これがあまりにも美味しそうで、是非なくなってしまう前に食べに行かなくては!と、先生宅を出るとバスの乗り込み、一挙に狛江まで


炎天下を歩くも、水ナスを思えばなんてこと~♪
(・・・とはいかないが

ようやくお店へとたどり着くと、涼味感じる、爽やかな旗がひらひらとお出迎え。
夏の日を浴び、上品に佇む老舗のお蕎麦屋さん。

喜多見 「石臼挽き手打ち 十割蕎麦 志美津や」
急いできたけど、すでに午後3時になろうとするどっぷり昼下がり。
扉を開けると静かに落ちついた空気がすっと肌に馴染み心地いい 。
まずは・・・、からからな喉に潤おわせたくて、ビールで一心地。
充ては、こってりと椎茸と一緒に炊かれた昆布煮。
ほっとしたところで、おずおずと品書きを広げると、あったあった♪
「水なす」に「水なすの額漬け」。
横に書かれた説明書きを見ると、有名な大阪のものではなく、北つくば産地直送の水なすとのこと。
大量生産せずに、手作業で作ったものだそうで、これは楽しみ。
ということで、待ちきれずに「水なすの額漬け」をお願いする。
なんて鮮やかな、美しい茄子紺!
しっとりとした瑞々しい切り口には、滴り落ちそうな潤いのある雫が。
口に含むと、途端にじゅわ~っと広がる糠の優しい風味に甘みのある茄子のエキス。皮がとっても柔らかく、口の中で溶けてしまいそう。
美味っしい~っ
あんまり美味しいものだから、ついでに生のままの「水なす」をも♪
きりっと冷やされた水なすが、乱切りに切られ、「マルドンクリスタルソルト」という塩が添えて出される。
糠とは又違う、素のままの水なすは、これも水分たっぷりで甘みが濃い。
ん~、これは美味しい。
と、こんなものを目の前にしたら・・・と、お酒に切り替えて。
「すっきりしたお酒を」とお願いして、出して頂いた「越の影虎」。
お酒にあてられたこっていりとした蕎麦味噌が美味しく、水茄子にこれを漬けて食べるのも又旨い 。
水茄子ってやっぱりいいな~
・・・と、念願の水茄子をたっぷりと堪能し、お蕎麦を頂こうと品書きを開く。
ずらりと書かれた蕎麦の種類。
改めてこれだけの蕎麦を打ち分けているご主人に、感心してしまう。
中から・・・、
まだあるとのことなので、「限定」の粗挽きと、田舎を重ねでお願いすると、
「今日は、十割蕎麦がいいから、それ食べてみて」
と、にこにことご主人がおっしゃるので、粗挽きと十割を頂くことに。
まずは、「粗挽き蕎麦」。熟成4日目。
びっしりと蕎麦の欠片が盛り込まれた挽きぐるみの蕎麦は、手繰り上げる間もなく、「これぞ確かに、だだ茶豆!」と思わせる濃い香りが、ぐわ~っと押し寄せる。
口に含むとしっとりとした腰に、ざらりと掠める心地のいいざらつき感。
噛み締めると、これだけで何もいらない程、甘みと香ばしさを含んだ非常に濃い味わい。
ん~・・・、やはり、旨いっ
そのままで、茄子に添えて頂いた塩で、とするすると食べてしまう。
続いて、抜きで打たれた細めの「十割蕎麦」。
出された蕎麦を見てびっくり。
きりっと角の立った丹精な蕎麦は、鮮やかなうぐいす色。
この時期に、こんな緑色の蕎麦が見られるなんて・・・
と、うれしく手繰り寄せると、これも濃い香り。
先ほどの、粗挽きの蕎麦とは全く異なる、日向と言おうか、お日様を思わせる穀物の香りが、これも強く押し寄せる。
しっとりとしたしなやかな腰。
噛み締めると、濃い甘みに、香り同様、日向のしみじみとした暖かさのある風味が広がってくる。
お聞きすると、福井の蕎麦とのこと。
ご主人が、薦めて下さっただけあり、これは絶品。
と、二つの蕎麦を食べ終え、うっとりしていたら・・・
「でも、田舎食べたいでしょ」
といたずらっ子のような目で、出して下さった「田舎蕎麦」。
挽きぐるみでやや太めの、どっしりと野趣さあふれた田舎蕎麦。
もっちりとした歯ごたえが心地よく、田舎蕎麦の風味たっぷりの蕎麦で、これも旨い。しっかりしっかり噛み締める度に、蕎麦の風味がじわりじわりと広がってくる。
