随分ご無沙汰してて、行きたいなーと思っていたとこに、
連れてってとのうれしいお声かけ 。
今や蕎麦街道、牛込神楽坂の商店街の一角に、
一瞬億してしまいそうな、ずしりとした蔵扉。
ご主人らしいなぁ、独特の雰囲気漂う佇まい 。
牛込神楽坂 「巽蕎麦 志ま平」
楽しみにしてたのに、乗り継ぎを間違えて大幅遅刻 。
くりくりとした目で微笑み迎えてくれたご主人に、
久しぶりのご挨拶をして…、
急ぎビールを頂き、駆けつけ乾杯~。
くっと喉を潤わせていれば、すっと出される、
お雛さまのお飾りのような、愛らしい「前菜盛り合わせ」。
口いっぱい春の息吹が広がる「蕗味噌」に、
とろ~り濃厚な「生海苔の佃煮」
ツーン辛がたまらない、「山葵茎のかえし漬け」に、
青海苔香ばしい、ほこほこっとした「醤油豆」
どれもお酒が欲しくなる充てばかり 。
早速、「獺祭」磨き五十を頼めば、
キラキラ輝くガラスの猪口に…
素敵な、アンティークの鈴のちろり。
それぞれ選んだ猪口で、再び乾杯 。
すっきり爽やかなお酒に…、
待っていました♪、大好きな「蕎麦の実スープ」
蕎麦粒がほろろと沈み、ほおっとする優し~い味わい。
まろやか~でミルキィ、散らされた蕎麦茶が香ばしく、
ああ、これは毎朝毎夜、飲みたいなあ 。
そして、きりっと巻かれた、絶品「蕎麦寿司」 。
ぷりっとした海老の品の良い旨み甘みに、
酢加減はほのか、蕎麦の香ばしさが重なるように広がる。
ん~、これもお替りしたくなっちゃう 。
そして…、まるで宝石を散りばめたような、
美しい「蕎麦屋の料理盛り合わせ」
「貝肝」に、「薩摩芋のレモン煮」、カリポリ「数の子」、
「酢ハス」に、「鮪のかえし煮」、脂の乗った「鯖押し寿司」
「牡蠣の有馬煮」に、「たたき牛蒡」、とろ~り溶ける「アン肝ポン酢」、
「板わさ」には山葵漬が挟まれ、うっとりする「蛸の煮こごり」
「赤蕪漬け」に味染み柔らか~な「蛸の煮付け」
ほんのり甘めの、大好きな志ま平さんの「玉子焼き」
少様々な味わいを頂けるのは酒呑みにたまらなく、
お酒もくいくい頂いてると…、
カッカッカッ…と軽快な音が立ち、
ふわ~っと芳しき湯気を立てた「蕎麦がき」が 。(私のはミニ)
ふわふわとろ~り柔らかく、ほろっと溶け広がる、
ふっくらとした蕎麦の味甘みと芳ばしさで口いっぱい。
ああ、私も溶けてしまいそう…
最後は、「蕎麦生地クレープ」。
薄焼き生地に蕎麦味噌、しゃきっとした野菜が甘い 。
すっかり話込み、次々に頼んだお酒は、
どれもとても素敵な、骨董品の鈴のちろり。
40年かけて集めたものだそう
注ぐのも楽しく、目でも楽しみ、たっぷりと頂いて…、
そろそろお蕎麦を頂こう 。
久しぶりに頂くお蕎麦。
「おせいろ」と「深山」のもちろん両方、取り分けて 。
しなやかで優美、繊細な細切りに、ほのかに粒の陰影が透け、
ざっくりとした切り口の、楚々とした美しき「おせいろ」。
手繰り上げれば、ふわりと豊かに広がる芳しき香り。
はらりと解けるたおやかな腰に、喉越し軽くふっと消え、
喉元から込み上げてくる、味わいは甘く…
ああ、美味しい…。
なんて淑やかで、優雅な蕎麦なんだろう。
一方「深山」は、その対極、野生味溢れた姿。
今にも粒が飛び出しそうな切り口に、
むんむんと広がる、甘く香ばしい、豊穣たる香り。
口にすれば、もちもちとした腰に、
深い芳ばしさにまるで小豆のような甘みの、濃厚な味わいは悩殺もの。
お、美味し~い…、思わず恍惚感に浸ってしまう 。
すっと注いでくれた蕎麦湯を頂きながら、
冷めやらぬ余韻を、ゆっくりと噛みしめて…、
ご馳走様でした~
来る度に、志ま平さんの蕎麦の魔力に魅了されつつ…
さらに、ご主人交えての楽しいひと時に、
濃厚な夜は更けて行く…。
「巽蕎麦 志ま平」
新宿区納戸町33
03-5261-8381
18:00~22:00ごろ
日曜休 (祝日営業)
禁煙
2013年 4月11日 おまかせお料理、「二色せいろ」新・深山
2012年11月28日 「小粒そば」と極上「鴨の陶板焼き」
2012年 7月25日 「熟成そば」食べ比べ
2011年 5月20日 おまかせコース
2011年 4月27日 お昼に、前菜と「二色そば」
2006年 6月21日 おまかせお料理に「二色そば」
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冬はほっこりと暖かく、
夏は、冷製のスープです。
ここは、コースにしなくても、お腹の具合でちょこちょこっと作ってくれるので、大丈夫です(^^)
蕎麦の実スープ、すごいですね。出汁も入ってるのでしょうけど、ポタージュ状になっていて、温かいスープなのですか?冷製なのか観てるだけでも気になります。
こういう、蕎麦料理に巡り逢おうとしたら、やっぱりコース注文なんでしょうね。
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