…というわけで、先週行こうと思って行かずにいて心に残り…。
今日はぜひ、と朝方の仕事を終えると、昼時になってもなんって寒さ
し、四月も半ばだというのに、今年は三寒四温ならぬ、三寒一温だよぅっ、
と、手足凍えながら、東長崎の駅から、お店へと。
車の激しく行きかう目白通り沿い。
静かにさりげなく、まるで音もなくすっと暖簾を下ろし、佇むお店。
江古田 「手打蕎麦 じゆうさん」
「十割せいろ 常陸 / 手挽きせいろ 黒姫」
の文字を見つめ、重厚な趣ある扉を開き店内へ…。
お昼もとっくに過ぎた、雨模様の寒々とした平日の昼下がり。
しんと静まったお店の空気が、暖かくて柔らかく、凍えた体をすぅっと包む。
すぐにお母様の笑顔に迎えられ、厨房から顔を出して下さる、若ご主人にお父様。
「今日は寒いから…」と、
暖房すぐ近くの席に通され、ようやく生きた心地を感じほっと…
あったかい蕎麦茶が美味しく、置かれた品書きを手にしながら…
まずは、とかく暖かい物が頂きたくて、お勧めされた「益荒男」の熱燗を。
程なくして出された酒器が、なんって素敵~
そっと一枝差してみたくなるような、素敵な酒器。
口に含むと、途端に体が温まるような心地のいい温度の熱燗は、
すぅっと感じる、山廃独特の酸を感じ、しっかり染みるような米の旨み。
これに添えられた充ては、手作りの「山葵漬け」。
これが、又極上 、ふわっとしてまろやか、
その中に漬けこまれた山葵は、優しく舌に当たり、なんて美味しい山葵漬け。
これだけでも十分満足してしまいそうな程、美味しい山葵漬だが…
野菜好きとしては気になる、「無農薬かき菜」の文字。
これを我儘言ってハーフで作ってもらった「かき菜のお浸し」。
さっと胡麻だれがかけられたかき菜が…、が…
これが、美味しぃ~
お聞きすると、新芽の部分だけ摘んで作られているそうで、
しゃきっとして柔らか~い、文句の言いようのない茹で加減に、濃厚な甘み。
新鮮な野菜独特の、爽やかで素材のもつ甘みがたまらなく、これは美味しい!
他にお客さんもなかった事で、ゆっくりとご主人、お母様とのお話しも楽しく…
しばし楽しんだところで、この寒さ、来る時から決めていた、
お店のHPにも載っていて気になっていた、「葱鶏そば」をお願いする事に。
しばしして、目の前に出された、「葱鶏そば」。
群馬直送「汐止め葱」がたっぷり丼を覆い、軍鶏つみれの存在感。
置かれた瞬間に、ふわ~と漂う、葱の甘~い香りが、途端に食欲を掻き立てる。
まずは、蓮華ですくい汁を一口。
お、美味しいいいいい~
なんって優しい甘みに、葱に鶏の出汁の染みった、しみじみとした甘汁。
この汁だけでも満足してしまいそうな、深く優しい汁に、しばし虜になり…
贅沢にも、常陸秋そば十割蕎麦で作られた、汁に浸る蕎麦を手繰り上げると、
しっとりとしてほろり。
温蕎麦ならではの優しい感触に、汁が絡んで蕎麦が風味立つ。
しゃきっとしてとろ~りの葱と一緒に口にほうばれば、
葱の甘みに風味と蕎麦が一体となって、口の中で混ざり合う楽しさ。
これは、たまらな~いっ
さらに、この軍鶏つくねが、たまらない。
口に含むと、ふわっっふわ。じわ~っと鶏エキスが染みい出る。
ここでたたきミンチにした手作りならではの、ジューシーさ。
時折、軟骨のコリっとした歯ごたえも楽しく、これも極上の軍鶏つくね。
汁を楽しみ
蕎麦を味わい、
軍鶏でじっくり堪能…。
この丼を、夢中で手繰っていたら、汗までじんわり染みてくる。
素材の一つ一つに妥協せず、選りすぐって出来あがった、極上の一杯。
やっぱり、「じゆうさん」に裏切りはない、と確信しながら満喫したひと時。
