今年も又この季節…、朝方の立川での仕事を済ませ、
たまにはモノレールに揺られるのもいいなぁ、と乗りこんだ多摩モノレール。
地面を走る電車から見る景色とは又違う、
空中散歩をしているような車窓からの眺めに、子供に戻ったようにうきうき 。
もっと乗っていたいよう~、何て思ってしまう程に、
あっという間に辿り着いた「泉体育館前」の停車駅。
地上に降り立ち、芋窪街道から、「いなげや」さんの角を曲がり…
さらに、てくてく、てくてく、てくてく。
以前「むらやま」さんがあったところに、新たなお店が入ったようで、
どんなお店だろう、しかも、お店の名前も気になって…
辿り着いたお店は、以前とほぼ変わらない、
ログハウスのような、ほのぼのとした雰囲気の店構え。
そこに、どっしりと貫録感じる、真っ白な暖簾が下ろされている。
あ…、この暖簾は見覚えが…
立川・幸町 「蕎麦・うどん 八十八庵(やそはちあん)」
店頭には、お得な「どんぶりランチセット」の品書きも 。
昼時の喧騒の終わった、昼下がり。
がらがらと引き戸を開くと…、すぐ横の以前はテーブルがあった所は、
立派な石臼の置かれた打ち場になり、そこをちょっと眺めていると…、
すぐに、にこにこっと笑顔がうれしい、花番さんが迎えて下さり、
一人である私は、カウンターの席に通される。
すぐに出されたお茶を頂き、ほっと眺める店内は、
どこか民芸調の田舎の雰囲気が漂い、それがほっと心和ませる。
カウンター5席ほど、その後ろには掘り込みのゆったりとしたテーブルみっつ。
置かれた品書きを手にすると…速、目に留まる「粗挽き」の文字。
さらに、「割子そば」があるのも、興味シンシン。
うどんも同様にずらりと書かれ…
しかも、これはうれしいなぁ、丼セット以外にも、
天麩羅などが100円で付けられる「ランチセット」なるものも 。
カウンタの上の黒板には、「磯自慢」「黒龍」の文字があるのを確かめ、
まずは、仕事明け、「黒龍」(530円)をお願いし、
「粗挽きそば」で「ランチセット」の…、
「お蕎麦は後でもいいですか?」とお聞きすると、
「はい、先に天麩羅お出ししますね(^^)」
と、とても気持ち良く受けて下さるのが、ものすごくうれしい 。
(ああ、いいお店だ…)と程なく、硝子の徳利でお酒が置かれ、
お母様かな?「塩辛、大丈夫ですか?」とにっこりと、
「塩辛」のお通しまで添えて出される。(うーん、うれしい)
口にしてみれば、これが美味しい。
ふと上を振り見れば、「一品料理」の品書きが書かれ、
中に「自家製塩辛」があるとなると、やっぱりこれは、自家製だ
手頃な値段で並ぶ一品料理を眺め、又又うれしくなっていると…、
「お待たせしました」と、お盆に盛られた「ランチセット」。
薄切りの出汁巻き玉子に、自家製と思われる、糠漬け、
さらに、烏賊に、茄子、ししとうと山芋千切りの天ぷらの4点盛り。
天つゆが添えられた天麩羅は、料理人の天ぷら…というよりは、
家庭的な天麩羅だけど、からりっと揚げられ好ましい。
中でも、烏賊の天ぷらが美味しくて、これがお酒によく合う 。
この十分すぎる程の充てで、ゆるゆると楽しんでいると…、
ぽつりぽつりと何組かのお客さんがいらっしゃり、
カウンタから丸見えの厨房の中で、きびきびと働く姿が気持ちいい。
まだお若そうなご主人に、お母様、それに奥様の家族経営なのかしら。
連係プレーも見事で、暖かな心地になりながら…
私も、品書きの文字にわくわくする、「粗挽き蕎麦」をお声かけ。
程なく目の前に置かれた蕎麦は、おおおっ、これは又…
野趣さ溢れた、独特な姿。
薄く延し、太めに断たれた平打ちの蕎麦の中に、
ぷつぷつ浮き出るように盛りこまれた蕎麦粒の、文字通り「粗挽きそば」。
手繰り上げると、ふっくらとした蕎麦の香りが鼻孔をくすぐり、
噛みしめるとしっかりとした、腰が歯を返す。
きしっとした蕎麦粒の感触、さらにもちもち感がすごい。
とは言え、必要以上の堅さはなく、
噛みしめていくと、じわじわと甘みのある蕎麦の味わいが口に広がる。
ほおおお、これは美味しい
汁はまろやかで雑味なく広がる、やや薄めの汁。
そのままだと美味しいけれど、ちょっとこの蕎麦には弱いかな。
とはいえ、平打ち粗挽きの感触が楽しくて、ほとんど汁なしで食べてしまう。
