細く急な階段を下りると、一枚板のカウンターだけの質素な空間。
ほんの少し落とした照明といい、麦屋というよりは、静かな大人のBarをも思わせる。
不思議な感覚と、空間。
着物をきりりと身に着けたきゃしゃな女主人だけが、てきぱきと寡黙にもてなしてくれるのが、なんだかいい感じ。
なんでも、利き酒の資格をも持ち合わせているとのことで、日本酒のラインナップも、珍しいもののが並んでる。
うーん、すごい。
つまみは・・・といえば、これまたどれもこれも日本酒が欲しくなってしまうものばかりが並んでいて、どれを選んでいいのか迷うほど。。
で、今回頼んだのが・・
お漬物
赤蕪、京水菜、竹の子
の三点。とても上品で美味
私の好物のひとつ鳥わさ
三つ葉と山葵醤油で和えてあるもので、
ふんわりとしてる。
見た目よりたっぷり入って
さっぱりと。。
そして、やっぱりはずせない出汁巻き。
これがすごくよかった。
ふんわりとして、口の中でとろけてしまうような軽い仕上がり。出汁加減、ほんのわずかに隠し味で入った甘み加減、今まで食べた中でもベスト3に入るくらいおいしいもの。
ここまでで、大満足。
しかも、これに「クリームチーズの酒盗あえ」を頼んだら、もう、日本酒が欲しくなる。
「真秀」の純米吟醸のにごりをグラスで。
にごりってあまり飲まないけど、これはすっきりとしてとても飲みやすいもの。
次は、「雑賀」の純米吟醸。辛口の軽い口当たり。
つまみながら、ついつい、くいくいと。。
で、お待ちかねの蕎麦。
細打ち
エッジのきりりとした丹精なもの。
コシの入り具合、蕎麦の風味がすごくいい。
口にふくむまでもなく薫ってくる蕎麦を楽しみながら、手繰るとそれだけで至極幸せな気分になってくる蕎麦。
十割で打つ蕎麦はつながりも申し分なく完成度が高い。
何よりたおやかさが加わっているのがなんともいえない。
つゆも辛口のもので、濃度、出汁加減がいい。
コレは・・・
つれてきてくれた友人の頼んだのは田舎。
一口もらって、食べてみると、これはまた力強い。
それでいて、蕎麦の香りの豊かさは同様でんまいっ。
たおやかで繊細な細打ち、しっかりとした田舎。
どちらも甲乙つけがたい一品。うーん、この女主人はただものではないぞ。。
なんて思ってしまう。
と、いいつつ、笑顔の似合うとっても素敵な人。
美人で繊細な着物のよく似合う女性。
いやはや、今夜もぼおっとしてしまうほど、蕎麦に酔ってしまいました。。kikuyaに惚れそう。。。。
麹kikuya也
銀座2丁目のビルの地下
Thanks a lot! Akisan
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この二軒が東蕎会の1,2回だったのだからレベルが高いな
はっきり言って有名なところはもう行けません、N島はまだ無名だろう・・・
私も大好きな店です!
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