近くに住むお友達から、「青梅街道沿いにお蕎麦屋を作ってる」
と聞き、ちょっと楽しみに思っていたところ…。
早くも行かれたtatenonさんのブログを見たら、これは行ってみたい…。
と今朝になって突然、休校になった事もあり、早速行ってみる事に 。
昨日のぽかぽか陽気とは打って変わっての寒空の中、走って行くと…
通り沿いの「夢庵」の看板の手前に見える「手打ち蕎麦」の文字
お店の横に何台かの駐車場を携えた、通りに面したお店に辿り着く。
殺風景というか、飾り気がないというか…(^^;
庶民的な居酒屋か、定食屋さんのような、短い暖簾がかかっただけの
お洒落というには程遠い、シンプルすぎる佇まい。
青梅街道 「自家製粉 手打ちそばと酒 佳蕎庵」- KA KYOU AN -
tatenonさんは、ああ書いてはいたけれど~、
とちょっと不安な気持ちを感じながら扉を開くと…、
お 、これは外見とは裏腹、すっきりとして清潔感漂う心地のいい空間。
黒木で統一されたテーブルが左右に分かれていくつか並び、
奥には石臼の置かれた打ち場に、それを囲んだカウンター席。
ほお~っと眺めていると、にっこりとした花番さん(奥様でした)に迎えられ、
右側のテーブルの一つに腰を下ろす。
すぐに出されたお茶を頂きながら、まずは置かれた品書きを手にし吟味。
ふむふむ、この「本日のランチ」は、かなり魅力的 。
さらに、その横の「お酒」が、うれしくなるお値段で、
そうとなったら、この寒さ、まずはあったまってから…♪
と、熱燗をお願いすると、「寒いですもの、ね~」とうれしく受けて下さり
すぐにご主人自ら出てきて下さり、「どれでお作りしましょうか」との言葉に
おすすめされた、「三千盛」(450円)で作って頂く事に。
その間に、「そば」の品書きをじっくりと眺めていると、本当だ。
産地違いの蕎麦二種が書かれてる…と、見ていると、
程なく、片口の陶器に注がれた熱燗が出される。
お通しです、と「ほうれん草のお浸し」が添えられるのもうれしく、
口に含むお酒は柔らかく体をふっと暖めてくれるよう。
これには、「焼き味噌」を、とお願いし、すっかり寛いでいると…
「あの、振る舞い酒があるんですが如何ですか?」のお言葉。
せっかくですもの、喜んで♪、と頂いた「焼酎の蕎麦湯割り」。
んんん~、焼酎の蕎麦湯割りも、あったまるぅ~。
これに揚げ蕎麦まで添えられ、思いがけずのもてなしを受けていると…
「焼き蕎麦味噌」も目の前に。
しゃもじにたっぷりの焼き味噌は、具沢山というよりはシンプル仕立て。
やや甘めのこってりとした味わいで、これは熱燗によく合う。
「ゆっくりしていって下さい」の言葉もうれしく、まったりと寛ぐひと時
と、一人、二人…と、開店して間もないのに入ってくるお客さん。
なんだかうれしく感じながら、そろそろお蕎麦を頂こう、と品書きを開き、
二種類書かれているお蕎麦をお聞きすると、
「もりそば」は北海道の北早生で、「本日の産地」は長野八ヶ岳のものだそう。
となったら、やっぱり両方食べてみたくて、お願いしたのは「味比べ」 。
しばしして目の前に、笊に二つ山に盛られた蕎麦が出される。
外ニで打たれたという蕎麦は、やや太さを違えた、角の立った端正な蕎麦。
まずは、やや細めの「八ヶ岳」の蕎麦を手繰り上げると、お、これはいい香り
香ばしさに温もりのような穀物の香りがふわりと漂い、
口に含むと、しっとりとしてしなやかな繊細な感触が心地いい。
噛みしめると、じわ~っと広がる香ばしさにうれしくなり…
続いて、隣に盛られた、八ヶ岳に比べてやや太めの「北海道」キタワセを。
手繰り上げると…、ふわりと立つ、こちらは清々しい蕎麦の香り。
噛みしめると、先程の繊細な感じと反対に、しっかりとした弾力ある凛々しい蕎麦。
この違いも楽しく、それぞれの蕎麦の特徴を生かして打ち分けているのを感じ、
味わいあるこの蕎麦、開店して間もないとは思えない…
さらに汁も、まろやかに出汁のひかれたクセのない汁で、蕎麦とのバランスもよく、
すっかりうれしく、夢中で手繰ってしまう。
頃合い見て出される蕎麦湯は、これもびっくり、とろりと白濁したポタージュ仕立て。
