丁度お昼のラッシュが過ぎたところなのだろうか、
もうすぐ2時という店内は、珍しく静かで雨の日独特のしっとりした空気。



やさしく暖かな笑顔で奥様に迎えられ、
奥のテーブルを選び、丸太で作られた椅子に腰をかけ、お茶を頂き品書きを。

昨日までの暑さが一転、今日は何だか肌寒い。
名物の鴨汁と思ったが、前回食べた「鳥南蛮」の鳥肉が美味しかったので…
「鳥汁」に250円の「五穀玄米ご飯」のセットに決め、彼の「かつ丼」と注文～。



待つ間に、こちらの拘り食材リストなど見ていると…、
一組、又おひとりと続々とお客さん。
皆揃って「鴨汁」を注文しているのが聞こえ、さすがだなあ～。



などと思っていると、ようやく目の前に、彼の「かつ丼」と、



私の頼んだ「鳥汁せいろ」が置かれる。



茨城産常陸秋そばで打たれた蕎麦は、角が立ちざっくりと断たれた、
いかにも手打そばという面持ちの、端正な細切り。



手繰り上げるとふわりと、爽やかな草原を思わせる香りが漂い、
口に含むと、たおやかで穀物感感じる腰が心地いい。



そのまま何度か手繰り噛みしめて行くと、じわじわと甘みが広がり、
ほろりとほどけ落ちていく喉越しも爽やかで、美味しいなあ、としみじみと 。



添えられた鳥汁には、ごろごろと鳥肉が入り、葱もたっぷり。



この汁に蕎麦を絡め頂くと、…これが美味しい～

鳥肉の旨みがしっかり染みた、甘さ控えめのすっきりとした汁。
この汁が蕎麦に絡まり、暖められた事でほどけるように蕎麦の風味が立ち、
途端に、蕎麦の持つ甘みが引き立ち、ひと際香り立つ。



鴨肉に拘りがあるのは周知だが、この鳥肉も身が締ってふわっふわ。
噛むごとに、鳥肉の旨みがじわじわ広がり、これも美味しい。



薬味の生姜の千切りを入れ、するすると食べてしまい…



モチアワ、モチキビ、ヒエ、アマランサス、玄米の「五穀米ご飯」をほうばると、
もちもちとして、時折アマランサスがぷちぷちとしてこれが旨いっ
ほんのり塩味が、ご飯の香ばしさを感じさせ、
薬味の練り梅と一緒に食べるのも又滋味深く…



さすが拘りの若芽、鰹節が乗っただけの若芽が刺身のように美味しく、
すっかり全部頂いたら、お腹もいっぱい幸せな心地に

「う～ん、やっぱりここのかつ丼は旨いっ」
と彼も満足そうな笑みを浮かべているのもうれしく、満喫したお昼ご飯。

お勘定をし席を立つと、奥からご主人まで出てきて下さるのもうれしく…
ご馳走様でした～

今度こそ、鹿児島県本多グループの黒豚で作る、肉汁をたべてみよう～。

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