ここに来たら…、
以前ちょくちょく寄らせてもらったお店が懐かしく、お昼はそこで頂こう~
まだやっているといいけれど…、と少々不安になりながら、ハーモニー通りの一本裏側、細い路地に入るとすぐ、以前のままのお店が見え、ほっと…。
民芸調ののどかな風情で、手打のお蕎麦を出す、町のお蕎麦屋さん。
外に掛けられた品書きも、以前の姿そのままだ…
仙川 「手打そば処 家族庵」
昼をちょっと過ぎた時分でも、まだまだ何人かのお客さんがのどかにお蕎麦を食べている。
中休みなく営業しているのもうれしく、私もよく入ったなぁ、とふと懐かしい思い出が脳裏をよぎりっていると
「いらっしゃいませ~、どうぞ~」
と、明るい花番さんの声に出迎えられ、二つある囲炉裏仕立てのテーブル席は埋まっていたので、小上がりの席に腰を下ろす。
ん?花番さん、変わったのかな…
にこにこと迎えて下さる花番さんにお茶を入れてもらい、置かれた品書きを開く。
う~ん、うれしいなあ。中の品書きも全く変わってない…。(ちょっと値上がりしたけど)
一つ一つの品書きに丁寧な説明が書かれているのを、じっくりと読み…、
とは言え、頼もうと思っていたのは、もう決まってる
お気に入りだった「木の葉そば」。
「お待たせしました~」と、程なくして出された「木の葉そば」。
甘煮しいたけ、蒲鉾、たっぷりの葱がふわっと玉子と綴じられている。
汁は、ほとんど色のない澄んで透明な美しい汁。
口に含むと、雑味なくすっきりとしてまろやか、そしてとても優しい…、
心からしみじみ、ほっとしてしまうような美味し~い汁。
そうそう、この汁、これがとっても美味しかったんだ、と何度もすくい頂き…、
ふっわふっわの卵をよけると中には、蒲鉾4切れに、薄切りのほっとするような甘く炊かれた椎茸がいくつもいくつも。
しかも、鴨肉の薄切りまで何枚も入ってる。
成る程…、こんなにすっきりとした汁でありながら、奥深い出汁の味わいは、鴨のうま味も含んでいるからなのだろう。
そして、中の蕎麦を手繰り上げると、やや太めの田舎蕎麦。
グレーで手打ち蕎麦らしいクキクキとした腰があり、熱々の汁の中でも歯ごたえがある。
素朴でほのぼのとした良さがあり、ほっとさせられる蕎麦。
量もたっぷりのお蕎麦をすっかり食べてしまうと、お腹もいっぱい。
やっぱり、ここの温かい蕎麦は美味しいなぁ、と満足な心地に…。
ご馳走様でした~
あの、「いらっちゃいませ~」のおばちゃんは、どうしたのかなぁ…
*木の葉そば 800円
「手打そば処 家族庵」
調布市 仙川町 1-12-1
03-3326-9456
10:30~20:00
火曜定休
ハーモニー商店街駐車場使用
関連日記
2005年11月28日 引っ越す前に最後に…
- 関連記事
-
- 深大寺 「玉乃屋」 初詣蕎麦 (2011/01/02)
- 調布 「原田」 (2010/05/02)
- 仙川 「石はら」 (2009/12/29)
- 深大寺 「陣屋」 (2009/07/26)
- つつじヶ丘 「末広」 (2009/06/14)
- 国領 「夢工房 桜」 (2009/05/22)
- 調布 「やくも」 (2009/04/22)
- 仙川 「家族庵」 (2009/02/19)
- 国領 「山河」 (残念な事に閉店) (2008/09/30)
- 国領 「山河」 (残念な事に閉店) (2008/07/04)
- 深大寺 「玉乃屋」 初詣そば (2008/01/01)
- つつじヶ丘 「末広」 (2007/11/25)
- 深大寺 「湧水」 (2007/03/25)
- 布田 「たなか」 (2006/08/25)
- 仙川 「家族庵」 (2005/11/28)
かわいくって、あのおばちゃん、好きだったのに、ちょっと寂しいです。
うずらの玉子がつく、もりそばも、随分頂いた思い出があります。
今のご夫婦のお店にも…
今度行ってみます(^^)
いらっちゃいませ~のおばちゃんは、引退されてしまいましたよ。高齢でお疲れだったようです。確か2007年頃だったかなぁ。
どういう経緯かは知りませんが、いらっちゃいませご夫婦から家族庵の権利を譲りうけたと当代のおばちゃんに聞きました。
私はけんちんそばが大好きでした。
もしかしたら、こちらのお店も何かゆかりがあるのかも、なんて思ってきてしまいました。
出汁が京風の、澄んで透明な、優しい汁ですし…。
本場の木の葉丼も食べてみたいです。
(なると、かまぼこ好きなので^^)
木の葉丼は、昔は休みの日に、家で母が作ってくれました。
蒲鉾の細切り、鳴門に、タマネギ、しいたけやねぎを入れて、木の葉に見立てる庶民の味。
御揚げさんだけをとじた丼は、「きつね丼」と言っておりましたが・・・?
ちなみに、「ハイカラ丼」は、「天かす」(天華とは、敢えて言いませんが・・・)だけをとじた丼。
なつかしいなぁ。
なるほど、京都からの出だったんですね。
私も長年、どうしてこれが「木の葉」なんだろう、と思っていたんです。
きっと、ご主人がその辺りからヒントを入れたのかもしれないです(そんなすごいお店ではないのですが…^^;)
でも、言われてみれば、かけ汁もいつも「京風だなあ」と思う、上品なかけ汁なんです。
ふうむ…。
そうそう♪
鴨肉、結構たくさん入っているの。
わざわざ…とは、言えないのですが、
もし、何かの機会があったら、このお蕎麦食べてみて欲しいです。
京都辺りに旅行に行くと蒲鉾を卵で親子丼風に綴じた物を
「木の葉丼」といって、あちらに行くと定食屋等でよくいただきます。
お店によっては、油揚げ等も入っている時も有りますね。
京都の軽いお昼用家庭料理の定番らしいです。
おそらく、そちらから着想を得た種物なのでしょうね。
鴨入りは、ちょっと贅沢(笑)ですが、食べてみたくなりました。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)