何やら、夏に向けての試作品があるというので…、
長兄(?)と待ち合わせて、うららかな陽気の中、喜多見へと 。
こんにちわ、いいお天気ね~、と、門番さんにご挨拶
喜多見 「石臼挽き自家製粉 手打十割そば 志美津や」
日差しが優しく入りこんだ昼下がりのお店には、
ゆっくりとお蕎麦にお昼のひと時を楽しんでいる、何名かのお客さん。
空いていてたテーブルに腰を下ろし、待ち人を待つ時間も楽しい…
と、開いた品書きから、好きなお酒「南」を注文。
お酒につく充ては、今日は「切り干大根」の醤油漬け。
これが、しゃきしゃきとして味が染み、しみじみ~と美味しい…。
それにやっぱり外せない、おばあちゃまの「お漬物」。
程良く使った糠漬けの大根、蕪、胡瓜に、ひのな漬けがお酒に旨い。
と、待ち人も到着したところで、季節の品「ほたての雪華揚げ」も。
たっぷりの大根おろしに玉ねぎの千切り、それに若芽が添えられ、
これも毎年のお楽しみ、ほっこりと揚げられた帆立の天麩羅。
中にチーズが挟まれた帆立貝柱で、これが美味し~い
…と、出されたのが、これも試作メニューの「抜きがき」とのそばがき。
表面から飛び出さんばかりに埋め込まれた蕎麦の粒々に目が釘付け。
丸抜きの蕎麦の実を粗く挽いて作られたそうで、こ、これが…
美味しすぎるっ
もっちりと練り上げられ、置かれた瞬間から漂う香ばしい香り。
口に含むと、ぷちぷちとした粒感がたまならく、ゆっくりと転がしていると、
じわじわじわ~っと、口いっぱいに広がる香ばしい蕎麦の味わい。
その後で、ふぅっと鼻に濃厚な風味が抜け、ん~、これはたまらない 。
と、ここで裏?隠し酒?「裏佐久の花」も、出して頂いて…
ラベルだけでも楽しいお酒は、口に含むとまるで微発泡のような軽快さ。
どこかサイダーに通じるような爽快感があり、これは正に夏の酒。
と、蕎麦前を十分楽しんだところで、そろそろ目的のお蕎麦を…
と、まず出されたのが、今週末から
品書きの「十割」や「粗挽き」「田舎」に並んで出す予定との、「冷かけ」。
台はそれぞれ選べるそうで、今日は「十割」で作られた「冷かけ」は、
上に茗荷が乗っただけのシンプルな佇まい。
だが!この汁を頂くと、これが素朴ながら、染み入るように旨いっ。
と、汁を楽しんだ後に、手繰る蕎麦。
しゃきっと〆られたしっかりとした腰を噛みしめると…、
んんんっ~、なんて濃い味わい 。
まずは蕎麦だけで楽しみ、その後で、茗荷も添えて楽しみ、
それらに、ふわりとかかった汁が、実に上手く脇役をこなしてる。
今度は、これを「粗挽き」でも、食べてみたいな~
と、すっかり汁まで飲みほしたところで…
もうひとつ、試作思案中の「味噌冷かけ」。
こちらの蕎麦は、見るからに野趣さ溢れた「粗挽き蕎麦」。
そっと口にする味噌冷かけも、優しく滋味深く、しみじみ美味しく、
中の蕎麦を手繰れば、優しくかすめていく蕎麦のざらつき。
噛みしめると、途端に濃厚な香ばしさが広がり、これは美味し~い。
味噌ひや汁も、おばあちゃまの手作り味噌で作られ、これが美味しいのだが、
今一つ、何かのインパクトに欠けているのか、悪くはないのだが物足りない?