しっかりと量もあったのに、これもあっという間。
蕎麦湯はさらりとした熱々で、注ぎ入れる汁の旨さを実感し…
お勘定をしつつ、そっと奥さん(?)に
「もしかして…、八王子でやっていました?」
とお聞きすると、ぱっと笑顔が広がり、
「そうなんです、2年前にお店を閉めて、こちらに移転してきて…」
との言葉に、やっぱりそうだったのか…。
随分前に伺った記憶のあった、八王子にあった「八十八庵」。
でも、以前食べた蕎麦よりも、ずっと美味しかったのが何よりうれしく…
席を立つと、ご主人、お母様(?)、皆揃ってにっこりと、
「ありがとうございました~」
とおっしゃってくれる声が、とてもうれしい。
いいお店が又ここに入ってくれた、と心がぽっと暖かくなりながら、
ご馳走様でした~
うどんもあるし、今度、彼とも来てみようかな
「蕎麦・うどん 八十八庵(やそはちあん)」
立川市幸町2-17-8
042-537-1898
11:00~15:00 / 17:00~20:00
火曜日定休
禁煙
Pあり
11日にお誕生日がきて、りんも早くも1歳 。
でも、変わらず甘えん坊のまま。
新しいベット、気に行ってくれた?
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よかった…。
でも、又伺いたくなりました(u_u*)~
美味しかったです。
とくに活気がなくなったとかではなく
そういうキャラの店内とか厨房とか地
味ーな雰囲気がしただけなので、そん
なお気になさることはないです。
香り風味豊かな、粒の大きな蕎麦で…。
活気がない、とは…気になります。
又覗いてみます。
名前の粉を使った蕎麦でした。美味しかっ
たのですが、どことなく活気に欠ける雰囲
気なのがちょっと気になります。
それはそうと、「むらやま」さん、移転して開店しています。
http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-1857.html
お蕎麦、以前よりさらに美味しくなった感じでした。ぜひ。
行かないうちに閉店してしまったのか。
残念。
りんちゃんは、子猫じゃなくなっちゃった
けど、まだいたずらっぽい目がかわいい。
猫手がしっかりしてますねー。
私が知っている立川は、すでにモノレールも昭和記念公園もあったので、昔の姿を知らないだけに、見ておきたかったような気がします。
モノレールからの景色が、変わっていない、というのは、なんだかうれしいような…。
そうそう、以前は、通りに面してあって、こんなお蕎麦じゃなかったような記憶が…。
(というか、粗挽きはなかったはず)。
是非、こちらにいらしたら、よってみて下さい。
家族経営のもてなしが、とても気持ちよかったです。
変わって行きました。
昭和記念公園、ファーレ、駅ビル、南口再開発。昔からですが、
パスポートも申請できる国際都市(笑;)が、名実ともにそれ
なりの体裁を整えてきました。
でも、立川から南北にモノレールで移動しながら眺める光景は
そんなには変わってないですね。(ちょっと安心
八王子の八十八庵さん、立川へ来られたのですね。なかなか特徴
のある、平打ちの太い蕎麦。個性があっていいですね。
八王子の頃は、店先を馬で通りかかったのみ、入ったことはあり
ませんでした。何分当時は車通りが結構激しい所に面していたよう
な記憶が...
今度は機会があれば行ってみたいと思います。
あと、「割子そば」も気になっていて…
後ろで頼まれた人の、丼セットも、ボリュームありそうでしたよん(^^)
ちかじか 行ってみましょう。
老舗蕎麦屋のカレーはたまらないですね♪。
それと、路麺ではありますが、「よもだそば」の、「揚げたまご飯」はいいですよ!
たまごかけご飯に胡瓜の漬物ともり汁で味つけして揚げたものなんです。
詳しくはこちら
http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-1948.html
かかったカレーも美味しくて、これはジャンクの中での逸品だと思います♪
↓カレー,結構旨そうですね。
玉子好き,カレー好きにはちょっと
堪らない。
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