今日は金曜会員デー、なので…、
封切りを楽しみにしていた、「マエストロ」を見に行こう 。
映画となると、江古田の「甲子」さんを思い出し…、
鑑賞前に、ちょっと遅いお昼を頂きに。
きんっと冷え込んだ、澄んだ冬の青空に、
なまこ壁が映えよく似合う。
目の前に立っただけで、すっと背筋が伸びるよう…
江古田 「手打そば 甲子」
大きな暖簾を潜り、扉を開けば、
土蔵の何とも言えない、しんっとした静謐なる中に、
優しく体を包むような、柔らかな空気が満ち…
先客一組、静かにこの空間に溶け込んでいる。
ああ、この空間、やっぱりいいなあ…
ゆったりと配されたテーブルの椅子を引けば、
いらっしゃいませ、と丁寧に出されたお茶に、お決まりの干菓子。
開演時間まで、まだまだあるし…、
まずお願いした、「澤之井」の熱燗一合。
お通しは、「昆布と椎茸の佃煮」。
しっかりと味の染みた佃煮は、酒の甘みを引き立て、
程なく、添えてお願いした、
「大和芋の天ぷら」 も目の前に。
巻かれた海苔がパリっと香ばしい、磯辺揚げ風。
もっちりとした山芋は、まるでお餅のようで、
天つゆに浸し浸し、これがしみじみと美味しく…、
誰に話しかける事もない、話しかけられることもない、
心地のよい憩いの、静かな時間を楽しんで…
お蕎麦は、来る前から決めていた、
温かい、「なめこそば」 。
はぁ~…、美味しい 。
すっきりと柔らかく、じわ~っと心地良く染みわたる汁の旨さに、
しばし蓮華が離せない。
表面に浮かぶのは、粒の揃った小粒のなめこ。
なめこを横目に、そっと蕎麦を手繰れば、
薄く、やや平たい蕎麦が、汁に絡んで実にいい 。
立派な板わさには、丁寧に入った包丁目、
その隙間に汁が染み、歯ごたえのあるすり身の旨みたっぷり 。
食べ進めるうちに、
じわじわとなめこのとろみが汁に溶けだし、
じわじわと大根おろしが汁に加わり…、
時折歯に当たったなめこは、しゃきっ、茸の香りが口に弾け、
ん~っ、たまらない 。
徐々に変化していく、味わいの奏でるメロディーに…
手繰る手とめられず、夢中で手繰り、
気づけば汁まで飲み干して…
はぁ~、甲子さんの温蕎麦、美味しいなあ 。
最後に、ほっこりと、
小布施の栗の落雁を頂いて…
ご馳走様でした~
日常の喧騒から離れ、
すっぽりと土蔵の胎内に包まれ、一人を楽しめる心地良さ。
又、ふっと訪れたいな 。
手打そば 「甲子」
練馬区栄町6-10
03-3991-0338
12:00~15:00 / 17:30~20:00
火・水曜定休
禁煙
2014年 3月28日 「お新香」に「とろろそば」
2011年 5月16日 絶品「飛龍頭」に「もりそば」
2006年12月 4日 「飛龍頭」に冷酒、「もりそば」
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