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    つれづれ蕎麦 
    永福町 「黒森庵」 イタリアな森
    2007年10月15日 (月) 23:36 | 編集
    8月全休の後、まだ訪れていなくて、うずうずしていたところ。
    友人達と待ち合わせをして、久しぶりのお店へと、ドキドキしながら向かう。

    20071016082708.jpg

    永福町 「黒森庵」 

    おっonpu.gif 素敵な帆布で作られたような庇がついてる。
    ご主人のおっしゃっていたオーニング、
    日差しを遮った木陰のやわらかい風情を思わせる・・・futt.gif

    扉を開けると、ああ・・・、ここは変わらない。暖かい空気に満ちた店内に、笑顔が並んで迎えてくれる。 

    先に到着していた友人達の横に腰を降ろして、まずは・・、メニューがちょっと変わり、ハートランドの小瓶が追加されているのを見つけ、うれしくて、ビールをお願いしちゃう。

    20071016082508.jpg20071016082553.jpg

    突き出しは、洋風おかひじきの白和え。まったりコクのある白和えに、しゃきしゃきとしたおかひじき。ん~、美味しいっ  お変わりしたくなっちゃうほど。 

    それと・・・、「小さな品々」と書かれたお料理の、今日は何を頂こう。
    じゃがいもとひじきも好きだし、生ハムも捨てがたい・・・、とちょっと悩んだけど、「自家製有機ぬか床」の文字に惹かれて、「漬物」をお願いする。

    20071016082725.jpg

    しっかりと漬けられた、茄子に胡瓜、蕪に、珍しいパプリカの漬物。漬け具合、塩加減の塩梅いい漬物は、新鮮な野菜の旨さが凝縮して瑞々しい。

    20071016082343.jpg20071016082540.jpg

    これはやっぱり、お酒も頂かなくちゃ、と、さらに品数の増えたお酒の中から、「七田」を選んで・・。ふわっと桃を思わせるような、フルーティできれいなお酒にうっとり。あてにはさらに、辛味大根がたっぷり添えられた、作りたての「いくらの醤油漬け」。

    大きい魚卵(?)は、やや苦手だったのに、これは魚臭さが全くなく、程よい味付けで実に美味しい。そうか・・・、いくらも美味しいんだ~・・heart.gif

    さらに、豊の秋をお変わりして、友人達と、そしてご主人や娘さんたちとの楽しいひと時を十分に楽しみ、そろそろ、お蕎麦を。

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    と、改めて品書きに目を落とすと、以前は「もりそば」のみだった、おそばの品書きに、「イタリアのもり」と「あつもり」が加わっている onpu.gif

    「あつもり」は、試作品を頂いた時から、はまってしまっているけど、この「イタリアのもり」が、とて~もとて~も・・・気になる、気になる・・・。


    両方食べてみたくて、ご主人にお願いして、半分づつ作って頂くことに。うれしい~

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    まずは、「イタリアのもり」の薬味が目の前に置かれる。

