多摩地区の蕎麦の名店「よしの」。
そのご子息が、奥多摩街道近くにお店を出した…と、聞いてから早くも半年。
今日は、美味しい青梅の玉子を買いがてら、お昼を頂きに寄って見る事に。
新青梅街道から縦断するように、奥多摩街道へと走って行くと程なく。
通り沿いに、いくつかの店舗が連なる、複合した建物の前に、
ひらりとはためく、「つけ蕎麦」の旗が目に留まり…
横に広めに取られた、合同駐車場に車を停め、
「こってり鴨だし蕎麦」「あっさりかつおだしつけ蕎麦」
と書かれた看板のお店の前に歩いて行くと…
一見、並びのラーメン屋さんと同化しそうな、
ログハウスのような佇まいに、派手に書かれた看板の、何とも斬新な佇まい。
なんだか、ちょっとわくわく
青梅市河辺町 「つけ蕎麦 KATSURA」
扉を開くと、すぐ目の前には、白木のウッディな棚があり、
かわいらしく飾りつけられた様子は、カジュアルなカフェのよう。
窓際に置かれた、裸木のテーブルに、厨房を面して作られたカウンター。
小ざっぱりとした空間は、明るくポップスな空気が流れ、軽快で楽しい。
既に2時も過ぎようとする休日の昼下がり、ご家族連れのお客さん達が、
テーブル席で和やかにお昼を食べている中…
かわいい奥様ににこっと迎えられ、並んでカウンタに腰を下ろす。
…おっ、店内はカジュアルな雰囲気だけど、きちんと石臼に打ち場がある
うれしいな、流石「よしの」さんの息子さんのお店だ…
…と、品書きを探そうとしたら、壁に下げられたのがそれのよう。
と、振り返り見る品書きには、楽しい「つけ汁」が並んでる。
さらに、ラーメン屋さんのような、様々な「トッピング」があり、
小丼の品書きも下げられて…
いくつかお聞きすると、にこやかに丁寧に答えて下さるのもうれしいな~
と、あれこれ二人で何だか楽しくなりながら、
私は「あっさりかつおだしつけ汁」に「味玉」のトッピング。
彼は、「もりそば」と「ミニ鳥チャーシュー丼」に決め注文
今日は車だったけど…
前に置かれているお酒の品書きも、魅力的。
トッピングでちょっと蕎麦前なんかも、いいだろうな~
と、(イケメン)ご主人のきびきびとした作業を眺めつつ…
お店についてのチラシを見せてもらっている間に…
程なく出された、熱々の汁の添えられた「あっさりかつおだしつけ蕎麦」。
ラーメンのつけ汁のような、タテガミのように海苔がひゅんっと立ち、
中に、玉子大の大きな「鳥だんご」に三つ葉、それに味玉が浮かんでる。
丼に盛られているのがユニークな、だが、艶々と輝く角がピンと立った端正な蕎麦。
お聞きすると、こちらは八割で打たれているそうで、
顔を寄せると、爽やかに漂う、清々しい蕎麦の香り。
そのまま口に含むと、しゃきっと〆られたきりりとした口当たりが心地よく、
ぱきっとした、しっかりとした腰が頼もしい。
噛みしめると、ふわ~り、蕎麦の風味が口に広がる。
つけ汁無しでも、美味しい と手繰り味わっていると…、
目の前で奥様が丁寧に摺っていた、瑞々しい山葵の添えられた
彼の「もりそば」には…
程なく、「ミニ鳥チャーシュー丼」をも出される。
チャーシュー好きの彼に、これがど真ん中だったようで、「美味しい」の連呼。
とりわけ、さらりとかけられたタレが、ものすごく美味しいのだそう。
そんなつぶやきを横で聞きつつ、私は、目の前の蕎麦に夢中。
この暖かな「かつおだしつけ汁」を浸し頂くと、こ、これは美味しいっ
そのままの蕎麦でも美味しかったのだが、
このつけ汁に浸し頂くと、ふっと暖まる蕎麦が途端に甘みを増す。
上品に染み入ったかつお出汁に、鳥の旨みが柔らかく融合した美味汁。
それに、ふっと香る三つ葉に、質の良さが伺える、海苔の香ばしさがほのかに漂う。
と、夢中になっているところで、ちょっと交換
彼の「もりそば」の「もり汁」を浸してみると…
おっ、これも旨いっ
ぷんっと香り立つ、気品のある鰹の出汁のすっきりとした辛口。
さすが、土台が違うよ、と納得する汁に絡まる蕎麦を楽しんで…
大きな存在、鳥団子(つくね)に箸を入れると、ほろりと割れ、
口に含むと、こっ、これは美味しい~いっっ
鳥の旨みがじわぁぁっと、広がるこの幸福感。
ジューシーで脂がじわりと染み、うーん、これで一杯欲しいほど。
そして、さらに気になる、「味たま」に箸を入れ…
崩してみると、ぱっと開かれる、黄金の黄身に目が釘付け。
これと一緒に蕎麦を絡めてほうばると…
んんん~っ…、言葉にならない、この美味しさ
