考えてみたら、早10年ぶり。
昔と変わらず、草木に覆われた玄関の扉を開き、



14時ぎりぎりでも、気持ちよく迎えて下さった、
家庭の温かみ溢れる、リビングのテーブル席。



置かれた品書きから、
久しぶりのお店、迷う事なく「もりそば」に決め、



彼は「うどん」と見比べながら、
「久しぶりだし」と、「ざるそば」を。



それと…、ここに来たら、
自家製のお豆腐も 。



頼み待ちながら、さらにページを捲って見ると、
平日限定で、「ランチ」も始めたよう



さらに、北海道出身のご主人ならでは、
「鮭のチャンチャン焼き会席」、
これ、食べてみたい



駅からちょっと遠いけど、
ここで、ちょっとした宴会なんかも楽しそう。



…と一人妄想していると、
程なく、二つのお盆が到着～。


　
刻み海苔のかかった、彼の「ざるそば」に、



10年の年月が走馬灯のようによみがえる、
見ただけでわかる、この蕎麦美味しい ！



ざくっと断たれた切り口に溢れる穀物感。
甘皮の陰影が浮かぶ、ところどころに散る蕎麦のホシ。



美しい・・・、思わず見とれ手繰った蕎麦は、
ほのかなざらりとした舌触りに、
キュっと〆った腰心地よく、喉越し軽やか。

手繰る毎にじわじわと蕎麦の甘みが口に広がり、
そうそう、この蕎麦だっ、
うれしくなるほど、美味しいっ

鰹出汁円やかな、すっきりとした汁も旨し。
この蕎麦にはんなりと寄り添い、
後は夢中で、あっという間。



添えられた、ほんのり甘めの昆布煮に、
ほっとさせられ…、



「なまら塩」で頂く、「自家製豆腐」は、
記憶の通り、うっとりする程美味しい。
甘み濃厚、まるで大豆のプリンのよう 。



ほんのりと濁った蕎麦湯をゆっくりと頂いて…、

ご馳走さまでした～

お蕎麦がほんとに美味しくて、
又、ちょこちょこ訪れたい気持ちでいっぱい。
秋冬限定の温そばも、一度食べてみたいな 。

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