思いがけず3種の蕎麦まで、頂けて、すっかり満足至福~。
水茄子といい、季節折々の品書きが次々と出されるのも、うれしく、次は一体何が・・・、とこれも楽しみ。
今日も、ゆったりとすごさせて頂いた、幸せな午後のひと時に・・
ご馳走さまでした~
*水なす、水なすの糠漬け 350円、重ねせいろ 1,250円
自家製粉 手打ち十割そば
「志実津や」
狛江市東野川4-13-5
03-3489-0381
11:30~20;30
毎月6日・16日・26日原則
禁煙 P有り ご主人のブログ これまでの訪問
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夢があるんですよね(^^)。
趣味似てるかも。
ぜひとも、遠征してみます!
ふるふるさんも、こちらにもぜひぜひ♪
挽きぐるみって夢がありますよね(笑)!
「名古屋」のお蕎麦も同じ夢が見れました。
城東地区への遠征、是非!
この暑い中、辿り着いたら、それはそれはビールが美味しいですよ(^^)。
それに、さっぱりとした瑞々しい水茄子。
たまりません(^^)。
って思うと、汗をかきかき、行っちゃうんですよね(^^;
しばらく伺っていないのですが(チャリで行くのにはツライ温度・湿度ですよね)、来週末あたりにうかがってみようかしら。
帆立も大好きなのに・・・。
私は、次回はそれにします♪
ところで、茄子は大丈夫なんですね(^^)。
これは、ぜひとも食べておかないと~ですよー。
アンダルシア、なんだか懐かしいですね(^_-)
糠漬けうまそう。次にうかがった時、まだあると良いなあ。
「茄子」も「アンダルシアの夏」も好きなのです。
私も、泉州以外では、あまり知らなかったのですが、これは美味しかった。
ぜひ♪
もっちろん、蕎麦も言うことナシです(^^)
わたくし大好物でございます。
この季節、必ず食べています。私は生が一番好きです。
水茄子といえば、泉州だとばかり思っておりました。勉強不足ですな~。
こちらのお店、yukaさんのブログはもちろん、ご主人のブログを拝見して、とてもとても行きたくなりました。電車乗り継いで行ってみます。
まあやん様も、ちょくちょくと訪れていらっしゃるようで・・・。
そう!
この粗挽きはタダモンじゃないですよね♪
(クセになります)
水茄子、ぜひ、食べてみてください♪
私個人的には、生もよかったけど、やっぱり糠漬けの水茄子が最高でした(^^)
このお店のうれしいところは、旬の楽しみを十分に提供してくれるところ。
もちろん!
こーんなお蕎麦も頂ける、(しかも中休みナシ)素晴らしいお店です。
駐車場たっぷりあります!ぜひ!
(しかも・・・、茨城をとっても贔屓にしてくれてるご主人なんですよ^^)
まがりさん♪
これ、それだけで、エッセイって言うか、ちょっとしたエピソード小小説になってますよ~。
でも、ナスってやっぱり夏にはたまんないくらい美味しい。
ましてや、水茄子は最高です。
彼女、早く茄子好きになってくれるといいですね~。
それと・・・
蕎麦屋での、蕎麦前も覚えてもらえると(^_-)
今後の展開、楽しみにしています♪
瑞々しい水茄子も頂きたいし~♪
水茄子のお造りなんてあったので
頼んでみました
うっかり忘れてたのがツレが
茄子が大嫌いだったのだ
見てるだけでもダメとかって・・・
水茄子ってなんか梨みたいな甘さじゃ
ないっすか?
拙者も生は始めてだった
そんなこんなで翌日もなんだか
一緒にランチしようってんで
横浜のきしめんのお店に行ったら
季節の茄子の煮浸しきしめんなんて
あるじゃないですか
前日のことも忘れて思わず頼んでしまいました
もう、うっかりですよ
でもねー茄子
美味しいよねー
きっと、いつか好きになってくれる日を
夢見て待ちます
とほほ
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