました。
こういう店にちゃんとお客さんがついてくるのをみるのはうれしい!
夢八さんが帰られた、すぐ後、
1時20分頃の事でした(^^)。
お聞きしておりまーす♪
ここは、去年まで「水埜」さんのあったところです。
素敵な、美味しく、あったかいお店です。
お二人だけで切り盛りなさっているので、ゆっくり時間のある時に行ってみて下さい。
行く毎に、グレードアップしていて、嬉しい限りです。
行きましょう~(^o^)丿
土曜日昼の、お隣の駅にも、又行きたいなあ。
僕はこの日はその後打ち合わせだったので飲めませんでした。
最近行った蕎麦屋根情報です。我孫子市天王台の旭庵さん。こちら個人的に最高でした。正に町の蕎麦屋さんの王道。通し営業で店内は琴のBGM。せいろ1枚580円、2枚900円、3枚1200円。蕎麦は自家製粉手打、手切だそう。ピン角の細切り江戸前で清々しい香りと淡緑。汁は甘めで節の香り濃厚。山葵は直前に仲居さんがゴリゴリ擦り下し、珍しい青い部分の葱も良く水晒しされて旨い。今は北海道雨竜キタワセの新蕎麦とのこと。天麩羅は季節毎に変わる様で今は秋味。 万願寺唐辛子、マイタケ、松茸等。お酒は麦酒と菊正宗、小野川のみで潔い。蕎麦湯はナチュラル茹で湯。口直しはくずきり(吉野本葛)、オシルコ(北海道大納言)
そそられませんか?(笑)
我孫子手賀沼には良い蕎麦屋さん2件有りますが断然こちらが好みです。近くの○○やぶさんに爪の垢煎じて飲ませたい(笑)お勧めですから機会有れば是非。
府中よし木さん、やざきさんもちゃんと行ってますよ。よし木の親父さんは相変わらず一人で元気に頑張っていらっしゃいます(笑)。生打ちは売り切れ残念。
やざきさんは北海道雨竜キタワセ新蕎麦になってました。相変わらず淡緑の見事な蕎麦です。ランチは胡麻汁蕎麦と炊込みご飯で700円。味とボリュームでは有り得ないCPです。まつや譲りの濃厚な胡麻汁。府中に住んでて良かった(笑)
以上長文失礼しました。
どんどんグレードアップされていくみたいですね。
久しぶりに行ってみるか。
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