

通り過ぎる人々の足どりが速いような、師走の空気を感じながら・・・
代田橋 「手打蕎麦 まるやま」
休日の昼下がり。
お昼をとおに過ぎた時間にもかかわらず、まだまだゆったりと寛いでいるお客さんのいる中、私も空いていたテーブル席に腰を降ろす。
すぐににこにこと出てきてくれた女将さに挨拶しながら・・・、まずは陶器ビールで喉を潤す。
きんっと冷やされた陶器グラスで頂くビールは、又殊のほか美味しい 。
「ごめんなさい、今日はお通し終わっちゃって・・・」
と、済まなそうに出して下さった板わさのお通し。
鈴廣のしっかりとした板わさが厚切りで、私にはこれもとてもうれしい。
と、うれしく頂きながら、さあて今日は何を頼もうかな♪
と、品書きを見ていると、
「カツ煮じゃなくて、親子煮作りましょうか?」
と、カツがあまり得意でない私にうれしいお言葉。ぜひ、と一人なので少なめで作って頂くことに。
ほどなくして出された「親子煮」は、ところどころ半熟のとろっとろの卵で綴じられた、いわゆる「親子丼」の親子ヌキ。
中にはごろごろとふわっと柔らかい鶏肉が入っていて、玉ねぎもたっぷり。
しっかりとした甘辛の味付けの玉子に、これらが絡まりこれは旨い
このお料理を前に、今日は飲むつもりはなかったのだが、ちょっとだけ。
季節のお酒と書かれた、「黒牛」生原酒純米しぼりたて。
これをハーフで頂いて、この親子煮をゆっくりと楽しみ・・・
目の前に書かれた「本日の蕎麦」の文字を確認しながら、そろそろお蕎麦をも。
今日は、とっても「まるやま」さんのごまだれが食べたくて、それを二色でお願いすることに。
まずはせいろから。
しっとりとした陶器の器に胡麻汁がたっぷりと添えて出される。
様々な蕎麦の欠片がびっしりと埋め込まれた蕎麦は、野趣さ溢れた粗挽きの蕎麦。手繰り上げるまでもなく、ふわ~と香ばしい穀物の香りが豊かに立ち込める。
口に含むと、ざらりとした舌触りがたまらなく、もちもちっとしたしっかりとした腰。
蕎麦という穀物がまさに一本の麺になった・・・という感覚をしかと感じるもので、噛み締めるとこれも濃い、香ばしい蕎麦の風味がいっぱいに広がる。
お、美味しい~・・・
そのままでも十分、これだけで味わえてしまう蕎麦を、この胡麻汁に絡めると、胡麻のコク、優しい甘みが蕎麦に絡まりたまらない。
するすると食べてしまうと、タイミングよく出された「田舎蕎麦」。
やや太めの挽きぐるみの蕎麦には、これもびっしりと蕎麦の欠片。
こちらの香りが又濃く、香りだけでもううっとり。
口に含むと、凝縮したしっかりとした腰の蕎麦は、噛み締めて、噛み締めて味わっていくと、じわじわと濃厚な穀物の味わいで口いっぱいになる。
しかも、このしっかりとした田舎蕎麦に胡麻汁が又いい。
汁の力強さに負けず、蕎麦によく汁が絡まり、合わさるとさらに濃い風味に。
これはいいな~・・・
と、うっとりしながら食べていると、
「最近、田舎用の汁も作ってみたので、よかったら試してみて」
と出して下さった、せいろとは別に作った田舎汁用のもり汁。
せいろ用の鰹の風味香るまろやかな辛汁に、さらに力強さが加わった汁は、力強い田舎の蕎麦にばっちり。
こちらのご主人もきろいろと研究し、日々進化してるんだ・・・と、改めて思ってしまう。
すっかり満足しながら、しっかりと白濁した蕎麦湯を胡麻汁に注ぎ、これもたっぷりと頂くと幸せな心地でいっぱい。
ご主人奥様とのお話も楽しく、又心温まる気持ちでお店を後に。
ご馳走さまでした~
今年もたくさんご馳走になったまるやまさん。
来年もよろしくお願いします・・・
*お品書き
