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    つれづれ蕎麦 
    百人町 「近江家」
    2006年10月06日 (金) 21:12 | 編集
    あまりの風雨で、出先で歩き回れずお昼を食べ損ねる。
    こんなときには、なんってうれしい、駅まん前にあるお店。前々から一度行って見たいなぁと、気になっていたので、この機会に、駆け込むようにお店へ・・・。

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    新大久保の駅を出るとすぐ。
    いかにも、町の普通のお蕎麦屋さん風情だけど、落ち着いた感じでこれはこれで好きな感じも。

      そば盧 「百人町 近江家」


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    お店の前に置かれたたてがきに、季節の品がありいい感じ。
    「新秋刀魚の梅煮」かぁ~
    、それにここも「新そば」の文字が♪ 

    朱色の短い暖簾をくぐるとちょっとした通路。その奥に入り口があって店内に。この間が、すぐ前にある大通りの喧騒など、まったく感じさせないしっとりとした店内の空気を作っている。

    高い天井の下、真ん中に置かれた囲炉裏の大テーブルは、カウンター仕立てで鎮座し、その脇をボックスタイプのテーブル席が並ぶ。奥は小上がりのよう。
    そして、程よく年季の入ったような、今風の・・・ではなく昔ながらの民芸調の店内。落ち着いていてほっとする雰囲気いっぱい。

    それもそのはず、こちら創業百余年とのこと。
    なるほど・・、年季が違うはずだ。

    あまりにも強い風と雨に降られて(傘の意味ナシ!)、手さえかじかむくらいの寒さだったので、暖かい蕎麦でも・・、と思っていたのだが、このしっくりくるテーブル席にゆっくりと腰を落ち着けたら、なんだかゆっくりしたくなってしまい・・・20061006182417.jpg

    定番!「菊正宗」熱燗をお願いしてしまう。

    すっきりとした白磁のとっくりに、これまたほっそりとしたおちょこ。
    共された「蕎麦味噌」も、ソフトにねっとりとしたもので、これもいい。


    でもって、暖かい蕎麦を・・・のはずだったのだが、柱に貼られた半紙の「新そば 北海道雨竜」なあんて文字をみたら、やっぱりまずは、「せいろ」を頂いてみたくなってくる。

    ・・・で、「天せいろ」を選び、天ぷらだけ先にお願いすることに。
    こういう注文にもすんなりと(厨房にわざわざ聞きに行ったりせずに)通るところも、老舗のうれしさ。

    で、ほどなく目の前に「天先」の天ぷら。

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    きれいに花衣をまとった見事な車海老に、シシトウが二本。このシンプルさもいいではないの。
    塩と天つゆの両方を頂いちゃう。

    まずは、とシシトウ。これが、辛っ~
    こんなにぴりりっとくるシシトウも久しぶり。昔はみんなこうだったなぁ、とお酒がススムススム。

    そしてうれしいのが、竹で出来たナイフ?のような物が添えられているもの。これは食べやすくてうれしい配慮。
    一口大に切って、まずは天塩で。さくさくとした衣にしっかりとした海老が美味しい。そして、と次は天つゆで。(最近薄めのつゆが多い中)しっかりとした味の天つゆを吸った衣と海老がこれまた旨い

    すっかり寒さもどこかへと、ほかほかさえしてくる。
    -で、言われた通り「お声かけ」でお蕎麦を、と。

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    ほどなく出された蕎麦は、四角のせいろに盛られて。外一で打たれた薄いグレーの江戸前の細切りの蕎麦。つなぎは全卵とのこと。
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    口元に寄せるとふわりと蕎麦の香り。

    そして、パキパキとしたような腰の蕎麦をかみ締めていくと、ほのかに蕎麦の風味。つるるっとのど越しもよく、飲んだ後にも心地よい。
    量もそれなりにしっかりと。


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    汁は、鰹の香りがほんのり漂う辛口のすっきりとしたもの。どちらかというと薄めなので、どっぷり浸しても美味しい。
    薬味は、ねぎ(ごまがまぶしてある)と、摩り下ろされたばかりの山葵。そして珍しいのは、紅葉卸が添えられていること。
    試しに入れてみたら、これも結構イケるかも。


    ナチュラルにほんのり白濁した蕎麦湯を頂いて、すっかり大満足
    ここもなかなかいいなぁ。
    食べ終わるのを見計らうと、すぐに新しいお茶を出してくださったりと、花番さんのきっちりとした接客もうれしい。

    料理も蕎麦屋の定番が一そろいし(しかもリーズナブル!)してるし、蕎麦もうどんも、丼ものも・・・と、万人を受け入れる体制万全と言ったところ。
    また、ここの種物の種類が多い。「にしん蕎麦」やら「カレーせいろ」をはじめ、「あさり南蛮(バター入り)」??? なぁんて、ちょっと食べてみたいなぁ。

    何はともあれ、今日は空腹と寒さからすっかり救われて、心も体もすっかり大満足  
    ご馳走様でした~・・
    今度は、こちらで暖かい蕎麦をぜひとも食べてみようっと。

    *お品書き
    せいろ 630円、天せいろ 1,200円、合鴨せいろ 1,300円、おろし 780円、たぬき 630円、卵とじ 780円、天ぷらそば 1,000円、にしんそば 950円など多し

    おしんこ 420円、出し巻き玉子 650円、京にしん 500円、料理も多し
    菊正宗 450円


    20061006182341.jpg
    そば盧 百人町「近江家」

    新宿区百人町2-4-2 サンビル
    03-3364-2341
    11:30~21:30 (日・祝日~21:00)
    土曜日定休





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    コメント
    この記事へのコメント
    hearty様
    コメントありがとうございます。読んで頂いてくださったとのこと、とてもうれしいです!

    ここ、素敵・・というか(^^;;、昔ながらの蕎麦屋らしい蕎麦屋。でも、よかったです。
    大久保って私もあまり立ち寄ったことがなかったのですが、便利なので、これからちょくちょく寄りそうです。

    もしかしたら~、これから後、お世話になることもあるかもしれませんし、よろしくお願いいたします。
    2006/10/13(金) 21:05:45 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    実は勝手にリンクをはってずーっとROMっておりました。
    いつも楽しいレポートワクワクしながらみております。
    エスニックタウン大久保にこんな素敵なお蕎麦屋さんがあるなんてビックリです。
    *どうしても韓国とかタイとかのイメージですもの。
    今度行ってみようかと思います。
    2006/10/13(金) 10:24:45 | URL | hearty #dAcHtRKY[編集]
    池津権太様
    そう、このナイフいいですよね~。
    アナゴの天ぷらにも付くのかしら。

    新大久保はあまり立ち寄ったことがないのですが、この駅前というのは有難かったです。

    韓国料理・・、あまり得意ではないのですが、今度探索してみまーす。
    2006/10/09(月) 10:57:06 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    そうそう、竹ナイフ
    途中下車して寄ったことがあります。ぶっといエビ天と、竹ナイフが印象的でした。新大久保は韓国料理はじめ魅力的なエリアですね!
    2006/10/08(日) 19:09:29 | URL | 池津権太 #-[編集]
    コメントくださった皆様
    すみませんっっ。
    誤って、削除ボタンを押してしまい、記事を一度削除してしまいましたっ。

    泣く泣く・・、書き直した次第です。
    せっかくコメント頂いたのにとても申し訳ないです。
    ほんとうにごめんなさい・・・。
    2006/10/08(日) 06:29:53 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
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