さすがの人気店、何人かの待つ人があり、
外のベンチに腰を下ろし、わくわくしながら待つのも楽し 。



しかも、程なく通された店内の気持ちの良さ 。



吹き抜け高い天井の解放感に、
壁の間から覗く、青々と茂る木々の緑が爽やか。



はぁ～、気持ちいい、もう夏だ。
置かれたお酒のリストの「夏酒」に…、



群馬　「水芭蕉」　純米吟醸
プチプチっと弾ける、シャンパンのような薄濁り。
すっきりとして、ふわりと柔らかな甘みがあり…、



添えられた「お通し」が素敵 。

ぷりっとした海老に、味の濃い茶豆、
出汁のジュレに、カリっと蕎麦の実が香ばしい、
とろりとまろやかな、「チーズ豆腐」。



うっとりと頂きながら、
イラストが楽しい品書きをめくり、
魅力的な「夏の旬菜」から…、



頂いたのは、「加茂茄子の冷やし鉢」。



箸を入れてびっくりの柔らかさ。
３時間、ことこと炊かれたきめ細かな果肉に、
しっかりと染みた出汁に茄子の甘みがじわ～、
かけられた胡麻ダレの美味しさといい…、

口に運ぶごとに、ほおっと感動、
ん～美味しい、素晴らしいっ





京都　「澤やまつもと」のお変わりをお願いし…、



好物、「とうもろこしのかき揚げ」も 。



ばら揚げされたトウモロコシは、さっくさく。
プチっと弾け、とても甘い。
くー、これもお箸がとまらな～い 。

蕎麦前を超える美味しいお料理を頂き…、
お目当ての「冷やかけ」を。



「梅時雨」、「夏野菜のじゅれ」、「海老おろし」、「とろろじゅんさい」。



そして、大のお気に入り、、「紅の雫」（とまとそば） 。
でも今日は…、



「大浅利入荷しました」の張り紙に、



久しぶりに「銀杏」さんの浅利が食べたくなって…



丼いっぱい浅利が覆う、「冷製浅利そば」 。



注がれた汁に、見ただけで心も体も騒ぐ、
しっかりと染みた、浅利の出汁。



たまらずすすれば、はぁ～…、
美しい出汁に染みた、浅利の豊潤な旨みに、
堪えられずに、旨さのため息。

密かに添えらえた青柚子が、すうっと後味爽やか、
しばし蓮華を離せず、何度も何度もすくい、
その都度、はぁ～…



ようやく手繰った蕎麦はキュっと〆り、
しなやかはんなり、汁と共に喉元に落ち、
浅利の旨みの中から、蕎麦が香ばしく… 。



大振りの浅蜊は、ぷりっぷり 。
ほうばる一つ一つから染み出す旨みに、
恍惚の中、汁をすすり蕎麦を手繰り…、



汁一滴残さず飲み干して…、



ほっと余韻に浸っていると、
うれしい、平日のランチサービス、
「無花果のブラマンジェ」 。



ほろりとした無花果に、
ほろほろぷるぷるのブラマンジェに再びうっとり。


久しぶりに、ご主人、女将さんともお話しもでき、
これとない、幸せな午後のひと時に。

ご馳走様でした～ 。

改めて「銀杏」さん、素晴らしい。
夏の間に「紅の雫」も頂かなくちゃ

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