毎日毎日、うんざりするような猛暑の中、
キーンっと辛いおろし蕎麦が食べたく、出先でふと思い出した「越前蕎麦」。
嬉しい事に、地下鉄を上ったらすぐ、というのもありがた~い 。
久しぶりに訪れたお店は、以前の記憶のまま。
殺風景なビルのガラス扉を開くと、ほっとするお店の入口が目の前に。
三越前 「手打越前おろしそば 御清水庵 清恵」
昼時をちょっと外した1時過ぎ、店内はぽつりぽつりのお客さん。
「いらっしゃいませ、奥にどうぞ~」
すぐに感じのいいご主人(?)に迎えられ、一枚板の大テーブルを過ぎ、
一段高くなった、川を望める奥のテーブルの一つに腰を下ろす。
白木に囲まれた、落ち着いた店内は、ほっと落ちつく心地のいい空間で…
すぐに出された、お絞りに冷たいお水を口に含んで品書きを。
これこれ、体が希求していた「おろしそば」。
すぐに「越前おろしそば」に決め、200円で付けられる「ミニ天丼」も注文。
程なく出されたお盆には、陶器の器に盛られた、どっしり太めの田舎蕎麦。
それに、大根おろしの混ぜ込まれた、独特のおろし汁が添えられ、
これも福井ならでは、蕎麦湯は湯のみに入って置かれてる。
粗挽きではない、玄蕎麦の挽きぐるみの蕎麦は、つるりとした滑らかな表面。
そのまま口に含むと…、ん?
一瞬、しっかりがっしりとした腰を想像したが、意外に柔らかめ。
太くても、するするっと入り、食べやすい蕎麦。
そういえば…、落合の「輝」さんの蕎麦も柔らかめだったから、
案外、福井のお蕎麦は、がっしり固めではないのかも…、などと思いながら、
薬味の葱に鰹節を乗せて、加減しつつおろし汁を回しかけ、
この汁にたっぷり絡め頂くと…、んん~っ、辛いっ、でもって美味し~い 。
薄めのもり汁に、きりりっとくる辛味大根の、清洌な味わいが心地よく、
これに浸った事で、蕎麦の甘みがふわ~り広がる。
この「越前おろし」っていうのは、やっぱりいいなぁ、ともう一気に。
蕎麦湯は、まだまだ熱々で、しっかりと白濁し、蕎麦の風味が濃い。
これを、残ったおろし汁の猪口に注ぎ入れ頂くと、これが美味しいおろし蕎麦湯。
が、蕎麦の量はかなり控えめ、蕎麦前を食べた後に丁度いい量で、
ランチには、ちょっと少ないかな、という感じだけれど…
小さな茶碗に盛られたのかわいい「ミニ天丼」を頼んでいてよかった、
ナスにかぼちゃ、ししとうと海老の盛られた、からりっと揚げられた天ぷらで、
量も多すぎず、すっかり食べたらお腹もいっぱい 。
さっと、お水を入れてくれたり、お店の方皆さん気持ちのいい応対で…
念願の「辛味大根」を食べられ、満足満足。
ご馳走様でした~
又、ここも夜に来てみてもいいなぁ…。
「御清水庵 清恵」
中央区日本橋室町1-8-2 日本橋広末ビル1F
03-3231-1588
11:00~14:00 / 17:00~21:00
日曜・祝日営業
13時まで禁煙
2005年 6月20日 お料理いろいろ「越前おろしそば」
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とてもうれしく読ませて頂きました。
その折は、是非!
教えて下さい、必ず…
申し訳ありません。
辛っ~いっっっっ!おろし蕎麦といえば、つい思い出してしまう、
あの築地のお店。
すだちも宜しいですが、辛味のおろし蕎麦も、宜しいですねぇ・・・。
この日は、まだ1時ちょっとだったので、混んでいるだろうな、と思ったのと、
とにかくこの日は、どうしても辛い~い、越前おろしが食べたかったんです。
私は、いかにもお江戸の蕎麦屋という風情が好きですねぇ。
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