行ってみたいなぁ、と思っていたところに蕎麦友から、9月25日からは5時からになっちゃうよ、との話を聞いて、これはのんびりしてられない・・と、永福町での所用を済ませた後、いそいそと豪徳寺へと向かってみることに。
久しぶりに降り立つ豪徳寺の駅が、あまりに様変わりしているのにびっくり 。ここも・・・、高架が進んで見違えるよう。小田急沿線の進化はすごい・・・と思いながらも、同時にやや寂しくも。
とは言え、改札を抜けて歩き出す商店街は、記憶のままの風情にどこかほっとし、懐かしさを感じながら登っていく。
・・・と、まだ新しそうな、喫茶店、あるいはパスタあたりを出してくれそうな、ウッディーで小じんまりとしたお店が目に留まる。
豪徳寺 「あめこや」
お店の前に置かれた木の立て札に「AMEKOYA」と書かれたお店。
ここだ・・・
午後4時少し過ぎ。
カランコロン・・・と鳴りそうな扉を開けて入る店内は、表から受ける印象以上に、暖かい木のぬくもりに溢れた空気がいっぱい。おおよそ、蕎麦屋の雰囲気はなく、どこかのロッジを思わせるような雰囲気が流れ、柔らかい照明がとても優しい。
まだ(この時間・・だし)、誰もいない店内の、壁際に並んだテーブル席の端を選んで腰を下ろす。ふんだんに置かれたクッションが気持ちいいなぁ、なんて思っていると、すぐに初々しい若奥さんが、お茶とお絞りを出してくださる。
なんだか座っているだけでも、心地いいな・・・
などと思いながら、まずは、急いで来た喉を潤わせたく、生ビールを。
快く受けてくださり出された生ビールに、「じゅん菜の酢の物」の小鉢がアテとして出される。
これが・・・、美味しい!
しかも、これは是非ともお酒で頂きたいという気持ちにさせられる、ニクイ一品。
改めて・・・、置かれている品書きに目を通すと、これがなかなか魅力的なものがずらり~と。こだわりの山芋の千切りや、味噌漬け、炙り焼きも食べてみたいし、干物の炙り物も揃っていてそそられる。が・・、大好きなアボガドを使った、「アボガドとクリームチーズのおかか和え」の文字を見たら、是非とも食べてみたくなり、それをお願いすることに。
アボガド、クリームチーズがダイス上に切り分けられ、出汁醤油で和えて出される。これが、旨い!
こうなったら・・・、やっぱりお酒を頂きたくなってしまって、いくつか並ぶ中から、ちょっとお気に入りの「鳳凰美田」をお願いしてしまう・・・。
お酒もセンス良く、氷に木の葉を添えた徳利に出される。
ふわりと香り高いお酒に染み入りながら、取っておいたじゅん菜を頂く幸せ・・・。
アボガドとクリームチーズはもってのほか、すっかりうれしくなり、ゆっくりと楽しむ黄昏時 。
さて、〆のお蕎麦は・・と、再び品書きに目を落とすと、これもなかなか豊富な品揃え。温かい蕎麦、冷たい蕎麦といくつもの品書きが並び、見ていてちょっと楽しい。中でも「季節限定」の「鴨ときのこの漬汁そば」が気になったが、お聞きすると11月くらいまではやっている・・とのことなので、今日はやはり「もりそば」を頂くことに。
程なくして出された蕎麦は、笊に盛られた丹精な細切りの蕎麦.。薬味には、さらし葱、山葵が丁寧に盛り付けられ、見た目にもうれしい景色。
顔を寄せると、ふわり~と、清々しいような香りが鼻腔を掠めるのがうれしく、手繰り寄せ口に含む。
これが不思議な、シャキッと、しっとり、の合わさったような心地よい腰。かみ締めると、ふわりと爽やかな風味が広がり、その後でゆっくりと甘みが広がる。面白い・・・、そして、旨い!