    これはおもしろい・・・!
    たっぷりの辛味大根に、パルミジャーノチーズもたっぷりと盛られ、蕎麦汁が置かれる。ふうむ、どうやって食べるのかしら~。


    続いてお蕎麦が。
    グレーの細切りの蕎麦は、瑞々しくエッジが立ち、漂う香りは、ふわりと新鮮な穀物の香り。

    20071016082803.jpg

    口に含むとしなやかな腰がとても心地よく、ゆっくりと広がる風味はまだ濃くはないが、やさしく香ばしい。

    20071016082815.jpg

    何よりも口の中でまどろむ蕎麦の感覚が楽しくて、そのまま頂いてしまいそうなところを・・・、説明して頂いた通りに「イタリアのもり」にして頂くことに。

    20071016082751.jpg

    まずは、口広のお茶碗のような蕎麦猪口に、蕎麦を盛り、その上に辛味大根、貝割大根、パルミジャーノチーズを振りかけ、その上からたっぷりと蕎麦汁を注ぎいれる。

    20071016082740.jpg

    ど、どうなるんだろう~・・、とドキドキしながら、おもむろにかき混ぜてすべてを絡めて口に含むと・・・bikkuri.gif

    お、美味っしぃ~っっlove.gif

    なんて、蕎麦汁とこのチーズが合うんだろう。しかも、この辛味大根のぴりっとした辛さが、まったりとし過ぎずに、旨くチーズと蕎麦汁を繋いでる。ミルキィーでいて、クリーミィーな味わいは、ちょっと豆乳を思わせる。和風カルボナーラというのだろうか、不思議に蕎麦にこれが合うから面白い。パルメジャーノの質も上等なもので、チーズ好きとしては、ちょっと病みつきになりそう~

    と、すっかり夢中で、よそっては振りかけて・・・と、作業も楽しく頂いてしまう。

    さてさて、次には念願の「あつもり」が目の前に。

    20071016082841.jpg

    漆の器に、暖められた蕎麦にひたひたに汁が注がれて出される。まずはそのまま頂くと、暖められた事で滋味なる風味の加わった蕎麦を堪能し、薬味のたっぷりの白髪ねぎ、卵黄を真ん中に落とす。

    20071016082829.jpg

    そして~・・・、もったいぶるように、はじめはちょっと卵を絡めて、そして最後には一揆にかき混ぜて頂くと、ん~、やっぱりこれはたまらない buchu-.gif
    卵のコクがまろやか~に絡まり、蕎麦と合わさるとまったりとした旨味が口中に広がる。これはやっぱり、美味しい一品。これから寒くなる季節に、レギュラーメニューに加わったのは、とてもうれしい。

    20071016082359.jpg20071016082409.jpg

    そして、白濁したとろっとろのポタージュ蕎麦湯を注ぎ入れると、卵がゆっくりと温まり、まるでお粥を食べているような感覚にまで。これだけで、一品の料理になってしまいそう。

    20071016083436.jpg

    それに加えて、さらにすごいのは、「イタリアのもり」の汁に、この蕎麦湯を注ぎ入れると、これがコクのあるチーズポタージュになってしまうっっ。蕎麦汁にチーズ、そして蕎麦湯がこんな立派なスープになってしまうとは、これまた驚き。バゲットあたりと合わせて頂きたくなってしまうよう。

    驚きの連続に、すっかり大満足。
    もう、笑みが止まらないような蕎麦に心底満喫・・・futt.gif
    ご主人の発想のあまりの豊かさに、改めて感心させられてしまう。

    今日も又、たっぷりと・・・、ご馳走さまでした~hahha.gif
    楽しい時間は、あまりにも早く、小春日のなかにいるような暖かい人々の集う空間。
    又、寄らせて頂きます niko.gif



    そして・・、黒森庵での時間は、さらにさらに続く・・・sunglass.gif

    皆様ありがとうございました~♪ご主人、すっかり長居になってしまってすみませんでした~(^^;;


    *お品書き
    もりそば 800円、イタリアのもり 1,100円、あつもり 1,100円
    小さな品々 350円~400円、小さな品々三点盛り 750円、
    日本酒各種 350円~



    20071016082522.jpg
    「黒森庵」

    杉並区和泉3-17-6   
    03-3327-4496
    11:30~15:00     
    金・土・祝定休 禁煙
    これまでの訪問




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    コメント
    この記事へのコメント
    蕎麦爺様
    これは、美味しかった~~んです!!

    旬ならでは?
    ぜひぜひ、めぐり合って食べられるといいなーと思います。
    いやぁ、いくらが美味しいということを、改めて知りました(笑)
    2007/10/20(土) 23:58:17 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    よ様
    ありがとうございます!
    >F=front R=rear
    なあるほど・・。すっきりしました~(^^)。

    ん?
    おかしくないですよっっ。
    私なんて、2000年の隠れ家とかも、たまに引っ張り出しては見てしまってますもん♪
    2007/10/20(土) 23:56:56 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    いくら☆
    いくらの醤油漬を是非頂いてみたいです。。
    2007/10/20(土) 22:09:19 | URL | 蕎麦爺 #-[編集]
    すみまっそーん!!
    F=front
    R=rear

