暖簾をくぐり、お店に入るとにっこりと微笑んで下さるご主人にご挨拶。
何人かがお蕎麦を楽しんでいる中、我々も又窓に面した大テーブルに。
まずは、ハートランドで乾杯~ 。
くぅ~っと喉を潤し、「野菜天せいろ」の天ぷらを先に作って頂く。
南瓜に茄子、インゲン、オクラ、それに舞茸にしめじに牛蒡。
衣薄めにカラリっと揚げられた天ぷらはどれもがとっても美味しい。
茄子は滴り落ちんとばかりの瑞々しさがあり、
かぼちゃは、ほっこりとしてとっても甘~い♪。
以前頂いた時よりも、さらに天ぷらも美味しくなっているよう
と、野菜の持つ旨みを堪能しながら、「九平次」を。
時折出てきて下さるご主人と、あれこれとお話など交わしながら楽しみ…
今日のお蕎麦を、とお聞きすると、これもうれしい6種類あるとの事。
となったら、やっぱり全種類頂いてみたくて、
二人で取り分けながら頂こうと、少しずつ出していただく事に。
まずは、「徳島県祖谷」の丸抜き、24メッシュで篩い、繋ぎ5分で打った蕎麦。
鮮やかな美しい緑色の蕎麦には、透明な蕎麦の粒が浮き出ている。
手繰り上げると、ふわ~っと香るたまらない香ばしい香り。
もちもちとした腰があり、風味も濃い。
2枚目は、北海道の丸抜き、やはり24メッシュで篩った、繋ぎ5分。
やや爽やかさ含む香りに、しとやかな腰があり、祖谷に比べると繊細な感じも。
だが、口に含みかみ締めるとこれも風味十分。
続いて、長野県塩尻の玄蕎麦、30メッシュで篩った、繋ぎ一割の蕎麦。
蕎麦の欠片が浮き、透明感のあるグレーの蕎麦は野趣さたけた力強さ。
手繰り上げると、これは深みのある香ばしい香り。
口に含むと、ぷるっぷるっとした弾力のある力強さがあり、蕎麦の味わいが濃い。
ん~、この歯ごたえ、これは楽しい
4枚目は、福井丸岡の丸抜き、24メッシュで篩い、十割で打たれた蕎麦。
思わず、日に透かしてみる、この鮮やかな緑色の美しさ。
手繰り上げた途端に香る、香ばしさにうっとりしつつ、
口に含むと、しなやかな腰加減。
する~っと溶けるように広がる、蕎麦の味わい。
そして、再び徳島祖谷の丸抜き、24メッシュで篩った、十割蕎麦。
これも又、美しい鶯色。
同じ24メッシュで生粉打ちの蕎麦だが、こちらの方が力強く、野趣さ感じる。
最後は、長野塩尻の蕎麦、十割の太打ち蕎麦。
これはうれしいっ、「きぬたや」さんで初めての太打ち…!
