船堀の駅を降り、船堀通りを歩くこと15分ほど。
蕎友と落ち合うことになり、向かう。
「東小松川小学校前」の停留所を過ぎ、そろそろ・・・と思いながら歩くと、ふと、ほんのりと明かりが。
小さな間口の横に、また真ん中を切り抜いたような窓から漏れる明かりの感じ、木で作られた看板。
ちょっっと喫茶店のような、ほんわかした雰囲気。
窓の横にある、ちょっと引っ込んだ細いドアを入ると、
小さな小さな空間が、橙色の明かりで包まれてる。
6人がけのテーブルと、窓に面した4人がけのテーブルだけ。
「木香」というの名の通り、この空間すべてが木のぬくもりにつつまれた感じで、なんだか暖かさを感じて自然憩う。。
つまみの品書きは、壁に貼られた手書きの紙。
手作り感が、また和ませるなぁ 。。
先に来ていた友のビールをもらって、まずは乾杯♪
つまみに、「蕎麦のオイル焼き」が出される。
んー、これ、珍しい。蕎麦を薄く延ばしてたたんだものを、オイルで塩焼きしたもの。揚げ蕎麦はよくあるけど、これは初めて。
ぱりっとしながら、しっとりとしてこれはイケる
頼んだのはこんなもの・・・
蕗味噌。
やさしい味付けで、ときどき歯にからまる蕗の破片がおいしい。
日本酒にはもってこい。
量も比較的たっぷり盛られてうれしい。
舞茸の天ぷら
舞茸とエノキ、ししとうとパプリカ。
薄めの衣がさくっとして、いつまでもかりっとしたかなりおいしい天ぷら。見た目も美しくて、崩してしまいたくなかったほど。
添えられた塩はパウダーで、これがまろやかでおいしい。
ご主人にお勧めを聞いてたのんだのが
「自家製チーズ」
これが・・また格別!
カッテージチーズのようでありながら、まろやかで塩気は薄め。トマトの甘みも強く、素材を丁寧に吟味してるのが伺える。
これにはまた違う、少し粗めの塩が添えられる。
ここでのお酒はひといろで、
秋田の「飛翔蔵」。
一合ずつ、片口で施される。
軽やかでフルーティなお酒で、私の好きなタイプのもの。
これを、いくつか頂き・・・
じゃあ・・と、いよいよお蕎麦を。。
品書きをみると、蕎麦のバリエーションはなかなか豊富。
「揚げナスせいろ」や「おくら納豆そば」「白雪そば」「天然海老天おろし」なんかも、ここの天ぷらだったらさぞおいしいだろうな・・。
などと一通り眺めたけど、やっぱり「せいろ」を頂く。
北海道音威子府産の生粉うち蕎麦。
ちょっと濃い目のグレーの中太切りくらいの蕎麦。
エッジは鋭くぴんっと張って盛られてる姿はなかなか美しい。
薬味は、丁寧に切られたネギと山葵。
口に含む・・・、かなり強い腰。ちょっと硬質感のある感じでしっかりと練りこまれたような感覚。すするというよりは、かみ締めて食べる。
香りはほのかに漂い、かみ締めると蕎麦の風味がおいしい。
あと、ほんの少し細いともっとやさしさも出そうだけど、これはこれでなかなか滋味深い。
つゆは、鰹の風味の利いたもので、ちょっと甘みを含んだもの。ここのご主人は、気温によってつゆの甘さも変えるそうで、暖かかった今日はちょっと甘め。でも、そんなに嫌いじゃないかも。
ナチュラルな蕎麦湯を堪能しつつ、ひとつふたつとご主人と話しを。
まだ若そうなご主人は、まじめな熱心な方。とても丁寧に仕事をこなしているのが伺え、とても好感がもてる。まだまだ・・これからどんどん期待を持たれるものが。
団体の予約がキャンセルになったんで・・・と言っていた隣の大テーブルも、一人、二人とお客さんが座り・・、愛されているのが伝わる。
がんばってほしいなぁ。こういうお店。そしてこのご主人。。
とっても応援したくなってしまうお店。
ちょっと・・・遠いけど、また足を運んでみようかな。
今度は蕎麦のピザも食べてみよう。
*お品書き