せいろ 700円、ごまだれ 900円、辛味おろし 950円、とろろ 980円、鴨せいろ 1,250円、天せいろ 1,500円、穴子天せいろ 1,800円、たぬき 800円、玉子とじ 880円、カレー南蛮、おかめ 1,000円、花巻き 950円など
(ランチ)丼と蕎麦 1,050円~、地鶏せいろ 1,000円(プラス100円でとじにも可能)、地鶏南蛮 1,000円
冷奴 400円、焼き味噌 530円、刺身蒟蒻 480円、肉じゃが 530円、もつ煮 550円、天ちら 1,050円、穴子天ちらし 1,600円、揚げ蕎麦、おでん、玉子焼き、湯葉刺身 550円、茄子揚げ出し 530円、たこわさび 300円
久保田、上喜元、村祐、獺祭、四季桜、〆張鶴、満寿泉、くどき上手など 740円~(ハーフあり)
自家製粉 石臼挽
「手打蕎麦 まるやま」
杉並区和泉1-2-3
03-3321-1478
11:30~15:00 / 17:00~21:00
木曜定休、水曜昼のみ 禁煙
これまでの訪問
12月31日~1月4日までお休み
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でも、地鶏せいろもいいでしょでしょ?(^^)。
もし、玉子がお好きだったら、頼む時に「玉子でとじて下さい」と伝えれば、地鶏とじせいろ、作っていただけますよ♪
これも、私のイチオシの品書きです。
「もつ煮」・・・
もつ以外は、食べた事が(^^;
味付けがとても美味しかったのを思い出しました~・・・。
こちらも、とろっとろの玉子にふわりとした鳥。
しっかり甘辛の味付けがお酒にとてもうれしい一品でした。
いろんなお店で試してみたい品書きです。
こちらはそんなにお高くないんですよ~♪
それがうれしい限り(^^)。
お蕎麦に胡麻汁、これは美味しいですよ!
ぜひぜひ、試して下さい(^^)。
はい、もう、にこにこ。
いや・・・、うっとり、かも・・・(^^;
「蕎麦前」は、お蕎麦を頼む前に頂く、お酒の事です♪
素敵な言葉ですよね(^_-)
(ちくわがおもしろかった)
うふふ、私も玉子が好きだから(^^)。
おいしそうでしょ。
美味しいんですよ~ん♪
いろいろ食べてみたい!と思いつついつも冷やし京ゆば蕎麦、、ゆばが溶け出したおつゆがたまりません。
でも先日はyukaさんのを見て、いてもたってもいられず、お昼に地鶏せいろを頂きました。おいしかったですぅ~
そうそうもつは苦手だそうですが、
まるやまさんのもつ煮たいへんおいしいです、もつ、お好きな方には是非おすすめです。
元々、親子丼好きなのでついつい頼んでしまうのですが、
具や鳥の使い方、盛り方、卵の固めかたなど
お店ごとに個性が有って、いただいていて楽しい。
好きな品の一つです。
ちょっと蕎麦屋のつまみとしては、
お値段高めですが。(笑)
そばって未体験かもしれません。
yukaさんもおいしいものを食べているときは
ニコニコしているのでしょうかね~。(笑)
蕎麦で〆る前のあれこれを「蕎麦前」というようで、
勉強になっています。m(__)m
一回、小田原の鈴廣かまぼこ博物館
行きましたよ
箱根登山鉄道の風祭駅の近くなんだけど
前二両しかドアが開かないの知らなくて
焦りましたよ
一度行ってみて下さい
楽しいので
斜向かいに鈴廣経営の箱根ビール蔵って
ビアレストランもあってそこの
料理が美味しいんだ
親子煮が美味しそう
卵、好きなので
あ、何度も言ってますね
おほほほほ
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