いつ来ても心ときめくアプローチ、
階段を伝い扉を開けば、
ゆったりと造られた、素敵なエントランス 。

笑顔のご主人に迎えられ、
通されたのは、一人ではもったいない程の、
一枚板のテーブル席。



いつの間にか、ぐっと増えたアラカルトメニュー、
「一品料理」に「季節のメニュー」、



お蕎麦に、コースが並ぶ中から、
「アラカルトの中から店主のお任せ４品」の、
「当日のみ」の「おまかせ」を 。



これにはもちろん合せてお酒。



どんより天気に冷え込み寒くって…、
福井「黒龍」の熱燗を 。



添えられた「くらかけ豆」は、
昆布と炊かれ、こりこりと香ばしく佳き酒の充て 。



摘まんでいると程なく、「点心盛合わせ」 。
上品な旨味広がる「鴨ロース煮」に、
甘酸っぱい「金柑密煮」、



こりっこりとした「なまこのみぞれ和え」に、



菜花を添えた、自家製「カラスミ」。

ねっとりとした舌触りに、マイルドな味わい、
チーズのような、雲丹のような…、
ん〜、このカラスミ、ものすごく美味しいっ



続いて、赤かぶ漬けに、嬉しい「蕎麦寿司」が 。



しっとりと炊かれた椎茸煮の旨味に、
酢の加減も円やかな蕎麦寿司は、
もちもちとして、これは旨いっ 。



さらに、海苔で巻かれた「鮟肝寿司」 。



ふっくらふわふわ、
そのまま食べても美味しい鮟肝が、
蕎麦に蕩けて、くぅ〜たまらない　。



ここに「椀物」、「あんこうの蕎麦がき椀」。



白みそ仕立ての柔らかな味わいに、
こっくりと滲みたあんこうの旨味。
ほろっとほどける身をつまみつまみ…、



蕎麦がきは、汁をまといとろりと蕩ける。
はぁ〜、これぞ冬のご馳走〜 。



最後は「天ぷら盛合わせ」。



香り弾ける、春の先駆け「ふきのとう」に、
さくっさくと香ばしく滋味豊かな「芹の根」、



「柿のクリームチーズ」が私にドンピシャ。
これ、お持ち帰りしたい程〜。



そして…、お蕎麦。



皿にこんもりと盛られた蕎麦は、
透明感のあるグレーの細切りに、
蕎麦のホシ散る、美しき手挽きそば 。



ふっと鼻に抜ける爽やかな香りに、
きりっと〆った腰に、もちもちさが加わり、
手繰る毎に蕎麦の味わいが口に広がる



添えられたもり汁も、
以前より角がとれ円やかになり、これもいい　。

添えられた味大根を加えると、
心地のいい辛味に香ばしさが引立ち、
後は一気にあっという間 。



ほんのりと濁った蕎麦湯で、
ゆっくりと余韻を楽しんで…。

ご馳走様でした〜

お料理も蕎麦も、さらに洗練進化され、
こんな素敵な「おまかせ」が、
予約なしで頂けるなんて嬉しい限り。

世の中が落ち着いたら又是非、
コースも頂きに来よう。
そして一度、「かけそば」も頂いてみたいな 。

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