「今日は暑いでしょう～」
と、汗をぬぐって入っていった私に、にこにことしたおばちゃんのお出迎え。
まずは冷たいものを頂きく～っと喉を潤わせ、一心地。

涼しく冷やされた店内は心地よく、やっぱりここに座ると、どこか親戚のうちに来たような、暖かい温もりを感じるなぁ、とほっとしていると・・・

隣でビールを飲んでいたおじ様のお通しの残り、と出して下さった「揚げ蕎麦」。



ここでは初めて頂く「揚げ蕎麦」は、とても軽やかで、振りかけられた粗塩がいい塩梅。

さあて、今日は何にしよう～



４つの中でも好きな、夏の「黒吟」も食べてみたいが…、
まだまだこちらで頂いていない品書きが、とっても気になる。

「梅山菜？梅とろろ？…、これ珍しいですよね」
とおばちゃんに話しかけると、
「山菜はね、ぶっかけになっててね。とろろはつけて食べるやつ。梅が好きだったらどっちも美味しいよ～」
とおっしゃる言葉にちょっと悩みながら、梅と山菜はなんとなく分かる気もするが、梅ととろろ？と興味がわき、「梅とろろ」をお願いすることに。



程なくして出された蕎麦には、文字通り！摩り下ろされたとろろの真ん中に、たたき梅と刻み海苔が盛られてる。



まずは、そのままお蕎麦から。
手繰り顔を寄せると、軽やかな穀物の香りが、ふわりと立つ。



口に含むとしなやかな腰加減。歯に優しくあたり、噛み締めると、じわ～っと香ばしい蕎麦の風味が広がり旨い



いわゆる、ここでは「ふつう」の蕎麦だが、しっかりと味わいのある蕎麦に、しばしうっとり。強烈さはないが、やさしく温かみのある蕎麦が心地いい。

と、しばし蕎麦だけを楽しみ・・・
いよいよ、梅とろろをも。



まずは、とろろの部分だけを汁と混ぜ頂き、それから梅をくずし、一緒によく混ぜ頂くと・・・
・・・、・・・これが、美味しいっ



もっと塩辛いのかと思いきや、紀州梅なのかな？塩分酸味のまろやかな、ほんのり甘みがある果肉の柔らかい梅干で、この程よい酸味が汁と合わさり、とろろに非常によく合う。

こ、これは・・・、
「山葵芋」、や「月見芋」と同様、「梅芋」として、おつまみで頂いても良さそう～

と、もう後は、ずずずっと一気にすすり食べてしまう。
さらに、残った汁にやさしく白濁した蕎麦湯を注ぎいれ頂くと、これが又梅がゆのような一品になり、再び楽しめる。

ん～、今日も大満足

ほんのわずかな時間ではあるけど、おばちゃん、御主人を含めての会話も楽しく、心休まるひと時に。
ご馳走さまでした～

御主人にもよくお披露目できたし・・・、さて、再び先生宅へ一走り～

＊梅とろろ 1,000円


手挽き 吟醸そば　「たか志」

府中市若松町4-34-10　
042-360-3214 　
11:30-15:00 / 18:00-20:30
月休 Ｐあり
これまでの訪問

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