近くのお友達から、西国分寺に、山形蕎麦の新しいお店の事を聞き、
山形のお蕎麦も好きな私としては、気になって気になって…。
武蔵境での所用を済ませた後に、行ってみよう~と早速
西国分寺北口から、恋ヶ窪方面へと歩く事10分ちょっと。
ずんずんと通りを歩いていくと…
通り沿いに、「山形そば」と書かれた提灯に、看板の文字も親しみやすい…
どこか民芸調の、ほのぼのとしたお店に行き当たる。
国分寺日吉町 「大蔵山蕎麦 最上 わっせ」
入り口前に、手書きで書かれた看板に目を通すと、何だかいい感じ 。
どこか山形の雰囲気感じる木の扉を開き店内へ…。
開き入ると、ロッジのような木のぬくもり溢れた、のどかな空気漂う店内。
厨房をぐるりと囲んだカウンター席は一人でも良さそうだし、
後ろに置かれたいくつかのテーブルもゆったりとして心地良さそう。
壁には、シックなモノクロの、一面の蕎麦畑の花の写真が貼られてる。
さりげなく飾り付けられた様子も、どこか山形の雰囲気を感じさせるなあ 。
と、カウンターを選ぼうかと思ったが、昼過ぎののどかな空気の中、
ゆっくりと座れるテーブル席を選んで腰を下ろす。
すぐにお若いお兄さん(ご主人?)が、お茶を出して下さり、
早速置かれていた品書きを手にし見ると、すぐ目に留まる「板そば」の文字。
つけ汁の「鶏きのこ汁」や、サイドメニューには山形の空気感じるものがずらり。
これは、思った以上に期待できそう~
と、この空気も心地よく、これはちょっとゆっくりしていきたいな、
と、お兄さんに「お酒、いいですか?」とお聞きすると、にこっと頷いてくれたので…
山形地酒に地焼酎ががいくつか並ぶ中から、
まだ飲んだ事のない(しかもお安い♪)「花羽陽 辛口」に、
「わらびの一本漬け」と迷ったが、山形の漬物はぜひ食べたい、と注文~。
程なく、片口に注がれ出されたお酒は、すっきりとしてクセがなく、
昼酒に丁度いい、するりと入る飲みやすさ。
それに添えて出された「漬もの」は、うれしくも4点盛り合わせ。
程良く甘酢漬けされた赤蕪に、何だろう…味わい深い山菜の浅漬け、
それに、薫香がふわりと立つ「いぶりがっこ」に、山形名物「ぺそら漬け」。
漬物好きとしては、うれしい、どれもが美味しい漬物で、
ゆっくりとした時間を、しばし楽しみ…
そろそろ、目的の「板蕎麦」をお願いしようと、、
「こちらは…、出羽香り、ですか?」
とお聞きすると、ご主人は新庄の出身だそうで、山形の在来種「最上早生」だそう。
成る程~、それで、「最上わっせ」なんだ…
「つなぎは…?」とお聞きすると、
「水…、です」
と、何ともユニークなお答え 。
地元の師匠「巌神権現蕎麦」で修行され、十割で打っているという話をお聞きしたら、
もう期待が膨らむばかり。
では、と早速、「板そば」に、「鶏きのこ汁」のつけ汁で注文♪。
頼むと程なく「鶏きのこ汁」に…
「水そば…です。まずこれをどうぞ」と、水に浸された蕎麦が
これは、かなり自信がある証拠♪、と見る蕎麦が美しい 。
これを手繰り口に含むと、水を纏った蕎麦は、きりっと冷され、
しなやかで心地のいい腰があり、じわじわと甘みを感じる。
ほお~、これはなかなか…
と食べ終えた頃合いに、山形ならではの板に盛られた蕎麦が出される。
改めて見る蕎麦は、角がぴしっと立った凛々しい姿。
手繰り口に含むと、香りはやや穏やかではあるが、その感触が心地いい。
ずしっとした硬さではなく、たおやかさを兼ね添え、山形の蕎麦らしい野趣もあり、
そのまま噛み締めているとじんわりと広がる、蕎麦の味わい。
そして、添えられたたっぷりの「鶏きのこ汁」。
熱々の汁の中には、椎茸、なめこ、しめじ、舞茸と盛りだくさん。
湯気立つ中、この汁に蕎麦を浸し頂くと…
これは、美味しい~っ
汁には鶏の旨みにきのこの風味が溶け込み、甘辛のバランス、濃さがぴったり。
いつまでも熱々の汁にこの蕎麦を浸すと、じわ~っと蕎麦の甘みが引き立ち
もう、いくらでも食べてしまえそう。
しかも、これもいくつも入った、山形地鶏はふわ~と柔らかジューシー
もう、夢中で手繰り手繰りと、大満足。
