そろそろ真竹の出る時期だ!と、あきる野の農産物直販所へ。
孟宗竹の竹の子とは又違う、大好きな真竹の筍を、嬉々として購入し…
これも手土産に、今日は父の日、父宅へ伺う為に戻る途中、
「昼、、丁度途中だし、年末に食べれなかったとこにでも行く?」
と、私を気遣ってか、彼の言う言葉がうれしく、早速向かってみる事に 。
芋窪街道から折れた「すずかけ通り」。
何の変哲もない街道沿いに、ふっとそこだけ田舎の一角に来たかのような、
板壁が山小屋を思わせる、素朴なほのぼのとした佇まい。
開店当初に訪れたきりで、ずっと気になっていただけに、うれしいなあ…
立川市砂川 「手打そば むらやま」
扉を開き入ると、お昼前に訪れた我々が今日の口切りのよう。
長閑な柔らかい空気が漂う店内は、ほっと寛ぐのにいい空間。
すぐに「いらっしゃいませっ」と、厨房からかけてくれる明るい声が心地よく、
外を眺められる、窓際のテーブル席に腰を下ろす。
出してくれたお茶を頂き、テーブルに置かれた品書きを手にすると、
お蕎麦は以前来た時と同じ、「さらしな」「田舎」に「二八」の三種類。
種物はシンプルで、絞ったメニューが書かれてる中…
彼は即「二八」の大盛りに決めたようなので、
私は、前回美味しかった、「鴨せいろ」を「田舎」で作って頂く事に。
程なく出された、彼の盛りもたっぷりの「二八」の大盛り。
艶やかに輝く、柔らかいクリーム色をした、端正に切り揃った細切り。
ところどころに蕎麦の欠片が見え隠れし、これも美しいなぁ~
…と見ている側から、私の鴨汁を添えた「田舎」が置かれる。
そうそう、この蕎麦だっ
「二八」よりはやや太めの蕎麦は、穀物独特のやや茶色がかった蕎麦色で…
ざっくりと断たれた断面に、蕎麦の欠片が所々に散り、穀物の素朴な風合いたっぷり。
この野生味感じる蕎麦をしばし眺め…
手繰り上げると、しっかりと感じられるしみじみとした穀物の香り。
噛みしめると、弾力あるしっかりとした腰が頼もしく、時折感じるざらり感。
その間に素朴な穀物の香ばしい味わいが広がり、後にふわりと残る甘み。
うんうん、これは美味しい…
そのままで美味しい蕎麦を、しばし何度か手繰り楽しみ…
刻み鴨に、鴨肉の両方の入った熱々の鴨汁を漬け頂くと、
鴨出汁が染みた、しっかりとした味わいの鴨汁は、蕎麦の甘みをさらに引き立て、
ほっと暖まる蕎麦は、解けるように風味が高まる。
記憶の通り、やはりここの蕎麦は、美味しいなぁ~
途中で、「二八」の蕎麦と交換して、食べてみるせいろも又美味しい
滑らかでしなやかな腰が心地よく、するりと落ちる喉越しの良さ。
蕎麦の甘みがとても濃く、鴨汁にはもしかしたらこっちの方が合う…?