やや甘みを含んだ汁は、ひとつひとつの素材が突出しない、まろやかに仕上がったもので、これもいい。汁なしでも楽しい蕎麦だが、この汁を纏った蕎麦が又よくて、するすると頂いてしまう・・・。
すっかり夢中で頂いてしまい、さて、と出された蕎麦湯を注ぎ頂き、最後の至福のひととき。
ほっとしていると、蕎麦茶を出してくださり、それも頂くとこれも美味しい蕎麦茶。
「どうして5時からにしちゃうんですか・・・?」と、思わず尋ねると、これから製粉機を入れて、自家製粉にするとのこと。その為仕込みの時間をとりたくて・・・と、語る奥様がとてもかわいらしい。
そうだったのか・・。
となると、これは25日以降も、ぜひぜひ訪れてみたいもの。
さらに、「どちらかかでご修行なさったんですか?」とお聞きすると、なんとっっ、私がしばしばお邪魔させてもらっている、吉祥寺の「ほさか」さんだと言うではないのっっ。なんだか急に、親しみが沸いてしまって、そう伝えると、ほさかさんでちょっと修行させてもらった後、独自で研究なさったとの事。他に、日本料理なども習われたりと・・・。
「この壁が飴色になるような・・、そんな思いを込めて」と名づけたという「あめこや」さん。
なんだか、すっかり気に入ってしまい、この沿線を(もうすっかり昔だけど)離れてしまった事が惜しまれてきてしまう・・・。
又、来よう♪
蕎麦屋からはちょっとかけ離れたようなお店だけど、ここの雰囲気はとても安らぐ優しい空気。そして、明るく気さくなご主人に、かわいらしい奥様。
いいなぁ・・、こういお店が自分の街にあったなら・・
などと思いながらお勘定を。
ご馳走さまでした~
今でも十分美味しい蕎麦が、これからはさらに自家製粉。これは・・・、とっても楽しみ。
又、ぜひぜひ、訪れさせて頂こうっと。
もりそば 680円、生ビール 420円、鳳凰美田 650円、アボガドとクリームチーズのおかか和え 450円
「あめこや」
手打蕎麦と珈琲の楽しめるお店
世田谷区豪徳寺1-46-14
03-3439-3602
15:00~23:00
(9/25から17:00~23:00)
月曜、第一火曜定休
お店のHP
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すっかり人気のお店なんですねぇ。。
おおし、
様子を見て、伺いたいと思います♪
今の営業時間だと、間違いなく、夜ですから。(笑)
混んでいると、みなさん、てんぷら&玉子焼きを頼むので、調理場がてんてこまい。結果として、温かい蕎麦の茹で具合に、神経が行き届かなくなるそうです。
行った時に空いていたら、すかさず、一杯たぐってから、一杯飲むのが良いかもしれませんよ。
赤坂/室町砂場とは異なり、つゆは、お酒のあてにはなりにくいと思いますが・・・。
なんだか、幸先いい気持ちになっちゃいます(^^)。
今年は、夜のあめこやさん、是非いってみたいです。
「えっ!ここ、お蕎麦屋さんなの?」と驚く妻。なかなか、ある意味、インパクトのあるお店の入り口ですからねぇ。
思い切り食べて飲んで、お勘定の時に、奥様が「え~っ、こんなの初めて!」。
何が?と思えば、会計がピッタリ1万円。
開店以来初との事で、なぜか、「ピーナッツ海苔」をお土産にいただきました。
この日は、店内はガラガラ。
27日は満席だったそうで、29日も予約は満杯だそうで、ラッキー!
又してもうれしい情報です。
ん~、ますます、何から食べていいか悩んでしまいそうです(^^;;;.
こちらも、最新の情報を頂けて、とてもうれしいです。ありがとうございました。
いつも楽しく拝見させていただいております。
あめこや、こちらで知って以来、通っております。最近は、つまみにむかごのバター炒めがあったり、日本酒の2種セットがあったり、席についてメニューを開くのが楽しみなお店です。
今は季節のお蕎麦が牡蛎そばのようです。おつゆに牡蛎の旨味がたっぷりで、とても美味しかったです。
年内いっぱいくらいはあるとのことでした(牡蛎があれば)。
良いお店の紹介、ありがとうございました。
今後も更新を楽しみにしております。
それでは。
聞けば聞くほど、ますます食べてみたくなってきてしまいました。
ん~、どっちも食べたいなぁ・・・
また、茹で方については、ご主人に確認しましたが、温かい蕎麦の時は、工夫しておられるそうです。ただし、冷たい物と同時に注文があると、なかなか行き届かないそうです。
地の利を生かして、今晩は、「吉祥 庵」再訪問のつもり。yuka様のように、縦横無尽な行動は無理ですが、地元密着で楽しんでおります。
課題がいっぱいです~。
自家製粉になったせいろは、もちろん、かけも食べてみたくなっちゃいました。
長芋の味噌漬けも気になっていたひとつです。
ああ、体がもひとつ欲しいです・・・
昨日の目的は、前々回いただいた「かけそば」へ再挑戦。
たまたま、カウンターの奥に座ったため、ご主人や奥様と親しくお話をさせていただきながら、気持ちよく箸が進みました。(杯も・・・)
そば前は、ヱビスビールと枝豆、長芋味噌漬け、青唐辛子入り出汁巻き玉子。
お酒も進みますが、おっと、酔う前に、お蕎麦を。
かけそば、明らかに、茹で方が、せいろとは違う!
