初めて来た時、なんだか蕎麦も店の雰囲気もとても気に入って、一時はちょくちょく来てたけど、夏に来たきり来ていなく久しぶり。

昼遅くの店内は一組のお客さんしかなく、これはゆっくりできるかな　などとちょっとうれしくなる。
いつもの･･･（というか、なぜかいつも同じ席に座ってしまうのだけど）端の席に腰を下ろすと、店主自ら「蕎麦茶です」と出してくれる。
あれ？女の人(奥さん？？）は今日はいないのかな･･･？

さてさて･･･とお品書きを眺めていると、なんだか一杯やってたまらなくくつろぎたい気分になってきてしまった。週末何やかやでいそがしかったから、ちょっとのんびりしたいな･･･と。

「お酒･･･頂いてもいいですか？」と、思い切って尋ねると、
「どうぞっ♪」と、ぱっとした笑顔で答えてくれたのがすごくうれしい。
ここで昼酒をしたことがなかったので（ビールはあるけど）ちょっと、ドキドキ。

「道心お勧めの地酒」を尋ねると、とてもうれしそうに、「今は、田酒と、キ長なんですが･･」とのことで、まだ飲んだことのない「キ長」をお願いする。

お酒は、受けの皿にたっぷりこぼして、枡で。

さわかで軽快な、それでいてとてもフルーティな感じの、とっても好みのもの。
聞くと、奈良のお酒だそうで、とても古い酒蔵だそう。
これは･･すごくいいっ♪


そして、お通しの「イリコの卯の花和え」？

薄く焚いた卯の花に、香ばしいイリコがあえてあるもので、これがお酒にはとっても合う一品。
量も十分で、これだけで飲めてしまいそう。

････なんだけど、ずうっと気になっていたメニューの「カマンベールのそば粉揚げ」も頼んでみる。

どんなかな？と、チーズ好きとしてはずっと興味をもっていたものだけど、表面はかりっとしながら、中はもちもちした衣に、火傷しちゃいそうなほど、熱々のとろけたカマンベールが出てくるもの。

これも、いいなぁ～･･･

そうこうしている間にも、一組、また一組とお客さんが。。
いつでも満席の状態で、たいていおなじみの常連さんのよう。
いいナァ･･･、常連さんととてもいい関係にあるのが伺え、ちょっとうらやましく思う。

さてさて･･･。
お酒もそろそろ･･･なので、お蕎麦を。

周りの人の、カレー南蛮のいい香りや、隣の方のぶっかけもおいしそうだったけど、
やっぱり、今日も「香織せいろ」をお願いしちゃう。


そして･･･「香織せいろ」


そうそう、この、ちょっと粗挽きの感じの細切りの蕎麦。
ん？前は、ちょこに張られていたそばつゆが、今日は別のガラスの小さなピッチャーに出されてる♪これはうれしいっ

さてと･･･まずは蕎麦を。
香りがほんわかと漂う蕎麦で、たおやかさの含んだ腰がとてもいい。
強烈とは言わないまでも風味もよく、時折掠めるザラつき感が心地いい。
まろやかなつゆもおいしく、蕎麦とのバランスもばっちりだ。


そして、別に作ってくれる、濃厚すぎない白濁した蕎麦湯もおいしく、すっかり憩ってしまった･･･
ほんの、1時間の貴重な時間･･･。

ご主人の蕎麦を尋ねると、今は北海道は深川の蕎麦とのこと。深川･･･の蕎麦ってはじめてかもっ。。「北海道で一番！おいしい蕎麦なんです 」との、力強い言葉がなんだかとても好ましい。今まで、厨房で忙しくしてるご主人しか、お見受けしてなかったけど、ここのご主人もとってもいいな

「又、どうぞいらしてください！」とおっしゃってくださり、ちょっとしたお土産まで頂いてしまって･･･

久しく来てなかったのが、惜しかったなーと、ひしひしと思ってきちゃう。又！来ますっ。ここは、いいな････。やっぱり、初めに感じたのと同じ、蕎麦ももちろん、この、一人でもゆったりとくつろげる空気が好きだ。

おしっ！阿佐ヶ谷に来る理由をいっぱい考えておこっと･･･
で･･･今日は、やっぱり「うさぎや」さんに寄って～･･と♪


石挽き手打蕎麦「道心」

　杉並区阿佐谷南1-15-18　
　03-3316-0320
12:00～15:00 / 17:00～21:00
　金曜休

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