ソバリエの一員であるご主人の師岡さんの元に、仲間のソバリエさん3人が訪れるとのことで、お誘いを受け、今日私もご一緒させて頂くことに

大晦日の山も超え、ひと月たった今、どうしたかな・・・。

と、ぴゅうぴゅうと冷たい風が吹く中、向かったお店は変わらずすっきりとした素敵な佇まい。
心なしか、前回に比べすっかり町に馴染んでいるような…

西立川 「手打ち蕎麦 萱草庵」
週末の午後1時過ぎ。
扉を開け足を踏み入れた途端、ふわっと活気ある空気が流れてくる。
これはすごい。
テーブル席が程良く埋まり、それぞれのお客さんが蕎麦を手繰り楽しんでいる。
すっかり、地元に定着し、支持され始めた様子に、ご主人の実力の程を思わせる。
と、お客さんの中を通り、予約して頂いた奥のテーブル席に腰を落ち着け…、
この寒さ、ビールはスキップし、すぐにお酒をお願いすることに。
顔を出して下さったご主人の
「これ、新しく仕入れたんですよ 」
とお勧めされた、長野のお酒、「夜明け前 生一本」をまずは口切りに。
添えて出された揚げ蕎麦は、さくさくと軽やかで、これを頂きながらお料理を吟味。
まずは蕎麦屋の定番料理、「焼き味噌」を。
八丁味噌を混ぜて作られた蕎麦味噌は、甘さ控えめの辛口でしっかりとした味わい。
中の蕎麦の実が香ばしく、これだけでかな~り飲めてしまえそう。
(個人的には、もう少しだけ甘めが好きかな~?)
それに前回訪れた時から、蕎麦屋にこんなメニューがあるなんて、と気になっていた
「タコのカルパッチョ」。
日本酒に並んでいくつか書かれているワインの為のメニューなのだろう。
が、身がほどよく締った旨いタコに、さっぱりとしたドレッシングが爽やかで、冷酒にもとてもよく合う。
それに…、好物の「栃尾の油揚げ」。
ふわっとした厚みがあり、周りがカリっと焼かれた、奥さまのご出身地の栃尾揚げ。
一人では大きすぎるけど、4人で分けると程よく、うれしいなぁ。
一人一切れずつ取り分けて頂くと、中にはよい加減に葱味噌が挟まれ、口に含むと油揚げの香ばしさに葱味噌が加わり美味しい。
とこれらのお料理でお酒もゆっくりと頂き、最後に、これも気になっていた
「天ぷら盛り合わせ」。
しっかりとした海老二本に、シシトウ、ナス、シイタケ、カボチャに里芋などなど、うれしくもたっぷりと盛られた盛り合わせ。
温かい天つゆが各々出されるのもうれしく、好きなネタを取り合って頂く天ぷらは、衣がカラリとしてサックサク。
初めて食べた里芋の天ぷらの美味しさに感動しながら、どれもがきちんと美味しい天ぷらに大満足
4人で頂く一合のお酒は、一人ほぼ、お猪口一杯。
となったら…、次々と、小左衛門、惣邑、御湖鶴、まんさくの花、さらに、まんさくの花のぬる燗までお変わりをしてお酒もたっぷり堪能 ~
どのお料理も美味しく、弾む会話に楽しく頂き、そろそろ肝心のお蕎麦をも。
十割、二八の二種あるお蕎麦をそれぞれと、気になった「白雪(山かけ)」蕎麦をお願いして、取り分けて頂くことに。
まずは、福井大野の蕎麦で打たれた「二八そば」。
弾きぐるみでやや色の濃い目の蕎麦には、微粉のように蕎麦の欠片が散りばめられた、ぴんっと伸びた艶やかな蕎麦。
手繰るとふわりと香ばしい香りが心地よく、口に含むと穀物感感じる強い腰。
噛み締めるとこれもしっかりと風味が広がり旨い。
続いて、八ヶ岳の蕎麦で打たれた「十割蕎麦」。
二八蕎麦に比べ、気持ち太めの蕎麦は、その切り口からも穀物感溢れ、見るからに美味しそう。
…が
持ってきて下さったご主人と、蕎麦について話している間に、なくなっちゃった~っ
でもでも大丈夫。すぐに出された「白雪そば」。
お、これは美味しそう
真白なとろろに覆われているのかと思いきや、予め卵と混ぜて作られたとろろ芋は、美しく優しいクリーム色。
まずはそのままこのとろろだけ箸でつかむと、とろ~と粘りがあり、どこまでも伸びていく。
口に含むと、出汁できちんと味付けされたこの卵とろろが非常に旨い
滑らかで口当たり柔らかく、口の中で、ふわっと溶けていく。
そして、これに下の蕎麦を絡め頂くと、すっきりとして上品なかけ汁に浸された蕎麦は、やや太めに切られ、とろろと絡まると何とも言えぬ味わい。
温かい汁の中でもしっかりとした腰がうれしく、するするるっと食べてしまう。
ただやや汁が温めなのが気になり、ご主人に伝えると、卵が煮えないようにとの配慮したそうだが、次回からは熱々で作ってみるとのこと。
これは楽しみ。これが熱々だったらさらに美味しいこと間違いない。
これはまたぜひ食べにこなくては
と、ご主人含めての皆さんとの楽しいお話をも満喫したひと時。
ご馳走さまでした~
ご主人のお人柄もよく、素敵な空間で頂ける、美味しいお料理に旨い蕎麦。
又、寄らせて頂きます
*お品書き
二八そば 780円、十割そば 950円、天せいろ、鴨せいろ 1,400円、天ぷらそば、鴨南蛮 1,400円、山かけ 950円、卵とじ 900円
出し巻き玉子 500円、天ぷら盛り合わせ 950円、栃尾の油揚げ 600円、にしんの棒煮 300円、焼き海苔 450円、蕎麦のニョッキ 700円、タコのカルパッチョ 600円
生ビール 500円、小左衛門、惣邑、御湖鶴、まんさくの花、喜久酔など480円~ グラスワイン 400円、トートワーズ・クリーク (ボトル)1.980円、ジャン・バルモン 2,400円など
「手打ち蕎麦 萱草庵」
立川市富士見町1-15-7
042-528-2424
11:30~14:00 / 18:00~21:00
月曜、第一、三火曜定休
禁煙
前回の訪問 2008年12月17日 鰊の旨煮に十割蕎麦
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だったら、行かれた時に、是非ぜひ。
こちら、お子様がご一緒でも大丈夫だと思いますよ♪
でも、機会あったら、ぜひご一緒したいですね(^^)
このとろろの姿。
私も、目の前にしながら、生唾ごっくんしちゃいました。
ここも素敵なお店です。
駅からもそんなに遠くないので、もう少し暖かくなったら、昭和記念公園での散策もかねてもいいかと。
夜明け前、(本当素敵なネーミング)、これも美味しいですね~♪
あ~この白雪ったら僕の心をこんなに釘付けにして・・・(ため息)
花番さんも、もう大分なれ、こなれてきていますよ♪
蕎麦もお料理も美味しい。
お酒もイケます♪
ぜひ、ゆっくりと次回は訪れてみてください(^^)
私も 再訪の時期かと思っていました。
レギュラーの熱燗 藤枝の「喜久酔」を熱燗でいただきながら、いろんなメニューを楽しみたいと 楽しみにしています1
又、ぜひぜひ、よろしくお願い致します。
熱々の白雪、いつ行きます?
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