もしかして、青梅の玉子かしら…、濃厚な玉子の味わいが実に深く、
コクとまろやかさが蕎麦に絡まり、さらに鰹だしがさっと絡まる絶妙なハーモニー。
もう、お互いの事など忘我にふけり、夢中で手繰ってしまう。
結構たっぷりの量もあったのに、するすると頂いて…
頃合いぴたりと出して下さった蕎麦湯は、濃厚なとろとろ蕎麦湯。
これをこのつけ汁に注ぎ入れ頂いたら、最後に体中に染み入るよう。
彼も、満面の笑みで満足だったのが、一目で伺え…
すっかり、二人大満足で席を立つ。
「ありがとうございました」と、二人揃って笑顔で送ってくれるのもうれしく、
又是非伺いたいと、気持ちよくお店を後に。
ご馳走様でした~
所謂蕎麦屋とは、又違う、気軽で楽しいカジュアルスタイル。
それでいて蕎麦の味はしかとした旨さを出してくれる、
来ただけで楽しくなってしまうような雰囲気の、新鮮な楽しさ。
今度は、「濃厚胡麻汁」を食べてみようっと 。
「つけ蕎麦 KATATSURA」
青梅市河辺町6-12-1-104
0428-24-1723
11:00~15:00 / 17:00~21:00
火曜定休
禁煙
P 合同駐車場12台
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じゃ、私は次はそれを…(^^)。
「鴨汁」は、文字通り、「こってり」なんですね。
「あっさり鰹」、よかったですよ♪
それと、鳥団子が絶品でしたので、それもぜひぜひ(^^)。
行ってきました。食べてきましたよ~
鴨だしはちょっと濃かったですけれど、ごまだれは絶品でした
次回は野菜ぶっかけを食べてみようと思いま~す
ありがとうございます!
本当に。
そうなんです、気兼ねなく入れ、
しかも、とっても心地のいい空間。
その中で、ラーメンのようでありながら、きちんと拘りある蕎麦が食べられます。
是非、いらしてみて下さい。
川越の情報がぎっしりで、びっくり♪
私も参考にさせて頂きます(^^)。
これからもよろしくお願い致します。
初めてコメントさせていただきますが、
いつも楽しみにさせていただいております。
また、陰ながら応援させていただいております。
「ただただ蕎麦が好き」ってプロフ素敵過ぎです。
この記事は特に気になっています・・・出来れば秋には伺ってみたいな~!
これからも参考にさせてください!また頑張ってくださいね
ちょっと前に行った、高田馬場の「安土」などもそうだったのですが、ただこちらは、自家製粉の手打ち蕎麦。
蕎麦だけでも美味しんです。
それを、気楽に食べてもらいたいとの意図のようで、ここは蕎麦好きにもお勧めしたいです。
ラーメン屋かと思うような。。
私も浜松町で1軒食べてみました。
意見が分かれそうですね。
FUKUSHIMAYA♪
まさに、この後、そこで買い物していました(^^)。(このスーパーいいですよね~)
本当に、地名や名前は難しいです。
改めて気を引き締めなくちゃ。暖かいお言葉、ありがとうございました…(涙)
旨そうで生唾ゴックンですね。
玉子はウコッケイの玉子ですか?
たまに(多摩に)羽村のスーパー福島屋に買出しに行きます。
まだここら辺は個人商店が有っていいですよね。
わたしもずっと河辺を「かわべ」と呼んでました、土地と人の名前は難しいですね、反省。
今後、気をつけたいと、しかと思っております。
でも、「よしの」さんの息子さん、これはちょっと食べてみたいな、と気軽に寄ってみたのですが、蕎麦、美味しかったです。
しかも、つけ汁の素材すべてに拘りを感じられ、接客も丁寧、大満足のお昼になりました。
しかも、ラーメンじゃなくて、蕎麦で食べる、その醍醐味がよかったです。
きどらず、こうして、蕎麦に足を向けてくれる人がいたら、いいなぁ、などと思いながら、応援したいです(^^)。
いろいろと…、考え訂正致しました。
私も、次は電車で行ってみたいな、なんて思っていて…。
カジュアルでありながら、出されるものは、しかるべきものがあります。
ここは、いいですよ(^^)
でもモノはちゃんと蕎麦みたいですね。
おります。
大変僭越ではございますが、
地名が違っているようです。
川辺でなく河辺です。
地元の方に失礼かと
思います。
らーめんやっぽいところは別にして、
こだわりが感じられます。
電車でいけるかな?呑みたいから(笑)
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