丁寧に迎えられた店先で、体温チェックを済ませ、
初めて上がった二階の個室お座敷は…、



一室ごとに中庭が設えられ、
決して豪華すぎず、ほっこりと心が和む風景。
ああ、いいなあ 。



そして、今宵頂く「柏葉」コース。



まずはビールで乾杯。
先付の「梅くらげ」をつまんでいると…、



程なく、次々に置かれた前菜の品々。



きめ細かな、さっぱりとした「もずく酢」に、



生海苔を添えた「板わさ」、
定番の「あさり」が美味しい 。



「茄子と小松菜のお浸し」のすっきりとしたお出汁に、、



ビールを切り替え、お酒の注文。
青森「蔵衆」純米酒に、
「菊正宗」純米樽酒と盃重ね、



続いて焼物、「蕎麦屋の焼き鳥」、
返し仕込のタレを絡めた鶏肉は、
ふっくらふわふわ、レバ入りで、葱はとろり、ん〜旨い 。



これには、「菊正宗」の熱燗を



そして、「室町砂場」のスペシャリテ、
焼き目のついた、甘めの「玉子焼き」が美味し〜い 。



「とり貝と小鯛の酢の物」が、ここにさっぱりと良く 、



最後は、胡麻油がふわりと香る、
さくっと揚がった舞茸に、小柱と海老のかき揚げ。

タイミングもぴたり、
流れるように供されるお料理は、
どれもつつがなく美味しくて…、



そして〆の、「もり」そば。



蒸篭にはんなりと盛られた蕎麦は、
乱れなく切り揃った、凛々しき細切り。



きりっとした腰に、すっと落ちる粋なのど越し、
出汁まろやかなもり汁も旨し、
さっと手繰れるこの軽やかさは、まさに江戸蕎麦の良さ 。



さらりとした蕎麦湯でもり汁を堪能し、



最後は甘味、「栗蒸し羊羹」。
程よい甘さの羊羹に、栗がほこほこっ。
はぁ〜、なんと、良きひと時…

ご馳走様でした〜

老舗蕎麦屋は、やっぱりいいなあ。
改めて、江戸蕎麦巡り、したくなっちゃうなあ 。

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