せいろ 800円、かけそば 800円、なすの素揚げ蕎麦 1,100円、
オクラ納豆せいろ 1,200円、海老天おろし 1,400円、木香の冷たぬき 900円
鴨せいろ 1,500円、鴨南 1,500円、舞茸天せいろ 1,200円、天せいろ 1,700円
ビール 600円、焼酎 500円、冷酒 800円
生粉手打ちそば 木香
江戸川区東小松川2-25-7
03-3652-1086
11:30~14:00(土日~15:00)/ 17:30~21:00
月曜休
- 関連記事
-
- 小岩 「カゼトソラ」 天然なめこのしゃぶしゃぶ「茸のコース」 (2023/11/17)
- 西葛西 「手打ち蕎麦ひまわり」 美しき粗挽きに「冷や汁蕎麦」 (2023/09/06)
- 小岩 「カゼトソラ」 月山直送の目くるめく「山菜コース」 (2023/06/02)
- 小岩 「カゼトソラ」 グレードアップした月山直送「山菜づくし」 (2019/05/24)
- 小岩 「カゼトソラ」 心も体も癒される「月山山菜の宴」 (2018/06/09)
- 小岩 「蕎麦 カゼトソラ」 待ち焦がれた「遊」の蕎麦 (2016/03/27)
- 小岩 「蕪村居」 鴨の旨みたっぷり「下仁田そば」 (2013/12/25)
- 小岩 「蕪村居」 冬至は柚子切り「湯だく蕎麦」 (2012/12/21)
- 江戸川区松江 「幸増」 (2010/07/21)
- 小岩 「蕪村居」 あまりに寒くて… (2010/01/15)
- 江戸川区松江 「ふる川」 (2009/11/20)
- 小岩 「蕪村居」 (2009/07/29)
- 新小岩 「北乃屋」 (2007/09/10)
- 船堀 「木香」 (2005/10/14)
楽しみですね。
ご成功をお祈りいたします。
・・・私とyukaさんだと、親子みたいなコンビなんで、もしどこかの蕎麦屋でご一緒したらわかるかも~です(笑)
いろいろ教えて下さい。そして、新しくお始めなさること応援します!
どこかで会えるといいですよね~。。顔?うーん、直感で・・なんて無理かしらん(^^)。
3年は、今違うことを11月末から始めます。近々に店を始められなくなりました。
今食べる側にまわって、何かお役に立ちたいと思ってます。どこかのお蕎麦屋さんでお会いできるといいですね。(でも、お顔もわからないので無理ですか)
私も伺いたかったのですが・・・
もうなさらないのでしょうか?お店。。。
私も、すごく期待をしてしまうお店です。
何よりも、店主がいいですね♪
また、寒くなったころ、訪れたいと思いました。いやぁ、でもてんぷらはおいしかった!
>夢八さま
やっぱり・・・。実は、そうだろうなぁ、と思いつつも確信がもてずにいたのですが・・
何をかくそう!今年残念だったことのひとつは、お店にお伺いできなかったことなんです。。。。。。。行きたい、行こうと、ずっと地図を持ち歩いていた矢先のことで・・
(多分、花まきさんのところでご存知かと思いますが。。)
んーんーんー、感慨深いですが、これからもなにとぞよろしくお願い致します。。
天ぷらが美味しいので、娘と天ぷらや、
蕎麦のオイル焼き、食べに、3回ほど行ってます。このところご無沙汰しています。
そこから、2分くらいの蕎麦屋さんで、
ふる川さん。
今日、丁度、HPに載せたところでした。
つゆは私が以前うかがったときは、もっと辛口だったのですが、やはりその日によって違えているのですね。
きっとこれからも、「誰もがおいしいと言ってくれる蕎麦をめざす!」店主であると思います。
→ yuka (04/08)
→ yuka (04/08)
→ sherbetsST (04/02)
→ gun (03/27)
→ yuka (03/19)