扉を開き入ると、明るく清潔感漂う、とても感じのいい店内。
8割方の席が埋まる、昼時の活気ある空気も良く、



すぐに「こちらにどうぞ～」と、気持ち良く迎えてくれる花番さん。
通されたテーブルに腰を下ろし、ぐるり店内を見渡すと…



ん！？「石臼製粉室」と書かれたガラス戸の中には、
しっかりと石臼が鎮座している。

…と言う事は、自家製粉！？
（まさかの期待していなかっただけに) 途端にうれしくなりながら、



品書きを開けば、ずら～と並んだ豊富な種物。
これこれ、これが街蕎麦屋の楽しさ 、
手頃な値段で並ぶのもうれしく…、



丼ものに、セットもの、定食まであり、
冬場にうれしい、鍋ものも各種。



しかも、これは…！
まるやまさんで頂いた、大多喜の「蕎麦の実豆腐」がっ



さらに、おつまみにお酒の品書きのページには、
「真そば」の意味がそっと添えられ、



何よりこれに目が留まった、「自家製粉」に「粗挽き粉」
「野生的で繊細なおそばをお楽しみ下さい」

の一文に、途端に期待がむくむく膨らんでくる。
幾つかの「冷やしそば」を食べて見ようと思っていたけど、
やっぱり、「もり」を頂かなくちゃ 。

…と見ている間に、彼は「かつ丼セット」に決めてたようで、
ならば、、、私も「親子丼セット」にしようかな（＾＾；。

頼み待っている間にも、次々に訪れてくるお客さん。
こんなにも人気のお店とは知らず、さらに期待膨らむ中…、



程なく届いた、彼の「かつ丼セット」。



一目見て、「うん、いい感じだ」と彼がつぶやき、



続いて、「親子丼セット」も到着～。



早速、正面に構えたお蕎麦は、丼に簀が敷かれ、



確かに、確かにこれは粗挽きだっ
切りむらなく断たれた細切りは、機械切りと思われるが、
その中に、びっしり蕎麦粒が埋まり、



手繰り口にすれば、香りはないが、
しゃんっとした気持ちのいい腰に、喉越し軽やか。
悪くない、悪くない、なかなかどうして美味しいよ 。

汁は、やや甘めだが鰹の香りがふわりと立ち、
薄めの汁は、どっぷり浸してもいい塩梅 。

あまり期待していなかっただけに（ごめんなさいっ）
思いがけず美味しいお蕎麦で、これはいいな 。



するりと食べ終え、親子丼（ご飯少なめ）を前にしたら、
これもうれしい、筍がたっぷりとじられ、



鳥の出汁に椎茸の風味がじんわり広がり、
大きめにいくつも入った鶏肉は、柔らかジューシー。
しゃくしゃく筍が何よりうれしく、パクパク 。



添えられたお新香もきちんと美味しく、
彼も満腹そうで、思った以上に満足なお昼ご飯。

食べている間にも、後を絶たないお客さん。
老舗街蕎麦屋の根差した人気。

ご馳走様でした～

秋風吹く頃に、今度は暖かいお蕎麦も食べてみたいな。

「りんちゃん、買ってきたよ～（＾＾）」

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