今や懐かしい、摺りガラスの扉をがらがらがら…と開き、
靴を脱ぎ上がればもう、
昭和の時代にタイムスリップ。

ぎしぎしいう木の廊下に、足肌に優しい畳の間、
年代ものの茶箪笥に調度品、
通されたテーブルに腰を下ろしたら、も〜うほっこり 。



お料理はコースのみ。
今宵頂くのは、この時期だけの「山菜コース」。



まずは、ハートランドで乾杯〜 。
くくっと喉を潤わせていれば程なく、



幾つもの種類が盛られた、
「カゼトソラ」名物、「山菜盛合わせ」



すべて、山形月山直送。
地元でも有名な山伏が、丁寧に摘んだ山菜がずら〜り 。



緑鮮やかなしゃきっとした「コシアブラ」に「シトキ」は、
茹でただけ、そのままの味が濃い。



「クワダイ」は、山菜ならではの青みと心地のいい苦み、



地元の呼び名は「ギンポ」との「ウルイ」に、



「タラノメ」と「アイコの葉っぱ」はナルム和え。



「イワダラの胡麻和え」に、
「フキノトウの醤油おかか和え」、
香り弾ける「山ウドの胡麻酢和え」に…、



雪室3年貯蔵のキタアカリと自家製マヨネーズの、
「カゼトソラ」特製、極旨「ポテサラ」 。



そっと添えられた「塩ラッキョウ」に、
お豆腐のトッピングが素敵。

「秋刀魚とカマスのアンチョビ」に、
「煮干しのトマトソース」、
「海老醤」にかけた青花椒の香りがすぅ〜っと爽やか。



「椎茸のニンニク味噌絡め」と…、



これは、も〜うお酒 、



「玉櫻」に「王禄」と盃を重ね、
思う存分たっぷりと、様々な山菜堪能〜 。



そして…、「カゼトソラ」名物、「自家製干物盛り合わせ」
烏賊に、メカジキ、ふっくらとした鯵と、
これが又、お酒が進んで仕方な〜い 。



…とっ、わ〜おっ、思わず歓声〜っ 、
見ているだけでも心が浮く、
「酒肴の豆皿合わせ」 。



「フキノトウの甘酢漬け」に「蕗味噌」、
「茶豆の浸し豆」、「天然葉山葵の返し漬け」、
「鯵漬けタタキ」に「久米島産天然もづく酢」、
「ホタルイカ」に「紅花の煮物」。

そのどれもつまみに抜群、素敵すぎ 。



最後は、これも名物、
自然卵で焼かれた「出汁巻き玉子」で、
たっぷりとお酒を楽しんで…、



〆は、玄挽き手挽きの十割蕎麦 。



これだけの極細に、蕎麦粒がびっしりと浮く、
見事なまでの粗挽きそば 。



ふわり広がる香りよく、
独特のキシキシっとした硬質感。
一滴たりとも雫を残さぬ水切れの良さに、
噛みしめる毎に広がる、野生味のある蕎麦の味 。

唯一無二の独特な
これこそが「カゼトソラ」の蕎麦 、



蕎麦湯を注いだもり汁も美味、
たっぷりと頂いたら…、



最後の楽しみ、「デザートの盛り合わせ」 。

ホームメイドの「昭和のプリン」は、私の中で一番のプリン 。
「バスク風チーズケーキ」に、
ご主人が焼く「マドレーヌ」も美味しい〜

お腹いっぱいでも、これは別腹、ぺろり。

はぁ〜お腹いっぱい、
たっぷりの山菜で、体もスッキリ浄化。

ご馳走様でした〜　。

「カゼトソラ」の山菜はやっぱり素晴らしい。
今年は秋の「きのこのコース」も来たいなあ 。

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