気持ち良く晴れ渡り、ちょっと歩くと汗ばむ今日は、
前々から約束していた、遠方からの久しぶりに会うお友達と、
リクエストされたこちらで待ち合わせ 。
久米川駅南口、商店街の中にすっぽりと埋もれ、
はらりと靡く、潔さ漂わす純白の暖簾。
お店の前のプランターには、今年もゴーヤが植えこまれ、
かわいい新芽をしっかりと伸ばし始めてる…
久米川 「手繰りや 玄冶」
日差しは強くても風はさらりと気持ちがいい、
今の陽気は本当に心地いいなぁ、と先に到着して頼んだ生ビール。
くぅっと最初に口にする、繊細な泡の立つビールがとても美味しく…
あっ、この箸置き、かわい~い 。
添えて出された「炒り豆腐」を摘んでいれば、待ち人も程なく到着~。
久しぶりの再開に…、早速乾杯 。
すぐに話が始まる中、仰ぎ見るお料理の品書きも、
前回来た時から、がらりと変えられ初夏の品書き。
中からまず選んだのは、ビールの充てにうれしい、「川海老唐揚げ」
さらに、これも外せない、この季節ならではの「稚鮎の天ぷら」。
からりと揚がった稚鮎は、ふわりと身は柔らかく、
後にほのかに残していく、乙な苦みがたまらなく…、
稚鮎の下には、季節野菜の天ぷらも添えられ、
これがうれしい♪、思わず歓喜してしまった「姫竹天」。
これらの充てでビールを飲みほしたら、早速お酒。
季節のお酒の中から「天明」をお願いすると、
うれしいな、お酒の充てが、又別に添えて出される 。
つまんでみれば、これが惚れぼれする程美味しい「桜海老の塩辛」。
「いい桜海老が入ったものだから…」との自家製の塩辛は、
ほわっと儚い身に、繊細できめ細やかな上品な旨み。
ん~、これは又、お酒が進んでしまーう 。
と、お料理も追加でいくつか。
これは今のうちに食べておかなきゃ、…の「炙り筍」は、
焦げ目香ばしく、しゃくっとして柔らか、うんうん旨いっ。
さらに素晴らしいのが、添えられていた「蕗味噌」。
蕗の食感を残し、素の風味が生き生きとして、よくある蕗味噌とは別物。
これっ、お持ち帰りしたいくらい…
「アスパラのあおさ焼き」も、又意表を付く一品。
焼かれた事で甘みが凝縮した瑞々しいアスパラに、
まぶされたあをさは、しっとりとアスパラに絡まり、
ふっと磯の香ばしさを漂わせ、初めての組み合わせにうっとり。
「自家製鴨ロース」は、皿を描くタレが、まるでフレンチの一皿のよう。
あまり得意ではない鴨なのに…
食べて見れば、しっとりとしてとても柔らか、臭みなく、
上品な鴨の旨みが口に広がり、これは絶品
その下に並べ盛られた、葱にベビーコーン、しめじなどには、
特製ドレッシングがかかり、びっくりする程の美味しさ。
一人ではなかなか食べられなかった「玄冶」さんのお料理を、
たっぷりと堪能し、その美味しさに心から満喫、感動…。
…と、ここで、来た時から気になっていた、
「季節のうどん」の、「唐辛子入りもりうどん」。
前に頂いた、カレーの練りこまれた「カレーうどん」の美味しさを思い出し、
二人でつまみ替わりに食べてみようとお願いすると…
程なく出されたうどんは、優しいベビーピンクを帯びた艶々うどん。
「讃岐」よりはやや細め、その中にぷつっぷつっと、唐辛子の粒が見え、
口にすれば、ぷるるんっとした心地のいい弾力に、
するるんっと喉越し滑らかに落ち、これが旨いっ。
武蔵野うどんとは全く違う、蕎麦好き心をくすぐるうどんで、
小麦の甘みに、ふわりと広がる唐辛子が香り高く、
カレー練りこみうどんのインパクトはないものの、これも美味しい。
…と、「天明」「緑」「百足」とお酒もたっぷりと楽しんで、いよいよ蕎麦
季節の品書きには、まるで待っていてくれたかのように、
諦めていた、「若竹せいろ」がまだあった
さらに、毎年食べ損ねていた「桜海老のぶっかけ」も、再び登場。
今日は「手挽きせいろ」もまだ残っているようなので…
