今夜は素敵なお誘いを頂いて…
久しぶりの「蕎楽亭」で夜蕎麦、今夜はちょっと賑やかになりそう 。
神楽坂の密やかな、夜闇広がる路地裏。
柔らかな灯りを漏らし佇むお店は、澟とした趣き漂う。
神楽坂 「石臼挽き手打 蕎楽亭」
修理が終わったスマホを取りに行ってて、ちょっと遅刻 。
既に、いくつかのお料理が並び、取り分けていてくれてる中、
私も急ぎビールをもらって…
駆けつけ乾杯~。
今夜は素敵な、大人5人にかわいい娘さん2人とプチ宴会 。
お通しに添えられた、ほんのり甘めの昆布煮が美味しく…
よそってもらったのは、ちょっと苦手な「牛スジの煮込」。
私は、ちょこっとだけ盛ってもらって…
恐る恐る食べてみたら…、わあ、これっ美味しい 。
ほろほろっと崩れる程やわらかく、しっとりと味が染み、
その出汁が、たまらない旨さ。
牛スジって美味しいんだ…、などと思っていると、
既に頼んでくれてたお料理が、テンポよく次々に出される。
さっくりと柔らかくも歯ごたえのある、「スミイカ刺身」は、
さすが新鮮な天種を仕込んでるお店、
生姜醤油に浸せば、甘みが広がりとても美味しく…
(イカ好き )
「会津産馬刺し盛合せ」は、モモ、ヒレ、レバ、の三種盛り。
こんなのが前に揃いだしたら…、早速お酒 。
初めて飲む、福島のお酒「Yamatoya Zennai」(ヤマトヤゼンナイ)
は、口当たり柔らかく、するすると入り、美味しいなぁ。
口にした途端に溶けていくような馬刺しは、
ほろりとした旨み満点、ん~お酒が、たまらな~い 。
「煮湯葉玉子とじ」は、鉄鍋にたっぷり。
取り分け頂けば、歯ごたえのある湯葉は、大豆の味濃く、
上品な出汁に玉子が優しく、ほっこり 。
「穴子の肝の佃煮」や「茗荷と若芽の酢の物」で、
「泉川」、「一生青春」「央」「豊国」「水芭蕉」・・・・
と、福島の地酒がススムススム。
子供も大好き、「出汁巻き玉子」は、出来たてのふわふわジュージィー。
上品な出汁の風味香る、ほんのり甘めの味附けで、これも美味しい。
大人が、ぐびぐびしている間に…
お子様二人には、「お子様用カレーそば」。
小丼に盛られ、豆乳がかかりイイナ、ちょっと、いやすごく美味しそ~う 。
大人の我々は、「生牡蠣」を酢橘でトゥルリン 。
酒肴で満喫したら…
やっぱり「蕎楽亭」に来たら天麩羅を食べなくちゃ。
軽めにおまかせでお願いすると…
まず出されたのは、「白魚天」
繊細に揚げられた白魚は、さっくさっく、此の上なく軽やかで、
口に入れた途端に、ふわっとはかなく溶け消えてしまう。
後にほのかな白魚の甘みが残る、さすがの一言 。
続いて「才巻き海老」が、頭の素揚げを添えて出され…
食べて見れば、これは美味っし~いっ。
衣薄くからりと揚がり、中はレアぎりぎりの火の入り具合。
海老の旨みに甘みが凝縮して口に広がり、
才巻海老の魅力が最大限に引き出された素晴らしさ。
かりっと零れる頭の味はうっとりする程濃厚…
ん~、やっぱり「蕎楽亭」の天麩羅、絶品~
続いて、「ふきのとう」に「舞茸」に「茄子」、
立派な「穴子の天麩羅」を、「白鷹」熱燗で舌包み 。
天麩羅も思う存分満喫し、そろそろお蕎麦を…。
丸抜き九一の「ざる」に玄挽き「十割」、
そして…、これも外せない、貴重な「手打ち」の「ひや麦」。
二種のもり汁を前にして…
「手打うどん」も加えた4種のお皿が目の前に。
艶々輝く、艶めいたうどんも美しい。
武蔵野うどんとも讃岐とも違う、しとやかな腰があり、
喉越し滑らか、つるるんっとあっという間に落ちて行く。
小麦の優しい甘みが広がり、生姜風味のつゆがぴたり。
このうどん、美味しいなあ
同じ小麦の「冷や麦」は、きらきらと光放つように煌めき…
透ける程の透明感、儚い程の清らかな姿は、
これが、「冷や麦」なのか…、と思ってしまう程美しい 。
思わず惹きよせられるように見とれ、
手繰り口にすれば、ほろりとして噛みしめようとする前に、
するるっと、気付いたら喉を滑り落ちるたまらない感覚。
上品で清々しく、爽やかさが後の余韻を掻き立てる、
そばとは変えた汁もぴたり、極上の「冷や麦」だ…
とは言え、やっぱりお蕎麦 。
丸抜き、透明な蕎麦粒が微かに混ざる「ざる」を手繰れば…
心地のいい腰に、ほわ~り蕎麦の香ばしさに甘みが広がり、
この蕎麦も、しみじみと美味しいな 。
玄挽きの「十割蕎麦」も、はかなく透明感のあるグレーの細切り。
中にぽつぽつと欠片が混じり、繋がりも申し分なく、
手繰り口にすれば、粗挽きながらも口当たり滑らか、
心地のいい腰に噛みしめると、深い芳ばしき味わいがふわり。
うんうん、これもいいな…
4種すべてがどれもが異なる魅力いっぱい。
皆で手繰り合って食べれば、美味しさもさらに一塩。
楽しいなあ…。
調子に乗って、もう一杯っ 。
ちょこんっとかぶせられた蓋を空ければ、
途端にふわ~っと広がる、食欲沸き立てる磯の香り。
一面海苔が覆う、「花巻そば」
各々小鉢に取り分け頂けば、こっ、これ美味っし~いっ 。
海苔の濃厚な風味が、鰹出汁の甘汁に濃厚に染み、
熱々汁に浸っても蕎麦はしこっとした腰。
海苔がほろりと絡んだ蕎麦が…、たまらな~い 。
飲んだ後の汁が、じわ~り五臓六腑に染みわたり、
しみじみと飲みつくし、すっか~り大満足。
最後に、蕎麦茶アイスで、ほっこりさせて頂いて…
ご馳走様でした~
一人では食べられない様々なお料理に蕎麦に冷やむぎ、
どのお料理にも、職人の技光る一皿一皿に大満足。
心から楽しかったひと時に…
皆さん、ありがとうございました 。
「石臼挽き手打 蕎楽亭」
新宿区神楽坂3-6 神楽坂館1F
03-3269-3233
11:30~15:00 / 17:00~21:00
日曜、祝日休み(月曜は夜のみ)
禁煙・・だと思う
2012年 5月10日 「ランチ穴子天もり」
2011年 7月15日 「こづゆ」に「鱧煮こごり」「トマトそば」
2010年11月30日 お料理いろいろ「ホット湯葉そば」「カレーそば」「並そば」「十割」「冷麦」「うどん」
2010年 8月25日 「トマト蕎麦」
2008年12月19日 「小づゆ」に熱燗、「ホット湯葉蕎麦」
2007年12月 7日 「けんちん汁」に「二色そば」
2006年 1月14日 お料理もいろいろ堪能、「新年会」
2005年 7月11日 新店舗での宴会、「十割そば」に「二八そば」そして「ひやむぎ」
2005年 2月10日 初めての訪問@市ヶ谷での店時代
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