扉を開けば、壁いっぱいに取られた窓から、
燦々と陽が注ぎこむ、明るく清潔感に満ちた店内。

ちょうど昼時、窓際のテーブル二卓はお客さんで埋まり、
カウンターには、男性お一人が蕎麦焼酎を楽しんでいる、
昼時のゆるりとした、心地のいい空気 。

私も、空いていたテーブルの椅子を引き…、



久しぶりのお店、まずは蕎麦前 。



置かれている品書きに、壁に張られた半紙に、



｢一品料理」の品書きを一通り眺めていると…

程なく、お茶を出して下さったご主人が、
「黒板にもあるから、ね、小松菜、とか、桜海老、とか」
とにっこり。



手書きされた黒板を振り返り、ざっと見て…、
桜海老の掻き揚げ、いいな 。

一人なので、ボリュームをお聞きしたら、
「このくらいの二つなんだけど、一つだけでもいいですよ」



升にたっぷり零して注いで下さりながら、
親しみこもった、優しい笑顔でにっこり。

白髪の混じった、好々爺と言うにはちょっとお若いけれど、
ほっとする温和な笑顔に、柔らかな物言いに、すっかり好感 。

以前は、若い方もいたけれど、今はお一人のようで、
厨房に入り、手際良く揚げ始め・・・



程なく届いた、「桜海老の掻き揚げ」（ハーフ）

おっ、これは美味しそう 、
からっと揚がり、桜海老の香ばしい匂いがふわふわ～。



箸を入れれば、さくさくさくっ、とても軽やか。
衣薄く、桜海老がびっしりと重なる掻き揚げは、
お酒の充てにも絶好、美味しいっ。



生け込みのされた二階のお店は、
まるで、高原の中にいるようで、とても気持ち良く…
スッキリっとしたお酒で、のんび～り 。



〆のお蕎麦は、以前来た時から決めていた、
「大山地鶏」の「鶏せいろ」

頼めば、じゃーっと、鶏肉をまず炒め、
鶏肉に、そば汁のい～い匂いが漂い出し…



程なく到着した、「大山地鶏の鶏せいろ」。



簀に盛られた蕎麦は、ピシっと角立つ凛々しき姿。



手繰り口にすれば、冷水に〆られシャキっとした腰心地良く、
すっと清々しく落ちて行く、爽やかさ。

以前は、どこか凡庸なイメージだったのに、すっかり変わり、
これは、美味しい！、いいよ、いいっ 。



たっぷり注がれた熱々の鶏汁に浸せば、
鶏肉の旨みたっぷり、しかも上品、
俄か暖まった蕎麦は甘みが広がり、ん～、美味しい 。



幾つも入った鶏肉は、表面さっと炙られ香ばしく、
しっとりと柔らかジューシー、鶏の旨みもたっぷり。

思った以上にとても美味しく…、
思いがけずに、するするっとあっという間。



さらりとした熱々蕎麦湯を注ぎ、
鶏汁の美味しさをじっくり味わいながら…

もうちょびっと、、食べれそう ?

お蕎麦をお替り、もいいけれど…



じゃこ好きとしては、これもちょっと気になって、
ご飯少なめで、「しらす飯」（200円）も追加で注文～。



「2/3くらいの量だけど、少なかったら言ってね」
と出された「しらす飯」が、又美味しそ～う。



酒と醤油でさっと炊いたシラスは、ふっくらしっとり、
ほんのり絡んだ醤油の味がご飯にぴったり。
散らされた紫蘇爽やかで、これも美味しくパクパク 。



はぁ～、美味しかった、お腹いっぱい。

ご馳走様でした～

以前訪れた時は、厨房の中にいて分からなかったけど、
ご主人のあったかなお人柄に、すっかり胸キュン 。
「又どうぞ（＾＾）」　にっこり笑顔が、心に染みて…

又是非、寄らせて頂こうっと 。

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