    です。前カゴ、後ろカゴとでも思っていただければ・・・(混乱させてごめんなさい)

    >教えてあげて
    ん~、蕎麦好きじゃないみたいに思われるんだけど・・・

    久しぶりに「隠れ家」2006年9月号を見てて、なんだか懐かしい(!)内容だ、って思いましたよ(余談)。頭おかしいかも?
    2007/10/19(金) 21:12:01 | URL | よ #-[編集]
    よ様
    F? R?
    すみません・・・、無知でして・・・(涙)

    そういえば、すがもさんのお料理も、ちょっとイタリアンっぽいものがありましたね。
    ちょっとご無沙汰してますが。。

    よ様、ぜひ、その方に教えてあげて下さい♪
    2007/10/19(金) 10:18:31 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ソバツユ様
    はい、イタリアのもりも、自分で別に盛ってから調理(?)するので、まずは、汁だけで頂くこともできるし、いろんな楽しみのあるお蕎麦なので、うれしいです。これは、一度食べてみると、本当に面白いですよ~。

    熱もりは、もう言わなくても・・・(^^)。でも、本当にどれも食べたくなってしまって困っちゃいますね。
    しかも、お料理も迷ってしまうんです。
    2007/10/19(金) 10:16:05 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    面白そう♪
    「イタリアのもり」斬新なお蕎麦のようですが、
    基本を外して居ないのでしょうね♪
    決して奇を衒ったものではないと・・・

    「あつもり」もカルボナーラのような・・・
    これでは初回は何から食べようか迷ってしまいます。
    こうした試み好感が持てますね♪
    2007/10/18(木) 13:51:38 | URL | ソバツユ #tHX44QXM[編集]
    aiz様
    本当に、ワインに合わせたくなってしまうような、気分でした~(^^)。あれは、いいですね♪

    帆布についてのサポート、サンクスです!
    2007/10/18(木) 09:17:40 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    イタリアもり
    前回訪問した時に僕も食べましたが、パルメジャーノチーズが溶込んだポタージュ状の蕎麦湯、バケットに付けて食べたらワインが進みそうだと思いました。
    蕎麦リゾットにしてもいいかも、、、

     >>よ様.....帆布のフロントバック、今でも下記で作っていますよ↓
    http://www.rakuten.co.jp/inu/427347/442546/#376361
    2007/10/17(水) 21:03:20 | URL | aiz #kJo.AJT.[編集]
    shin様
    見つかりませんでした?お店の場所が、かしら?
    永福町から、モスバーガーの前の横道を入ってしばらく行った住宅街にあります。

    そうそう、こちらは、やはり、一杯頂きたいお店。小さな品々のお料理も、どれも美味しく、お酒もショットで頂けるのでうれしいです。
    ぜひ、行ってみて下さい。
    本当に、素敵なお店です。
    2007/10/17(水) 08:04:55 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    よ様
    さすが、目のつけどころが・・・(^^)。

    もう一台、えっと、えっと、
    後で聞いておきます!
    あと・・・、布も、聞いておきますっっ(汗)
    (ご自身でおつくりになるんですか?すごい~)
    2007/10/17(水) 08:02:14 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    まだ行けてません
    この店のことはdanchuの蕎麦特集でみてさがしたのですが見つからず断念。あつもりとイタリアもり、びっくりです。どうもこちらはつまみを頂いて、最後にもりそばと決めてかかっているので範囲を狭めているのでしょう。
    2007/10/17(水) 00:43:02 | URL | shin #eqo2pWHE[編集]
    蕎麦ネタではないけど
    表の自転車の台数がどう見ても3台ですね。
    一台は前からあったロード、お隣がランドナー、そのむこうはナンダロウ?

    帆布は自転車バッグを作るのによく使われていました。今時はこじゃれた普通の?カジュアルバッグに人気があるとも。

    私は愛用車のバッグ(勿論自転車用ですが)が壊れたので、作りたいなと思っているんですが・・・どこで布を入手できるんでしょう?
    2007/10/16(火) 12:49:19 | URL | よ #-[編集]
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