今日も又、大満足の心地で席を立つ。
ご馳走様でした~
大好きな粗挽きの手挽き蕎麦はもちろん、季節折々の蕎麦が又楽しみ。
そろそろ出るかも…の、食べ損ねている「トマト蕎麦」も食べてみたいな~
*お品書き
せいろ 787円、田舎そば 997円、おろし蕎麦 1,050円、とろろ 1,050円、天せいろ 1,890円、かけ 787円、天ぷらそば 1,890円など、ランチ 850円
玉子焼き、豆腐、焼きみそ、ぜんまい 各525円、板わさ 735円、棒にしん945円、牛すじ 630円、鰊と椎茸の旨煮 840円など
生ビール 525円、菊姫山廃 945円、喜久酔 1,280円、都願 1,890円など

十割蕎麦 手挽蕎麦
「手打蕎麦 じゆうさん」
中野区江原町3-1-4
03-3951-3397
11:00~14:30 / 17:00~21:00
月曜休 近くにコインPあり
禁煙 ご主人のブログ
2009年 8月14日 極上「おとうふ」、夏限定「梅おろし」
2009年 5月23日 お料理をいろいろと、「手挽き田舎」を堪能
2008年 7月23日 絶品、「氷結梅冷し」
2007年 8月22日 五臓六腑に染みわたる 「氷結梅冷し」
2007年 5月 8日 「鰊煮」に「山葵漬け」、「十割せいろ」
2006年 7月 4日 片松葉で初訪問 「天麩羅」に「手挽きせいろ」
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こちらは、お料理もとっても美味しいので(日本料理を修業してきています)。
次回は、ぜひ♪、蕎麦前から堪能してみて下さい(^^)。
”本日は 喜多見で蕎麦、
そして小田急線向ヶ丘の ばら苑へ”
と思っていましたが 空腹で新江古田で途中下車
やっとこちらへ伺うことが出来ました。
肌寒いので あったかい 「おあげそば」を注文。
打ち場が見える蕎麦屋はあるけれど
調理場の中 茹でている背中を目にするのは初めて。
お店の人の無駄の無い動きはカッコイイなー
待ち時間も実に楽しかったです。
おいしいツユをたっぷりふくんだ熱々おあげに満足
そういえば 七味入れが素敵だった。
ばらは ぼってりと満開 散り始め
良い香りが満ちておりました。
新井薬師から、「江古田 江原通り行き」のバスでも活けますよ~(^^)。
どれもこれも、食べてもらいたい、
本当にきちんとした、お勧めのお店です。
ん?というと…
梯子になるのかしらん。
採算度外視の品だそうです。
これは、ぜひ!
食べる価値あり、の一品です。
今月いっぱい位かなあ、とおっしゃっていました(^^)。
>寄り添っちゃって~
えへへっ(*v_v)
お野菜達も、びっくりしちゃってますよ、これじゃあ~(-_-)
でも♪
この葱は、ほんっと~に美味しかったです(^^)。
「十割せいろ 常陸 / 手挽きせいろ 黒姫」
この表示を見てしまったら、これは行かねばねりませんね。さて、いつ行けるのか? 早いうちに行きたいで~す。たしか、この近くに新たな手打ち蕎麦もあったし~
加東さんに寄り添っちゃったりして~
見たのお昼時だしー
狂おしいほどお腹が空きました
いいなー
しかもここへ来て寒いし
冬に逆戻りでごんすな
ってかお蔭でスーパーのお野菜が
高い高い
キャベツが3週間買えてません
キュウリと大根で繋いでます
葱も「ぐっ」っとなるお値段だったりします
はーでも今日は帰りに葱買ってこう
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