昼過ぎには終わるはずの予定が、押しも押しての3時近く。
お腹はペコペコの、悲しき昼食難民 。
中休みのない店は…、
そうだ、久しぶりに行ってみよう 。
降り立った新大久保駅の、改札のすぐ目の前。
中休みもなく、なんてうれしいロケーション 。
新大久保 「そば處 近江家」
改装オープンして、早1年。
明るく上品な雰囲気もすっかり馴染み心地よく、
迎えてくれる花番さんの応対は、慣れてスマート、
にこやかに通されて…
この時間でも、ちらほらとお客さんが寛ぐ、
中休みのないお店ならではの、ゆったりとした空気が心地よく、
腰を降ろしたら、途端にほっこり、
置かれている品書きを開き、
まずは、ちょっと一休み、
菊正宗のぬる燗一合 。
筆の入ったすらりとした白磁徳利に、揃いの猪口が風流、
添えられた、蕎麦味噌を舐めつつ、
ずらりと並んだ一品料理を開き…、
なんだか天麩羅が食べたい気分 。
今日は「天先」ではなく、
敢えて、「天ぷら盛り合わせ」の「竹」を 。
さほど待つ事なく出された天ぷらは、
海老を頭に、シシトウにナス、椎茸にサツマイモ。
衣さくさく、軽やかに揚がった天麩羅は、
さすが老舗の貫禄、野菜が美味しい。
しかも、この海老天の美しさ 。
美しく花を咲かせた、これぞまさに花衣。
竹のナイフが添えられるのも、「近江家」ならでは。
サクっと割った中から、顔出すぷりっとした海老が旨いっ 。
急かされることもなく、
ゆるりと天ぷらでぬる燗を楽しんで…
〆のお蕎麦は…、
すっきりと「かけそば」を 。
琥珀の汁に蒲鉾、三つ葉がはらり。
すすった汁が、飲んだ後にたまらない。
鰹出汁染みた、すっきりまろやかなかけ汁に、
思わず、はぁ~… 。
中の蕎麦は、しゃんっとした腰残し、
汁に浸った蕎麦が、実にいい 。
一切れのった蒲鉾もぷりっとした弾力があり、
魚のすり身の風味豊かで上質なもの。
小田原の…、かな ?
途中で、ちょっと残した天ぷらを盛れば、
にわかプチ天ぷらそば。
途端に広がる、胡麻油のコクに、再び食欲上昇~。
さくさくっ、…から、ほろりとした衣の醍醐味。
海老のぷりっとした旨みと蕎麦の饗宴。
ん~、こりゃいい、大満足 。
すくいすくい、汁すっかり飲み干して…
ご馳走さまでした~ 。
駅目の前、しかも中休みなく、一品料理も蕎麦も豊富
創業明治32年の老舗の良さたっぷり、
「近江家」さんも、やっぱり、しみじみ、いいなあ。
そば盧 百人町「近江家」
新宿区百人町2-4-2 サンビル
03-3364-2341
11:30~21:30 (日・祝日~21:00)
土曜日定休
2014年10月17日 リニューアルオープン 「山かけそば」
2014年 2月24日 「ぬか漬け」、鍋焼き「煮込みそば」
2012年10月 9日 「しらすおろし」に「とりつけ蕎麦」
2009年10月19日 「糠漬け」で熱燗、「玉子とじそば」
2008年12月11日 「しらすおろし」に熱燗、「かき玉そば」
2008年 3月27日 「蛤の山椒煮」、「あさり南蛮そば(バター入り)」
2007年10月 4日 「秋刀魚の梅煮」、「地鳥カレーせいろ」
2006年11月28日 「牡蠣そば」
2006年10月 6日 「天せいろ」
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