場所的に何となく入りずらくて、入った事がなかったのだけども…、
新宿三丁目にいて、お昼を逃した午後3時。
お腹はぺこぺこ、今日こそ、思い切って行ってみよう。
昼時のどこか閑散とした、新宿二丁目の路地中に、
中休みなしの有難さ、入り口のランプが灯ってる 。
しっかりと書かれた、看板の「手打ち」の文字に、
どこか民芸調の、ほのぼのとした温かみのある佇まい。
新宿二丁目 「手打そば処 楽庵」
扉を開いた店内は、スンっと照明を落としほの暗く、
ふと田舎の土間を思い出す、ほのぼのほっこりとした空間。
やや緊張しながら腰を降ろすと、
お茶を出してくれたご主人の、目元が優しく、ようやくほっとして…
置かれた品書きを手にし、
ざっと眺め、お願いした、純米「一ノ蔵」。
グラスに並々零して注いてくれたお酒に、
添えられた「揚げ蕎麦」はやや太め。
ここの蕎麦の太さを察しながら、ぽりぽりとつまんでいると、
パチパチと揚げる音がかすかに聞こえ…、
「そのままでも大丈夫ですが、塩でもどうぞ(^^)」
と、添えて頼んだ、「カマンベール天」。
からりっと揚がった衣は薄、熱々さくっ、
とろ~と流れるチーズがたまらな~い 。
添えられた大葉の天麩羅も美味しく、
ここの天ぷら、他もいろいろ食べたくなるなあ。
ん~、カマンベール天にお酒が美味し~い 。
BGMも何もないのに、物寂しさは全く感じず、
ふと気づいたら、横の打ち場で蕎麦打ちを始めたご主人。
ほおっといてくれる、この居心地のよさ 、
ほっこりと一人寛いでいると…
1人…、又1人、
この時間でも、ぽつりぽつりと入ってくるお客さん。
打ち場にいてもすぐ気づき、
丁寧に迎えているご主事の姿に感心しつつ…、
そろそろお酒も残りわずか、
私はお蕎麦を頂こう 。
「割子そば」が、ちょっと気になったけれど…、
初めてのお店、お願いしたのは、基本の「せいろ」。
程なく置かれた蕎麦に、胸がトキメク。
これは、美味しそ~う 。
やや太めの蕎麦には、ぷつぷつと蕎麦のホシ散り、
蕎麦の素朴な良さたっぷりの、田舎そば風。
手繰った蕎麦から豊かに広がる、
ナッツ系の香ばしい香りに、思わずうっとり。
もちもちとした、しっかりとした腰がありながら、
喉越しもよく、食べやすく、
噛みしめる毎に広がる味わいの豊かさ。
わあ、このお蕎麦、とっても美味しい 。
そのままで、味わい十分。
添えられた汁は、やや甘めでさらり、
どっぷり浸しても、蕎麦の風味を損なわず、
どこか懐かしさを感じながら、あっという間に手繰ってしまう。
量はやや少なめ、遅いお昼には程よく、
さらさらとした熱々蕎麦湯を注ぎ、たっぷり頂いて…
ご馳走さまでした~
今まで躊躇して入ってなかったのが惜しまれる程、
ここのお蕎麦、又食べたい。
中休みなし、というのもとてもうれしく…、
又、ぜひ、伺います 。
「手打そば処 楽庵」
新宿区新宿2-13-10
03-3356-0160
12:00~
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