出汁も、そこそこの味付けで、蕎麦の香りを邪魔しない心配りが行き届いています。
う~ん、これは秀逸。
お汁を残すのが残念でたまりませんでしたが、健康診断前ですので、泣く泣く。
お店の方にも、お詫びを申し上げました。
この店、はまっちゃうなぁ。
私も、自家製粉になってから、まだ伺っていないんです。行きたいなぁ~・・
「おの」さんは、お昼にもやってますよ~♪
お、明らかに違う蕎麦・・・!。これはとても楽しみです。
すぐにでも、私も行ってみなくちゃ。
お酒二種のセットなんてあったんですね。
それも楽しみ(^^)。
十割・・・、やってもらいたいですね♪私も、まずは、今の蕎麦を食べに行かなくちゃ。
私は先日、修行先だった「ほさか」さんのご主人と、たまたまちょっとだけお話することがあって、「あめこや」さんのお話をしたら、とてもうれしそうでした。
前回とは明らかに違う感じ。そばの黒い殻も多く、香りも良い。逆に、すこし軟らかめで細い感じもしました。つゆがかなり強くて、ほんの少しつけて、勢いよくすすると、蕎麦の香りがまず来た後に、つゆのうまみと香りが追っかけてきて、最高のハーモニー。
友達合流後は、片っ端から食べ物頼んで、飲みまくって、蕎麦屋にあるまじき行為でしたが、堪能。しかも20:00前には店を後に。
十割に是非、挑戦して欲しいなぁ。この蕎麦粉ならば、期待できると思いました。
自家製粉になった頃だし、私も又伺ってみよう~と思っていたところです。
炙りは、どうしても・・・、ですよね。
んー、難しいところです。
調子が悪かったんですかねぇ?あと、空調の関係でしょうがないのでしょうけど、他のテーブルで「炙り」をやっていると、そのニオイで・・・。その影響もあったのかもしれません。
再挑戦してみるつもりです。
早速行かれたんですね♪。
羨ましいくらい、たくさん食べられて・・・、(いいなぁ)。
青唐辛子の玉子焼き、とっても気になっていたんです。しかも、鴨ときのこのつけ汁そば・・・。
絶対、食べに行こうっと(^^)
まずエビスに水茄子とかも茄子の漬け物とほたるいか干し。ほたるいか干しは自分で炭火で炙って食べるんですね。
追加でお酒と青唐辛子の卵焼きと銀だらの西京焼き。銀だらの西京焼きが旨かったです。久々に旨い魚を食べた気分です。
締めに鴨ときのこのつけ汁そばをいただきました。ちょっと食い過ぎ?
きのこたっぷりで旨かったです。鴨はちょっと少なめで残念。出汁はちゃんと出ていましたよ。
いい店のご紹介ありがとうございます。
か、関西っっ。
う、羨ましい~っ。
今、とてもとても関西のお蕎麦に興味があって行きたくてうずうずしているんです。
そろそろ涼しくなってきたら・・、
ぜひ、と伺いたいと画策してます(^^)
これからもよろしくお願い致します。
詳しくレポートしてあって、画像見たら食べたくなっちゃいました!
私は関西住みなのですがたま~に東京に一人旅するので、参考にさせて頂きます♪(^-^)
駅からも近いので、ちょっと沿線的に面倒かもしれませんが、一度来る価値ありです。
蕎麦はもちろん!日本料理の修行もされたご主人のお料理を、もっと頂いてみたいな・・、と思ってしまいました。
なかなかあの雰囲気も落ち着いていいですね(^^)。
確かに・・・・、あのエリアであの時間帯は、やはり~、何でしょうか(^^;;。でも、魅力的な営業時間なんですよね。
それはそうと、自家製粉になったらますます・・と、楽しみです。ぜひ♪次回は(^^)
両方を良いレベルで揃えているお店と言うのは良いですねぇ。
ちょっと遠いですが、拝見して、一度伺ってみたいなぁと思いました。
おもしろい店ですよね。家族客でにぎわっていると、また違った楽しさがあります。
自家製粉でなくてもこのクオリティ。25日以降が楽しみです。今後もがんばって3時からやればいいのにと思いますが、「まつや」じゃあるまいし、このエリアでこの店の「空気」では、昼酒のお客さんは来ないんでしょうね。Yukaさんか私くらいしか…。
次はぜひご一緒させてください。
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