最後に、さらりとした蕎麦湯を注ぎ、お汁もすっかり飲み干してしまう 。
…と、ほっとしたところで、
「日本で、天然ものはここだけだと思いますよ」
との、ポン酢がさっとかけられた、山形の「竹田さんの生きくらげ」。
食べてみると、これは確かに、美味しいっ
こりこりっとした食感は、スーパーで買ったものとは大違い。
これだけで、うれしくお酒を頂けそう~、などと思ってしまう。
すっかり大満足で席を立つと、山形の蕎麦や修行なさったお店の事をお聞きした事もあってか、
「暮れに帰ったら、雪がすごくて…。秋頃にぜひ♪」
と、山形のお蕎麦さんが幾つも載った案内のパンフレットまで。
新庄の蕎麦を愛し、山形の地の食材でお母様と二人で去年の8月にオープンしたそうで、まだ幼さ残る青年がきらきらと話す姿が頼もしいなあ、と好印象でお店を後に。
ご馳走様でした~
夜はさらにお料理がいろいろ増えるようだし、
熱々の納豆汁というのも是非食べてみたい。(暖まりますよ~との事)
また是非、誰かと共に夜も訪れてみたいな…。
霊峰月山、葉山のほとりで育む
おおくら山蕎麦「最上早生」
「大蔵山蕎麦 最上 わっせ」
国分寺市日吉町3-2-6
042-806-0080
11:30~14:00 / 17:00~21:00
火曜定休
禁煙(と思う)
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きちんと、山形の味、出てますよね!
今度は、暖かい納豆汁蕎麦を、是非とも食べたいと思っているんです。
浅野、
私も、こちらに行ったとき、ものすごく懐かしく思いだされて、行きたくなって仕方ありませんでした…。
山形、にも、行きたい・・・
わっせ♪行ってきました♪
山形蕎麦にお酒の種類も豊富でここが近かったらなあと思いました。江東区の権現蕎麦浅野にもまた行きたくなりました(*^_^*)
yukaさんの体調ばっちりOKになりますように♪
でも、こちらもぜひぜひ♪
帰りは、「恋ヶ窪」に出たのですが、西国分寺よりも、ちょっと近いように思いました。
鷹の台のギャラリーへ行ったので、足を延ばそうと思ったのですが、
以前から気になっていた「すうぷ屋Hygge」に沈没してしまいました。
折を見て行ってみます。
いいですよね、ここ♪
漬け物盛り合わせも(300円で!)4点盛り。どれもが山形の香りを感じ、よかったです。他のお料理も、とても気になるところ…。
鳥きのこ汁は、この蕎麦によく合い、おっしゃる通り、鳥肉がとても美味しい。是非、今度は、「肉そば」(鶏肉)も食べてみたいな、と思いました。
いつか、ご一緒できるといいですね(^^)。
ちなみに…、帰りは「恋ヶ窪」に歩いたのですが、恋ヶ窪の方が、ちょっと近いかも、でした。
実に美味しそうです!ほわ~と香りが伝わってきそうで、しっとりとした腰加減の蕎麦を想像してしまいました。
板蕎麦は、独特の楽しさにぬくもりがあって、やっぱり私も大好きです。
いつか…コイッチさんの打たれた板そば、食べてみたいです。
リンク、光栄です(^^)。
私も、早速貼らせて頂きますね。
これからも、よろしくお願い致します。
おいしかったです。
大事に 育っていって ほしいお店ですね。
板そばを愛して20年の福岡人です。(笑)
いつも蕎麦の写真を楽しみに拝見させていただいております。
板そばはいいですね~。
自分の手でやっとまあまあの板そばができました。
お暇な時にでも見てやってください(*^_^*)
↓
http://koichi4005.blog35.fc2.com/blog-entry-630.html
すみません、勝手にリンク貼らせていただいています。
ご迷惑でしたら遠慮なくおっしゃってください。
芋煮会、いいですね♪、寒いこの季節ならでは…(週末から又寒くなるそうだし)
そうそう、私…
ココア、大好きです(^^)
yukaさん主催の「芋煮会」に立候補~♪
→ yuka (03/19)
→ yuka (03/19)
→ sherbetsST (03/18)
→ 森のたぬき (03/01)
→ yuka (02/24)