歯を返すような、しっかりとした腰加減。
ゆっくりとかみ締めていくと、じわじわと広がる香ばしさ。
どれもが微妙に異なる蕎麦の味わい。
やや全体的に、もう少し粗挽きでも私は好みではあるが、
皆に愛される蕎麦に仕上げているのだろう、どれも甲乙つけがたい。
あれこれ感想など語らい合いながら、最後の蕎麦湯をゆっくりと頂き…
今日も十分に心から蕎麦を楽しんだ余韻に浸る。
やさしい語り口の、温かい笑顔のご主人に見守られ、
暖かな気持ちでお店を後に。
ご馳走さまでした~
次に伺う頃には、お鷹の道も紅葉し始めているんだろうなぁ…
「きぬたや」
国分寺市東元町3-18-5 042-326-7399
11:00~16:00 月曜、第1,3火曜定休
禁煙
2009年 8月19日 再び訪問、6種の蕎麦を堪能
2009年 6月24日 「『きぬたや」にて、野菜天ぷらにせいろ三種」
移転前のお店
2006年 9月13日 「賛・きぬたや」最後に頂く蕎麦三種
2006年 2月23日 私の為に打ってくれた蕎麦
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このところ、無償に行きたくなっていたのに、gunさんのコメントを見たら、いてもたってもいられなくなっちゃいます(^^;
蕎麦湯に蕎麦の端っ子・・
まだ頂いていないです。羨ましい~。
保管がきちんとされた蕎麦は、いつまでたっても瑞々しくグリーン。
採れたての新蕎麦の時期より、ちょっと熟成させた方が、やはり美味しいと私も思います。
いろんなお話しを、ご主人からお聞き出来るのも又楽しみ。
私も、近々伺ってきます♪
の二種類を頂きました。選ばなかった
二種類も切れ端のひろひろを蕎麦湯に
浮かべて出してくれました。感激。
うどんではよくありますが、これだけでも
立派にメニューになりますね。美味しす
ぎでした。
今日のお蕎麦は新そばの時期でもな
いのに両方とも見事なグリーン。そんな
話をきっかけにご主人から聞いたので
すが、新そばではなく、蕎麦の実を何ヶ
月も熟成させたり、蕎麦を打って切って
から5日も熟成させてから客に出すなど、
色々なお店があるとの事。自分は熟成す
るやり方はやってみたけど好みではなか
ったそうです。
ご一緒できればよかった…。
日によって、いろいろな蕎麦を打っているようで、一緒でしたら6種類頂けたのに、なんて思います。
大抵は3種類程打たれ、中から選んで二種類をお出ししているようです。
今度行かれたら、今日は何種類打っているか、お聞きするといいですよ(^^)。
そうなんです、あのご主人のお人柄、それがそのまま蕎麦に反映しているように思えて。
心に暖かいものが、ふわ~っと残るんですよね♪
私こそ、ご一緒できてよかったです。
これが蕎麦屋めぐりの、食べ手の楽しみだと幸せに思っています。
暖かい地方で緑の蕎麦…
今は、鹿児島や熊本でも蕎麦を作っているので、できるのではと思いますが、色はどうなるんでしょうねぇ。
でも、徳島の祖谷の蕎麦は緑でしたよ♪
よしのさんも蕎麦栽培始められたんですか?(^^)
私も、「きぬたや」さんの太打ちは初めて。
でも、ときどき打っているそうです。
国分寺駅から徒歩で来ると、店側面が最
初に目に入る。分譲住宅のようでびっくり。
店内もとても小さくてまたびっくり。
この店も受け皿無しにザルをテーブルに
置くが、「潮」と違って水切りがしっかりして
いるので、テーブルが水びたしになったり
はしませんでした。
六種類?メニューには日替わりそばとし
か書いてなかったような。それが二種類
の福島のおそばが楽しめるというもので
した。美味しかったです。
蕎麦湯は流行のドロドロ系とは真逆で
白湯のようでしたが、つけづゆに入れる
とつけづゆがすごく美味しくなりました。
ご主人は、お客の反応を気にする実直
な方ですね。
みんな特性が違うから、無駄でした。
長野のモチモチ、徳島の香り、北海道のネバリ、福井のこしのよさ・・・
よかったな。
それに、ご亭主の人柄がいいですね。
連れて行っていただいて、大感謝。
丸抜きが濃い緑色で、あま皮を入れて打てば美しい緑になるのでしょうか?
北海道産のものは、淡麗さを特長としているためか、この緑色が淡い、という打ち手の感想を屡伺います。
玄蕎麦の殻を挽きいれる割合や、本州の緑色の濃い蕎麦を好む方などもおられます。
打ち手の好み、個性を楽しむというのが食べ歩きの醍醐味でしょうか。
暖かい地方で思い切り緑色の濃い蕎麦を育ててみたいと思いますが、難しいでしょうかね・・・
この太打ちは
ぜひ食べてみたい~
・・・てか、全部ですけど(^^
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