八丁堀の駅を登るとすぐ!駅出て30秒?くらいのなんて素晴らしい立地。
なのに、大通りからちょっとだけ入った路地にある店の佇まいは、もっと路地深くの中に埋もれているような、しっとりと落ち着いた匂いが漂う。
「蕎麦 如月」
おしおし、今日は「営業中」の札が出てる。
ほっと入り口を見渡すと、横の壁に貼り紙。
「国内産蕎麦粉を石臼で挽いてます」
どこのお蕎麦かな~?
ちょっとわくわくしながら、蕎麦屋というよりは、小料理屋のような感じのする引き戸を・・
中は思ったより小艇な作り。入ってすぐ右手には小上がりの席が2卓ほど。奥に4席分のカウンター。左手に階段があるので、2階にも席があるらしい。
一人であることを告げると、「カウンターへどうぞ」と奥に通され、一番奥のイスに腰を降ろす。
ああ、なんだかいい感じ。しっくりとしたカウンターで、座り心地もいい。目の前では板前さん?のような、蕎麦ではなくお料理を作っているご主人。ちょっと、おすし屋さんのカウンターに座ってる気分。
すぐに、お茶とおしぼり、そして小鉢とお新香が置かれる。
品書きを手に取って開くと、「ランチ」があるようで、壁に貼られた「本日のごはん 五目いなり」を見上げると
「あ、すみません・・、今日これ終わっちゃったんです」 と、やさしそうな女将(?)さんに声をかけられる。
他にも、「鮪漬け丼とそば」や「天ぷらと蕎麦」なんてのがあったけど、暑さからかな、天ぷらの気分じゃなくて、今日はシンプルに「せいろ」をお願いする。
頼むとほどなく、今度は若いお兄さんが薬味を・・。
お、久々に自分で擦る山葵
それとおもしろいのは、薬味に紫蘇の実が添えられてる。
待つ間に、ちょっと舐めてみる汁は、上品に鰹の風味が漂う、まろやか~で、やわらかいお味。美味しい!
どうやら、この目の前の厨房ではお蕎麦はやらないらしい。しきりに何かのお料理を作ってる様子。その奥には、石臼がでんっと鎮座している。
そして・・、奥の方から水を切る音がして、目の前に蕎麦。
濃い目のグレーの細切り。江戸前の蕎麦らしく、見事に切りそろえられた蕎麦は、瑞々しさを称えピカピカと光ってる。
口に含むと、まずはそのきりっと冷水で〆られた蕎麦の心地よさ。そして、しゃきっとしっかりした腰がいい。
つるっとした、爽やかさのある蕎麦で、のど越しがよく、これは飲んだ後には、清涼感があっていいだろうなぁ。
香り風味も、おだやかではあるが、やさしく通りすぎていく。
出された蕎麦湯は、ナチュラルなものであろうが、十分に白濁していて、この汁を薄めるととにかく美味しい。ちょっと甘めではあるが、この汁はいいな。。
小鉢の煮物の味付けもよく、お新香の額づけもとても美味しいもの。
蕎麦湯を飲みつつ、再び品書きを手にしてみると、お料理が豊富に並んでいる。ここは・・、お料理とお酒でも楽しんで、最後に蕎麦、っていうのがとてもよさそう。お酒の種類は分からないけど、お料理がこれだけ揃っているところからみると、期待できそうだし。
お昼は2時まで・・、とのことだから、昼蕎麦屋酒ってのはちょっと慌しそうだから、今度は夕刻にでもゆっくり訪れてみたいお店。
なんだか聞きそびれちゃったけど、二八かな?一割かな・・。今度来た時には、お蕎麦と合わせて聞いてみようっと。
今日はご馳走さまでした。あ、でもランチの天ぷらと蕎麦も食べてみたいな・・・、いや、季節の「釜揚げしらすおろしせいろ」もいいなぁ~・・
*お品書き
せいろ 800円、とろろ 1,000円、山菜おろし 1,000円、釜揚げしらすおろし 1,000円
(ランチ)週変わりご飯とそば 1,000円、天ぷらと蕎麦、鮪丼と蕎麦 1,100円、天丼と蕎麦 1,250円
「蕎麦 如月」
中央区八丁堀2-22-2
03-5541-5667
11:30~14:00 / 17:00~21:30
土・日・祭 定休
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気になりますよねぇ~~(^^)
確かに・・、ランチにはちょっと遠いですけど、ぜひぜひ♪。私も、今度は夜に訪れてみたいですっ。
大通りから、ホントに一本目のところですよね。
入ってみたいなとは思っていたので、参考になります。
とはいえ、ランチにはちと遠いのよね。(^^;
そうなんですか、やはりお酒もよいんですね。夜にもぜひ、訪れたくなってきちゃいます。
紫蘇の実は、私も初体験でした。結構気に入っちゃったかも♪です。
八丁堀って降りたことが無いのですが、
こんな感じの町なんでしょうか?
紫蘇の実、山に近いような地場のお店では、出たことがありますが、
江戸風の細切りのお店では、珍しいのでは?
紫蘇、梅好きなので行ってみたくなりました。
はい、この紫蘇の実。蕎麦湯に入れると、これがぷちっと弾けて、爽やかな香りが漂い、なかなかオツな物でした。初めての経験です。
「わち」さんにも、ずっと行きたいと思っていたんです。やっと松葉なしでお座敷に上がれるようになったので、是非、伺って見ます
。
お近くなんですか?
札幌・長庵さんの修行道場出身で、東京でお店を出しているのは、こちらと「わち」さんだけですね。
紫蘇の実は私も初めてでした。
お蕎麦は全く違いますが、「わち」さんへも是非一度。
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