汁に注ぎ入れると、すぅ~っと伸びる汁が美味しく、もうすっかり大満足
お勘定をしようと席を立つと、笑顔の素敵なまだお若そうなご主人が出てきて下さり、
感想など述べ、どちらかで修業なさったのかとお聞きすると、
「北海道や長野、東京と、あちこちで…。」
と照れるようにおっしゃり、
「まだ始まったばかりですが、徐々に品書きも増やそうと思っているんです」
と、謙虚ながらも自信が感じられる言葉に、
「もうすぐ、福井や岩手の蕎麦になりますので、是非」
との事で、これは、ますます楽しみになってしまう。
御馳走様でした~

小平に、素敵なお店が又ひとつ。
なんだか楽しくなりそう~と、帰りの寒さも何だかワクワクした気分で颯爽と~。
*三千盛 450円、焼き味噌 300円、味くらべ 850円

自家製粉 手打ちそばと酒
「佳蕎庵 - KA KYOU AN - 」
小平市小川町2-1362
042-347-0655
11:30~14:00(土日15:00) / 17:00~22:00
月曜、第3火曜 定休日
分煙 P4~5台
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幸運にも、私の時には、吸われている方はいなかったからいいのですが、うーむ。
割り箸の匂いは、ここに限らず、結構あるんです。なので、私は常に、マイ箸を持ち歩いているんですが…。(エコというよりは、で)
ところで、寝かせの事ですが、これはちょっと前から私も感じていた事なんです。
打ちたての11時に食べた人と、閉店ぎりぎりの15時に食べた人と、違ったりするんですよ!
蕎麦によっては、絶対あると思っています。
参考までに、私の検証(?)も、見て下さったらうれしいです。
http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-958.html
だったでしょ。すみません。もうちょっとねか
せた方がいいんですが。」と言うので、
「え???美味しいですよ。普通、三たてっ
て言うけど、寝かせた方がいいんですか?」というと、「打つとすぐ発酵が始まりますが、昔と違って冷蔵技術が良くなってるので必ずしも打ちたてがいいとは限らない。寝かせるのが人気なんです。」とのこと。知らなかったな。
>心地のいい空間。
本当にその通り。
私の時は味くらべは、別々に出てきまし
た。後のが太い田舎そばだったからかな。
五食限定の十割も頂きました。かなり美味しいお店ですね。ネギが緑の部分を使ってるのが珍しいかな。割り箸が植林木とか書いてあって、安物の臭い匂いではなく木の
いい匂いがするんだけど蕎麦には邪魔だ
った。残念なのは禁煙じゃないこと!
入って左半分が禁煙、右が喫煙。エアコンを沢山つけて配慮したとはいいますがやはり残念。
いや、ここは気に入りました!
あの外見も、そう思えば愛おしく・・・(^^;
私も、夜にもっとゆっくり訪れたいと思っているところです。
さ、さすがっっ。
さすが、prisonさんです~。
そう、これ、マジでよかったんです。
開店して間もないとはいえ、かなりレベルの高い蕎麦でした。是非♪
吟さんお「参燗酒」も、超オススメです(^^)。
私の方こそ、そんな暖かいお言葉を頂き、うれしくて仕方ありません。
こんなブログではありますが、そう思って下さるの、とてもうれしいです。
こちらこそ、よろしくお願いします。
北海道も、場所と年に寄って結構違ったりします。
もちろん、品種によって違いはありますが(常陸秋そばは大きな粒で、福井はちっちゃくて緑色…などなど)
だから、蕎麦は面白い…。
でも、これはよかったです♪
場所、時期、そして挽き方、打ち方…
そのそれぞれで変化する、だから、蕎麦はやめられません(^^)
ここは、なかなかいいですよ♪
(外見とはウラハラに・・・)
蕎麦がしっかりしているだけに、これからますます楽しみになってきています。
なんでも、師匠(東京)のお蕎麦と全く違うので、言えないんですよ~、との事でした(^^;。
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