まずお願いした「桜海老のぶっかけそば」。
ぱらぱらと、カラリと揚がったピンク艶やかな桜海老天の彩り明るく、
蕎麦には、ふわりとかかった糸切りの大根。
下の蕎麦を手繰り上げれば、透明な丸抜きのツブツブが浮き、
しなやかな腰が心地よく、ほのかに感じる粒の感触。
噛みしめれば、微かにキシっと粒の存在を感じ、豊かな風味を残していく。
ああ、美味しいなあ…
と、添えられた小鉢によそりわけ頂けば、
桜海老の香ばしさに、大根の瑞々しさが実によく合い、
爽やかで香ばしく、クセになってしまう美味しさに手が停められない。
続いて、手挽きでお願いした「若竹せいろ」が到着すれば、
殻ごと手挽きされた蕎麦の野生味ある姿に、目をみはる。
手繰り上げれば、焙煎したようなカカオを感じる香ばしさに、
口に含めば、途端に掠める野趣溢れたざらり感。
噛みしめるそばから広がる、深く香ばしい蕎麦の味に…
ん~、これはやっぱり美味し~い 。
さらに、添えられた汁が魅力的。
筍に、穂先の天ぷらが入った汁は、旨みとコクが絶妙に染み、
もちもちざらりとした蕎麦を浸せば、
暖められた蕎麦は、途端にふっくらとした芳香放つ。
歯ごたえ楽しい筍と一緒にほうばるのが又たまらなく…
二人で食べれば、あっと言う間 。
程良く白濁した熱々蕎麦湯を、ゆっくりと頂いて、
ほろ酔い心地を冷ましつつ…
ご馳走様でした~
すっかり長居しての、楽しんだ午後のひと時。
ご夫婦の暖かなもてなしも心地よく、
気付けば、ご主人は、又ゴ~リゴ~リと石臼を回してる…。
「手繰りや 玄治」
東村山市栄町2-38-2
042-398-5833
11:00~21:30
11:00~15:00(月曜)
火曜日定休
禁煙
2012年 3月 5日 「鮭の焼き漬け」に(番外)「トマトカレーうどん」
2012年 2月 3日 「たらこのからすみ」に「トマト坦々そば」
2011年12月28日 「蟹しんじょう」にうっとり、「青葱そば」
2011年11月18日 「松茸そば」
2011年 9月21日 「茸のみぞれ酢和え」、「秋茄子せいろ」
2011年 7月11日 「和風ピクルス」に、しゃりしゃりかき氷「冷かけそば」
2011年 5月27日 「淡々トマト蕎麦」
2011年 3月24日 「たらこのからすみ」に、「若竹せいろ」
2011年 1月26日 「煮やっこ蕎麦」
2010年10月13日 「焼き茄子の生ハム巻き」など蕎麦前を、絶品「松茸そば」
2010年 8月 4日 「夏野菜のじゅれかけそば」
2010年 6月28日 「夏野菜のじゅれかけ」絶品「トマト坦々そば」
2010年 3月21日 「若竹せいろ」
2009年 8月 5日 手挽きで「冷かけそば」
2008年 8月 8日 「自家製さつま揚げ」に「冷かけそば」
2008年 3月 7日 「海老しんじょう」に、「鴨ロース付き鴨せいろ」
2008年 1月29日 豪華っ「野菜天せいろ」
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仕事さえなかったら、飛んで行きたかったです~っっ。
昔は1000円という値段だけ見て高いと思っていましたが、もう夏に1度
は食べずにいられないな。
前々回、私も頂きました(^^)
読んだ感じだと、以前の夏野菜のジュレかけ、かしら(^^)。早速頂きにいかなくちゃ、ですね。
アスパラにあおさ?
と思ったのですが、これ、本当に美味しい。
ご主人の発想に、又してもはっとさせられました(u_u*)~
でも面白かったなぁコレ。
季節の一品は、ヤングコーン、おくら、茗荷の出汁醤油ゼリー。山桃が
乗ってるのには仰天。これまたフレンチのようなこれからの暑い季節にピ
ッタリの涼感あふれるものでした。
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