席数を減らし、安心安全を心がけた店内は、
丁度昼時、ほぼ満席。
運よく空いたカウンターに通されて、
又ここに座れたことに、ほっと…



置かれた品書きはシンプル。
基本の「冷たい蕎麦」に「温かいそば」、



そして…、もしかしたら、と思ってた、
この暑さに嬉しい「冷かけそば」が 。

さらに、これまでなかったご飯ものも。
「小天丼」に「本わさびご飯」、
そして…、これが気になる「蕎麦屋のカレー丼」。

迷わず決めた「冷かけ」に、
少なめで「カレー丼」（小）も付け注文。



冷たく冷やされたお水が美味しく、
「待っている間に」と出された小鉢がみっつ 。

「キムチ奴」のキムチも自家製、これが旨い。
「くらかけ豆と千石豆のオリーブオイル漬け」に、
自家製「糠漬け」が染み入る美味しさ。

くぅ～…、これはお酒が欲しくなる～ 。



…と、摘まんでいれば程なく、
「４種の薬味の冷かけそば」 。



注がれた汁は、一切の淀みなく琥珀に澄み、
すすった瞬間、思わず目を閉じ溜息が漏れる。

な、なんて美味しい冷かけ汁… 。

すっきりとして、鮮烈に広がる出汁の旨み。
鰹に昆布、鯖に顎、それらが混然一体となり、
口から喉伝い、体にじわりと染みていく。



この汁に蕎麦は、甘皮が透ける繊細な細切り。
しなやかにするすると喉落ちながら、
しっかりと蕎麦の甘みの余韻を残す。

旨い、もう、薬味なしで、
汁と蕎麦だけで完結してる 。



そこに、蓮華にとり、梅を絡めると、
梅の塩味酸味が蕎麦の甘みを引き立て、



茗荷のはっとする程、弾ける香りの良さに、



スダチの酸味がすっきり爽快。
それぞれの薬味で変わる味わい楽しく、
なんてステキな薬味達 。



気付いたら残りももうわずか、
イタリア産オリーブオイルをたりと垂らすと、
フレッシュなオリーブの爽快感に、
オイルの円やかなコクが広がり…、



あとはもう、一滴のこせず、完汁完食～ 。



そして、これ又食欲そそる、
「蕎麦屋のカレー丼」（小）（のハーフ）。



これが極旨っ
玉葱に豚バラ肉の、蕎麦汁仕立のカレーは、
円やかな蕎麦屋のカレーながら一味違う。

葱に生姜、大蒜で仕込んだ自家製オイルの、
ぐっと詰まった旨みのコク。
とろみ加減もぴたり、次に次にと後を引き、
夢中でぱくぱく、きれいに完食大満足。

ご馳走様でした～

今だけの、貴重な「蕎麦　ながえ」。
鬱屈していた心も溶かす「冷かけそば」を、
今年も頂けたことに感謝して…

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