と、次は、お汁も交換して食べ比べ。
初めて頂く「もり汁」、これが美味しい
バランスがよく奥行き深いまろやかさ。
濃い目の汁は、この素朴な「田舎」の風味をよく引き立てる。
と、二種のそば汁に、二種の蕎麦を食べ比べ、夢中でするすると頂いてしまう。
「ここの蕎麦、旨いなぁ…」と、満足そうにつぶやく彼の言葉がうれしく… 。
頃合い見て出された蕎麦湯は、しっかりと白濁して湯気がほかほか。
鴨汁がたっぷりだったので、別に蕎麦猪口に蓮華をもらって鴨汁をよそい、
何度となく頂く、美味しいとろとろ蕎麦湯の鴨汁バージョン。
彼のもり汁でも頂きながら、汁の美味しさを実感し、すっかり満足していると、
一組、又一人、さらに一組…
と昼時にさしかかった途端に、ぞくぞくと入ってくるお客さん。
常連のお客さんらしく、すっかり地元に定着し人気を掴んでいるのが伺え、
この蕎麦だったら…、と納得し、我々も心地よく席を立つ。
「ありがとうございました!」
さっと厨房から顔を出して下さる、まだお若いご主人の姿が印象的で、
「ここは又来よう」という、彼の言葉がうれしく、お店を後に…。
ご馳走様でした~
久しぶりに訪れて、よかった…と、心も暖かく、
さて、お義父さんのプレゼントも買いに行きましょう~
*お品書き
二八 700円、田舎、さらしな 800円、とろろ、納豆 900円、鴨せいろ 950円、天せいろ 1,500円、かけ 700円、玉子とじ 830円、キノコそば 980円、にしん 1,200円、鴨南蛮 1,300円、天麩羅 1,500円、カレー南蛮、揚げもちそば 900円
天丼 1,000円、ミニ天丼 500円
野菜天盛り 800円、海老天盛り 900円、玉子焼き 700円、鴨焼き 930円、蕎麦味噌 450円、お新香 400円、胡麻和え 500円、板わさ 550円、特製サラダ 650円、川海老唐揚げ、にしん甘露煮 600円、ホタテ醤油焼き 650円、もち揚げおろし 700円、ししとう焼き 550円、鴨のくんせい 850円、そばがき 800円
生ビール 500円、八海山、菊姫(特撰純米)、越の影虎(龍)など 550円~830円

「手打そば むらやま」
立川市幸町2-17-8
042-536-6430
11:00~15:00 / 17:00~21:00
月曜、第三火曜定休日
P2台
お店のHP
2007年11月11日 「オクラの胡麻和え」で一献、「鴨汁田舎そば」
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早速の情報ありがとうございます♪♪
新青梅の瑞穂町役場入口の交差点・・
何となくわかるかもです。
機会みて、私も新しいお店に早速伺ってみたいです。
楽しみです(^^)。
新「むらやま」11月10日にOpenの知らせがありましたので、早速12日に行ってきました。
変わらず美味しいお蕎麦を頂きました。
場所は、瑞穂町の役場通りを新青梅街道にぶつかったあたりです。
残念ながら住所を確認し忘れました。
車なら、東大和方面から新青梅街道を瑞穂町役場入口交差点を右折しすぐの、西武信用金庫の向かいの細い道を入って100mくらいのところです。
八高線の箱根ヶ崎駅からは、分かりにくいですが徒歩20分くらいでしょうか。
お知らせくださりありがとうございます、ようやくほっとしました。
瑞穂町に・・・、
ちょっと遠くなってしまいますが、是非移転した折には行ってみたいです。
又、お知らせ下さったらとてもうれしいです。
よろしくお願いいたします。
瑞穂町に移転するようです。
10月末に開店の予定のようです。
またあのお蕎麦が食べられると思うと安心しました。
新しいお店の場所が詳しくわかりましたら、ご報告します。
お客さんも結構入っていたのに、
そうそう、元気なご主人で気持ちよかったのに・・・
私も、情報頼ってみます。
お知らせありがとうございました。
ここ2週間くらい暖簾がかからないのでどうしたのかな・・・
と思ったいたら、看板が下ろされてしまっているようです。
元気の良い明るいご主人だったのに、閉店の知らせもありません。
本当にどうされたのでしょうか。。。
元気で別のところで開業されるのであれば良いのですが。
しっかりしたご主人だったので、ちょっと心配です。
どなたか何か情報がありましたらお願いします。
早速、gunさんが行って下さったの、とてもうれしいです。
そうそう、駐車場があるのは、場所が場所だけに便利でうれしいです。
しいと思いました。駐車場もあるし、またこのブログに美味しいお店を教
わりました。ありがとうございます。
お蕎麦、しみじみと、美味しかった…
ぜひ、おすすめのそばがきも、食べてみたいです。
又、私も訪れてみます(^^)
そばがきも滑らかで他では味わえない美味しさですので一度お試しあれ。
さらしなの粉を使用しているのかも知れないと思っています。(今度聞いてみよう)
いつも明るくて元気のいいご主人の人柄にも引かれて、そばがきと田舎を食べに通い詰めています。
素直に美味しいと言える蕎麦やさんです。
この、盛り付け、すごいですよね~(^^;
さすが、都心じゃあり得ない、郊外ならでは、です。
写真から香りがしてきそう・・・。
また、鴨汁もタップリで満足できそうです。
それにしても二八の大盛り量がスゴイですね。
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