手打ち蕎麦と共に、天ぷらで有名な、神楽坂「蕎楽亭」。
そのご主人長谷川さんが、ゆったりと楽しんでほしいと、
去年の暮、ひっそりと作られた、
完全予約制の、「天ぷら 蕎楽亭」 。
ご主人を独り占めして、対面で揚げてもらえる、
特別の贅沢な空間…、なんて魅惑的 。
今夜は女4人で、しっぽりと「大人の(?)女子会」
「曙橋駅」から続くゆるい坂道を上っていくと…
すっぽりと夜闇に包まれた殺風景な通り沿いに、
ふっと見えてくる、柔らかく照らす小さな灯り。
白木の格子扉にすっと下ろされた白い暖簾。
壁の小さな看板だけが目印、上品で粋な、隠れ家的佇まい 。
曙橋 「天ぷら 蕎楽亭」
神楽坂のお店も素敵だけれど、ここ又なんて素敵… 、
しばし眺め、ようやく引き戸を開き入れば、
清潔感漂う裸木のカウンターがすっと伸び、
明るくすっきりとした、上品な店内。
カウンタの中でご主人が、すぐに笑顔で迎えてくれ…
座り心地のいい椅子に腰をおろせば、ふっと馴染み居心地よく、
早速お願いした、「グラス生」。
全員揃ったところで、まずは乾杯~ 。
品書きは「本日のお料理」の、コースのみ 。
会津出身のご主人ならでは、会津料理に珍味も組まれ、
わくわくしながら待っていると…
まず出されたのは、「生ゆばと雲丹」
銀餡のかかったとろりとした湯葉に、
たっぷりと包まれた、橙色鮮やかな濃厚な雲丹。
くぅ~、これはたまらな~い
続いて、野の芹ならではの味の濃い、
「野芹のお浸し」が出され、
これも見事、「会津産 馬刺し三種盛り」
レバ、ヒレ、赤身の三種。
レバ苦手な私には、ヒレと赤身の二種盛りで…(^^;
生姜にニンニク、南蛮ミソの薬味も三種。
ねっとりときめ細かな桜肉は、ほろりと柔らかく、
さっぱりとした透明感のある旨みがたまらない 。
初めて食べた「ヒレ」は、しっとりとさらに柔らか、
口の中でふわりと溶け、これっ美味しい
うーん、会津の馬刺し、いいなー
たまらず、これに早速お酒 。
頼んだ「水芭蕉」は、すっきりと澄み清らか、
注がれた酒器が粋、天然杉の組細工。
じっくり馬刺しを味わい尽くせば…
いよいよ、待っていました、天ぷらスタート 。
カリっと音立ち、ほろっと崩れる、海老の頭に、
ほこほこと甘い、蚕豆。
続いて出された、「才巻海老」が、甘~いっ 。
衣軽やか、絶妙に残るレア状の揚げ具合は感動もの。
もう一尾は、紫蘇が巻かれた「紫蘇巻き海老」
紫蘇の風味がふわりと重なり、これは旨いっ
途中で出される「珍味」がうれしい、
「ホタル烏賊の自家製沖漬け」
しゃっくりと柔らかな身は透け繊細、
爽やかな肝の旨みに、お酒が進む 。
さらに、旬先がけの山菜、
愛らしい「こごみ」に、さくっと崩れる「うこぎ」…、
ふわっふわの「白魚」の軽やかな身に、
キスの、ふっくらとした旨みに舌づつみ。
も一つ珍味は、蕎楽亭定番の「穴子の肝の佃煮」
途中出される珍味が、いい感じの箸休みになり、
酒飲み心くすぐるニクイ采配
と、大ぶりの「蛤の天ぷら」に目を見張る。
コリっとした食感に、蛤のエキスがじゅわっと広がり、
その旨みに、思わず目が見開く 。
間髪いれずに出された、「白子天」。
さくっとした衣の中から、とろ~っと流れ出る、ミルキィなコクに…
も~う、うっとり 。
「このわた」に、「海老肝の塩辛」が途中で出され、
口の中で肝がプシュっと弾ける乙な 「ほたる烏賊」に、
愛らしい姿の「稚鮎」の、ほんのり後に残る苦みがいい 。
春の息吹のほろ苦、「ふきのとう」に、
精の付きそうな、ガッツリ濃い旨みの「行者ニンニク」
その間にすっと、「練り梅」に「炒り梅」が出され…
旬先がけ、「鱧天」が 。
さっくり衣に、ほろほろと零れる繊細な鱧の身、
そっと添える梅の優しい酸味が絶妙。
テンポよく出される間に出された、
会津の郷土料理、好物のほかほか「こづゆ」。
干し貝柱でとった、すっきり上品なダシ汁に、
里芋、糸こん、人参、銀杏、レンコン、キクラゲ、豆麩。
途中の汁ものに、ほっとさせられ…
捌く様子のライブも、ここでの醍醐味、
そして…待っていました、
天ぷら最後は、江戸前活〆「穴子天」
衣かりっと音立つ程さっくさく。
実に軽やかで芳ばしく、身はふっくらほろっと解け、
品のある淡泊な旨み豊か、この穴子天、素晴らしい 。
はぁ~、すっかり満腹大満足。
…だけど、やっぱり最後はお蕎麦 。
「せいろ」に「田舎」「冷麦」「うどん」すべて食べたい。
お腹の具合で、各々量を選べるのもうれしく、
私は、30gづつで4種類。
少なくても、美しく格子に盛られた「せいろ」に「田舎」。
上品で喉越しのいい「せいろ」は天ぷらの後に心地よく、
「田舎」は、香りも風味も豊か芳ばしく、美味しいなぁ 。
「冷麦」に「うどん」が続いて出され、
透け清らかな「冷麦」は、ほわ~り広がる小麦の甘み。
心地のいい腰に、清冽な喉越し、
やっぱりこの「冷麦」、絶品 。
天ぷらをたっぷり堪能し、蕎麦も冷麦も頂け、
蕎麦湯をそそぎ浸る、幸せな余韻…
最後のデザートは、「蕎麦茶アイス」。
蕎麦の香ばしさいっぱいのアイスは、食後にさっぱり、
すっかり、満足感に満たされて…
ご馳走様でした~
「蕎楽亭」とは又違う、長谷川さんを独り占めする贅沢さ。
いつも以上に、ずっと天ぷらが美味しくて…、
今日は、幸せいっぱい、又訪れたいな 。
皆さん、ありがとうございました~
「天ぷら 蕎楽亭」
新宿区余丁町1-14
03-6-55-2500
完全予約のみ(3日前までに)
希望の時間で
土曜日定休
禁煙
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嬉しいっっ!!!
ありがとうございます♪♪♪
はい…
なーにも特別な事のない一日でしたが、
なんとなく、幸せな一日でした。
ゆっくり、年相応に年齢を重ねていきたいです(u_u*)~
ぜひぜひ(^^)
お誕生日おめでとうございます!
いつも楽しくて気分の上がるブログありがとうございます。
これからも息の長い蕎麦食い人生を!(笑)
素敵な誕生日をすごしてくださいね!
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