蕎麦の味に負けている…と、いうのだろうか~…
と、長兄と共にご主人とあれこれ、改良に向けて思案しつつ…
やっぱり最後は、これも食べたい「粗挽き蕎麦」 。
福島県宮古の玄蕎麦、丸抜きを粗く挽いて打たれた蕎麦は、
先程のそばがき同様に、飛び出てくるような蕎麦の粒々がびっしり。
手繰り上げると、も~う、うっとりすような芳しい蕎麦の香りに、
噛みしめると、途端に口いっぱいに広がる、言葉にならない香ばしい味わい。
あまりにこの味わいが美味しくて、ついでにアッ~ップ。
何も漬けずとも、濃厚な味わいに、もう、食べながらくらくら~
茨城の蕎麦もよかったが、この宮古の蕎麦の香り風味の濃さに、
陶酔してしまう、手繰る間の幸せなほんのひと時。
最後に、まだうっとりとした余韻を噛みしめながら蕎麦湯を頂き、
是非、この味噌冷かけも完成させて欲しいとしみじみと。
志美津やさんならでは、の味噌、その冷かけ蕎麦。
次に、声がかかるのを楽しみにしながら、お店を後に。
ご馳走様でした~
そうだったっ、又近々「しゃきしゃき大根」を食べにこなくちゃ☆
*お品書き
せいろ、田舎、粗挽き、さらしな(要予約) 800円、二色 900円、かさねせいろ 1,250円、温泉たまごせいろ 1,000円、とろろせいろ 1,260円、他季節のお蕎麦
(ランチ)蕎麦、ミニ天丼orそぼろご飯、小鉢 1,260円
三種盛り 400円、蕎麦豆腐 350円、蕎麦味噌 350円、板わさ 550円、鴨たたき 650円、そばがき 750円などなど・・・
地酒各種 650円~750円、ノンアルコールビール有
即時おまかせ、ミニ蕎麦会可能
自家製粉 手打ち十割そば
「志実津や」
狛江市東野川4-13-5
03-3489-0381
11:30~20;30
毎月6日・16日・26日原則
禁煙 P有り
お店のHP ご主人のブログ
2010年 4月28日 「空豆の殻焼き」で一献、「山菜せいろ」そば
2010年 3月18日 「春の蕎麦会」
2009年 2月19日 「田舎そば」で「けんちんそば」
2009年12月25日 「牡蠣の天麩羅」に「けんちん蕎麦」
2009年12月12日 しゃぶしゃぶ蕎麦こと、「蕎麦振り鍋」
2009年10月20日 「牡蠣天」「きのこ汁そば」
2009年 7月11日 「水なす」に「アスパラ」、「しゃきしゃき大根そば」
2009年 3月13日 竹の子料理に、「山菜せいろ」
2009年 2月 9日 「牡蠣天」に「けんちんせいろ」
2009年 1月 9日 「牡蠣南蛮、牡蠣ヌキ」を熱燗で味わう
2008年 9月 6日 帆立天、牡蠣天を楽しみ 粗挽き蕎麦
2008年 7月22日 水ナス三昧 粗挽き蕎麦に田舎蕎麦
2008年 5月12日 漬物に美味アスパラ天 十割蕎麦に、手挽き粗挽き
2008年 4月 4日 ProjectX 10種の蕎麦バトル
2008年 2月 2日 牡蠣天ぷらにうっとり
2007年12月31日 年越し蕎麦に温泉卵せいろ
2007年10月 5日 牡蠣天ぷらに二色そば
2005年 6月 7日 二色そば
- 関連記事
-
- 喜多見 「志美津や」 白海老の掻き揚げ (2011/03/14)
- 喜多見 「志美津や」 年明けうどん (2011/01/14)
- 喜多見 「志美津や」 けんちんせいろ (2010/12/24)
- 喜多見 「志美津や」 牡蠣天にきのこせいろ (2010/11/02)
- 喜多見 「志美津や」 熟成考証 (2010/10/07)
- 喜多見 「志美津や」 しゃきしゃき大根そば (2010/08/12)
- 喜多見 「志美津や」 粗挽きナイト (2010/07/02)
- 喜多見 「志美津や」 新メニュー 冷かけ (2010/06/01)
- 喜多見 「志美津や」 山菜せいろ (2010/04/28)
- 喜多見 「志美津や」 春の蕎麦会 (2010/03/18)
- 喜多見 「志美津や」 けんちんそば田舎 (2010/02/19)
- 喜多見 「志美津や」 けんちん田舎そば (2009/12/25)
- 喜多見 「志美津や」 そば振り鍋 (2009/12/12)
- 喜多見 「志美津や」 牡蠣天に、きのこ汁そば (2009/10/20)
- 喜多見 「志美津や」 しゃきしゃき大根そば (2009/07/11)
蕎麦が、又違う美味しさになる、その不思議。
次回は、ぜひ、これもイチオシ、
「しゃきしゃき大根」も食べてみて下さい♪
十割でいただきましたが、美味しくて、くらくらきました。
ちょっと遠いんですが、暑い中、大満足で帰りました。
ぜひ、冷かけ、今週末から登場との事なので、食べてみて下さい(^^)。
この間、仕事の合間に、ホタテが上にのったお蕎麦をいただいてきました。おいしかった~。次回は冷かけを、裏佐久とともに(^^♪
もっともっと暑くなった頃にでも、銀座の裏通りへも行って見ましょう(^^)。
最近、山葵味の柿の種がちょっとお気に入りだったりします♪
夢に出てきたかしらん~…
ありがとうございます。
私もひめはるぜみさんのブログ、わかりやすくて素直な感想がわかって、大好きなブログです。
これからもよろしくお願い致します。
ぜひぜひ。
帆立も毎年この季節のお楽しみ、うれしい一品。そろそろ水ナスも出るかとわくわくしています。
リポートが続くと・・・。
そろそろ、あちらの「すだち」も気になり始めます。
缶チューハイに柿ピーでコレ読んでます。
・・そばがきの夢みそう。
ほんとうに おいしそうです。勉強になります。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)