入り口に立つと、扉が開く。おっ、自動ドア。
その先に又ひとつ扉があり、店内へ。予想してはいたけど先客はない。
照明の落とされたしっとりとした蕎麦屋風情。清潔にまとまった店内は落ち着いた空気でほっとする。テーブル席が３つに、カウンター席。
ゆったりとしたテーブル席を選んで座ると、想像していたよりもずっとお若い、真面目そうなご主人がすぐにお茶とお絞りが出して下さる。 　


テーブルに置かれていた品書きを手にすると、まず目に入ったのは地酒の豊富さ。
おお？これはなかなか･･･？

残念なことに、今日は昼酒はできないが、これは良さそう～、と、途端イメージが良くなってしまってる(^^;;


見上げるとカウンターの奥にの冷蔵ケースには、かなりの日本酒の敏が並んでる。
んん～、残念･･･。
と、思いつつ裏返して蕎麦の品書きを見ると、や、安い。
あまり見かけない（好きな）「たぬきせいろ」などもあったので、ちょっと迷ったが、「鴨せいろ」が990円？？と見たら、それをついお願いしてしまう。



水を切る潔い音が聞こえ･･、程なくして出された「鴨せいろ」。



幌加内の蕎麦で打ったと書かれている蕎麦は、クリーム色のかなり細めの蕎麦。手繰り寄せると香りは、おだやか～に漂う。
機械切りかな？切り幅にムラもなくちょっと長めの蕎麦を口に含むとこれはしっかりとしゃきっとした腰。きちんと〆られた蕎麦の心地はいい。



続いて鴨汁に･･。薄切りの鴨肉は、柔らかくそれでいて味わい深い。しかもこの鴨汁が期待していた以上に美味しい。じっとりと鴨の旨さが染み出でた、優しい甘さの漂うしっかりとした汁。これにこの極細の蕎麦がよくからまり、これで食べると非常に満足感を感じられる。



ここも又･･、いい店なのでは ?
つまみは多くはないが、これまたリーズナブルな価格で一揃い揃っているし、地酒の品揃えは豊富。
近くに住んでいたら･･、きっととても重宝しそうなお店ではないのっっ。

などと思いつつ、するするっと頂き、ナチュラルな蕎麦湯で薄め、この鴨汁を最後にしっかりと堪能する。やはり･･、旨い。。

よかった･･･。
今日は、昼食難民にならずにすんだ。
とてもありがたい思いでお勘定を、と席を立つと、とても丁寧に挨拶してくれるご主人がとても好ましい。なんだか･･、又、ゆっくりと訪れたくなってきている気持ちまで。

ご馳走様でした～･･

お目当てのお店へは行けなかったけど、これはこれで今日はよかった･･。
こういうこともあるんだなぁ。


＊お品書き
もり 570円、たぬきせいろ、きつねせいろ 660円、とろろ 730円、カレーせいろ 840円、鴨せいろ 990円、天せいろ 1,260円、小せいろ 310円、かけ 570円、たぬき、きつね 660円、玉子とじ 680円、月見、山かけ 730円、鳥なん、肉なん 780円、かき玉、カレーなん 840円、おかめ 890円、鴨なん、にしん 990円、天ぷら、鍋焼き 1,260円

焼き海苔 270円、蕎麦みそ 320円、とろろ、揚げそば 370円、お新香 420円、板わさ、にんにく天 470円、舞茸天 530円、棒にしん、なす田楽 580円、天ぷら盛り合わせ 840円
北雪鬼殺し、土佐鶴、久保田、高砂、越乃影虎、越乃寒梅、八海山、〆張鶴、初亀、一ノ蔵、住吉、田酒、浦霞、王紋、朝日山、美丈夫など530円～



「そば処　豊庵」

目黒区鷹番3-19-21
03-3719-8213
11：30～15：00 / 17：30～21：30
日曜定休
お店のＨＰ

関連記事

• 学芸大学　「与志田」 (2008/01/23)
• 池尻大橋　「土山人」 (2007/11/09)
• 碑文谷　「吉法師」 (2007/08/29)
• 目黒　「川せみ」 (2007/08/23)
• 自由が丘　「山久」 (2007/07/28)
• 学芸大学　「いしおか」 (2007/06/21)
• 中目黒　「驀仙坊」 (2007/06/08)
• 学芸大学　「豊庵」 (2007/06/01)
• 中目黒　「喜道庵」 (2007/05/25)
• 目黒　「紫仙庵」 (2007/04/27)
• 中目黒　「芙蓉庵」 (2007/04/10)
• 学芸大　「遊山」 (2007/03/31)
• 学芸大学　「夢呆」　（残念な事に閉店） (2007/02/14)
• 緑ヶ丘　「なか山」　（残念な事に閉店） (2007/01/19)
• 祐天寺　「卯月」 (2006/12/13)

スポンサーサイト