ちょっと前に、片倉さんのブログを拝見していて、
六本木、しかもミッドタウンすぐ近くに新たなお店が出来たと知り…
時折、所用で訪れる六本木。
これは、とても興味しんしん。
ようやく今日、近くまで来たついでに、お昼を頂きに寄ってみよう
六本木駅、ミッドタウン出口の大通りから入った、細い路地。
ゆるい下り坂をどきどきしながら道沿いに下って行くと…
程なく、ガラス越しに打ち場が見える、モダンなお店に辿り着く。
紅紫の細長い垂れ旗が趣き感じる、すっきりとした佇まい。
六本木 「純手打そば 夢路 soba yumeji」
店前に置かれた品書きに目を通そうと、近づくと…、
あ、これはいいなぁ、「本日のランチ」は、
「野菜たっぷり」との、「掻き揚げせいろ」(950円)
きちんと整頓された打ち場に目をやり、扉を開き入ると、
あ…、これは素敵 、
真っ白な壁に、白木で統一されたテーブルが目に柔らかく、
新しいお店の清潔感が漂う、優しく心地のいい空気に満ちている。
既に1時もとうに回った昼下がり。
5卓程並んだテーブルに一組のお客さん、4席のカウンターにはお一人。
すぐににこにこっと優しい笑顔の女将さんに迎えられ、
奥のテーブルに腰を下ろす。
後ろに静かに流れるBGMは、サンサーンスの「瀕死の白鳥」。
芸術劇場が近いだけあって、この曲が又しっくりと胸に染み…
早速置かれている品書きを手にすると、うれしいな、
お昼でも、きちんとお酒の品書きが置かれてる 。
珍しいお酒など、なかなか豊富に並ぶ品書きに目を通し、
「やわらかく優しいふくらみ」の文字に惹かれ、「一白水成」をお願いすると、
「これ、美味しいですよ、私も好きなんです、お勧めです♪」
と、愛らしい笑顔で応えて下さる、女将さん。
「お猪口で頂きます?、それともグラスにします?」
と聞いて下さるのも、うれしく、猪口で頂くのが私は好き。
猪口でと、お願いし、表にあったランチの「掻き揚げせいろ」を天先で、
の注文も、するりと通るのが又うれしい 。
出して下さった片口は、美しい浅葱色の陶器の器に、
幻想的な彫りの入った、青色のグラスのお猪口。
充てには、うれしいなぁ、好物の「山葵菜の醤油漬け」。
浸かり具合もぴたり、ツーンと鮮烈な山葵の辛味が心地のいい。
これを口にしつつ、改めて品書きを手にしてみると、
お昼にもきちんと、ちょこちょこっとした一品料理が並び、
お蕎麦は、「せいろ」に、「田舎」の二種類があり、「合い盛り」もあるよう。
となったら、と急ぎ、「せいろ」を「合い盛り」にお願いしたら…、
残念~っ、今日はもう、「田舎」が終わってしまったそう 。
無い物は仕方なし、…と思っているところに、
目の前に出された、こんもりとした「野菜の掻き揚げ」。
見るからにカラリと揚がった掻き揚げには、椎茸や南瓜が見え隠れ。
箸を入れると、ザクザクザク…と崩れ、
さっくりというよりは、かりかりっとした歯ごたえ。
どこかクリスピーのような感覚の天ぷらだが、油っぽさもなく軽やかで、
添えられた天つゆを浸し頂くと、これがお酒に程良い。
しかも、ほこほこっとした南瓜の甘みに、肉厚の椎茸は風味が濃厚。
この充てでしばし楽しみ…
お声かけして出して頂いた「せいろそば」。
北海道雨竜の新蕎麦との蕎麦は、微粉で打たれた艶やかな細切り。
強くはないが清々しく、ほっこりとした香りが、ふわ~り。
手繰り口に含むと、優しい腰加減に、するるっと落ちる喉越しの良さ。
二八くらいだろうか、江戸前の蕎麦らしさが伺え、
噛みしめると、ほのかに広がる、フレッシュな蕎麦の味わい。
そっと口にする汁は、まろやかで雑味なくすぅ~っと伸びる旨みがあり、
蕎麦をそっと支え、これは美味しい 。
量も思ったよりもしっかりあるのも、食べ終えたら、満足度たっぷり。
頃合い見て出して下さる配慮もうれしく、ナチュラルな蕎麦湯を注ぎ入れ、
「お勧めのお酒、美味しかったです」
と伝えて、気さくでかわいい女将さんとちょっとお話しなどなど…
「夜はこういう一品料理もあるんです」
と見せて頂いた品書きは、この地にしてうれしい手頃なお料理。
「ぜひ、夜もいらっしゃって下さい(^^)」
の言葉がとてもうれしく、殺伐としていそうな六本木にありながら、
この暖かなもてなしが、何よりも心に染みるよう。
ご馳走様でした~
六本木駅からも程近く、でありながら隠れ家めいた場所も魅力的。
今度は是非夜にでも…
それと、次回は是非「田舎」も食べてみたいな 。
「純手打そば 夢路 soba yumeji」
港区六本木7-9-7
03-3479-0678
11:30~14:00 / 17:30~21:00
日曜祝日・第2月曜定休
禁煙
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ビルの中のお店なので、
以前とはちょっと雰囲気が変わっているかと、
気になっているところです。
ちょっと駅からは遠いみたいですが、機会を見つけて覗いてみたいと思います。
東京都港区虎ノ門2-9-16 日本消防会館 B1
電話 03-6811-2378
ホントですね…。残念です。
でも、移転再開店を考えているようなので、
それも又楽しみです(*^-^)
はい、北海道から始まり、新蕎麦の季節(^^)。
こちらでも新蕎麦だったんですね♪
美味しかったにゃああ。
新そばの季節なのですね。
結構前から、考えていたのですが、
なかなか、時間が合わなくて、まだなんですが…。
待ってて下さいマシ。
さて、話は「片倉さん」の方へ...
立川で先に閉店された「そば〇」さんのお店に、ほぼイヌキで
入られたのは?
そうですね、片倉さんのほうのHPに紹介のある「ふたつ庵」さん。
つまり、
『玄庵出身者 ⇒ 一茶庵出身者』
というリレーなんでした!(ま、今日日驚いたことでもないか?
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