「江戸東京蕎麦の会」の卒業生のお店が、近くに出来たと知り、
行ってみたいな、と思っていたところ。
開店してそろそろ3カ月、落ち着いた頃かしら…,
と、お稽古前のお昼を食べに、早速伺って見る事に
石神井公園南口、線路に沿った長閑な通りを歩いていくと、程なく、
木枠に風情感じる、すっきり清楚なお店に行き当たる。
石神井公園 「手打ち蕎麦 二村」
すっと下ろされた暖簾も気持ち良く、扉を開き入ると、
すぐ目の前には、石臼の置かれた打ち場があり、
足元にしかと置かれた、存在感ある木札「江戸東京そばの会」 。
細長い作りの店内は、まだ新しい白木に包まれ、清々しく気持ちがいい。
昼ちょっとすぎ、空いていたテーブル席に腰を下ろし…、
からりとしても日差しの強い今日、ちょっと水分補給をば。
と、「生ビール」をお願いすると、揚げ蕎麦が添えて出される。
くぅ~っと喉を潤わせ、ふと見ると、このコースター、かわいー
ゆっくりとビールを頂きながら、出された品書きをじっくり吟味。
ふむふむ…、お蕎麦は自家製粉、二八だそう。
冷たいそば、温かい蕎麦と、潔くシンプルにまとめられた品書きに…
中に挟まれていたのは、表にも置かれていた「ランチの品書き」。
せいろに、玉子焼き、小鉢、さらにかやくご飯がついて900円とは、これはお得
一品料理も多くはないが、頼んでみたいものもいくつかあったが…
初めてのお店、今日はこの「ランチ」をお願いしてみよう~
と、お願いすると、程なく小鉢に玉子焼きが置かれ、
「お蕎麦は、ちょっと後にしましょうか」
とビールの残っていたのを見ておっしゃって下さるのが、うれしいな
カリカリ揚げ蕎麦をつまみつつ、早速置かれた小鉢をも。
こんにゃくにさやいんげんの炊いた小鉢は、味つけも程良く、ほっこり。
「玉子焼き」は、ほんのり甘めで出汁が利いた、私の好みの味わい。
ふむふむ、これ、美味しいな
と、続いて、セットの「かやくご飯」も置かれ…
「ゆっくりなさって下さい」と添えておっしゃって下さる言葉もうれしく、
しばし、のんび~り、ビールでお料理を楽しんで、
お声かけして、出してもらった「せいろそば」。
ちょっと珍しい、スタイリッシュな切り込みの笊に盛られた蕎麦は、かなりの細切り。
切り幅、長さもほぼ統一された、端正な細切り蕎麦には、
ところどころに、蕎麦の欠片が見え隠れ。
手繰り口に含むと、香り風味は、やや穏やかではあるものの、
しゃきっとした腰に、するるんっと軽快に落ちる喉越しが実に爽やか。
飲んだ後には、さぞ心地のいい感覚だろうと思わせる、軽快な蕎麦。
やや水切りが甘いようだが、この軽やかなのど越しは心地よく、
しかも、出汁がじっくり染み奥行きのあるまろやかな汁が美味しく、
すすすすっと、あっと言う間に手繰ってしまう。
蕎麦湯は、頃合い見てぴたりのタイミングで出して下さるのもうれしい、
別に作られた、しっかりと白濁したクリーミィーな熱々蕎麦湯。
これを注ぎ入れ、汁に美味しさを改めて味わって…
最後に、炊き込みご飯を頂けば、
椎茸がたっぷり混ぜ込んで炊かれたご飯で、これも美味しい
すっかり食べてしまったら、お腹もいっぱい大満足。
新たに入れて下さった蕎麦茶が、又美味しく…
ほおっとしながら、目の前の冷蔵庫を見ると、お酒もいくつか置かれてる。
と、お酒のそろえを確認しつつ、
人懐っこい、あったかな人柄の花番さんとちょっとお話させて頂くと、
どうやら、親娘で切り盛りなさっているよう。
「ほら、お父さん~」
と声をかけて下さり、厨房から顔を出して下さったご主人は、
ロマンスグレーに白髭を携えた虚静恬淡とした素敵なご主人。
「そうですか、そうですか、玄庵のHPで…、どうぞ、ご贔屓に…」
と、ゆったりとした笑顔でおっしゃって下さる言葉に、ああ、いいなぁ…
と、しみじみと思いつつ…
ご馳走様でした~
このランチは、まだまだ続いてやってくれるそうだし、小鉢は日替わり。
開店してまだ三ヶ月、これからますます楽しみなお店。
石神井公園も、蕎麦屋が増えてうれしい街になったなぁ 。
「手打ち蕎麦 二村」
練馬区石神井町1-26-10
03-5923-0290
11:30~14:00 / 17:30~20:30
火曜、第3水曜定休
禁煙
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んん?おかしいなぁ、と思っていたんです。
すっきりしました(^^)。
はい、文面で、絶対そうなはずだけど、んー???
と思っていました~。
私もケースを覗いて…
今度は夜のこちらにも訪れてみたいな、何て思っています。
そうそう、中清も、次回は是非、お酒も楽しんでみて下さい。
蕎麦週末、いいですね(^^)
今日 日曜日でもありました。
日本酒の冷蔵庫は 中をチラ見するも
これから講座でお話を聞くのでガマンがまん。
玉子焼きは 好きな甘い味付けだし、
かやくご飯も適量。良いですねー
お客さんは近所の方が多いらしく
”うちのマンションの窓から見えて 気になって来た”
という会話が・・・うらやまし
次回は飲みに来たいです。
(昨日は ウォーキングで丁度昼前に成蹊大を通過。
ついついコースをはずれ 「中清」へ
飲まなかったけれど良い蕎麦週末でした。)
娘さんの、どこかまだ初々しい接客も微笑ましく…。
近くにお蕎麦屋さんが増えて、私もうれしく思っています(^^)。
冷そば、冷そば、じゃ、だめだめですねーっ(大焦)
すぐに、差し替えますっっ。
早朝からの仕事明け、入ったお店の品書きにお酒の文字がなく、回りすべての方々がランチを食べていて…
なんていう状況だと、すごく悲しくなったりも。
これも本当の話ですが…
お酒いいですか?と、お聞きしたら、一瞬ムっとされ、投げ捨てるように品書きを置かれた事もあります。
悲しかった…(:_;)。
反対に、ランチセットでありながら、「お蕎麦は後にしましょうか」とおしゃってくれる、その言葉が、とてもれしかったです。
泰明庵、いいですよね~。
随分伺っていません。
ここで、逢引しましょうよ(^^)。
「肉せいろ」気になります。
「黒じょか」があるのも嬉しい。
ところで、温かい蕎麦のお品書きの写真、プリーズ。(笑)
文献によれば江戸時代の蕎麦屋は逢引にも使われる云々とも、以前他サイトに書き込んだことがあると思いますが、蕎麦屋はある意味で日本のビヤホール。
新しい店が続々と現れては消える、消え行くお店の中に勿体なくてしょうがなく思えるお店も稀にあります。反対にどうでもいいやのお店も。
とあるお店の本当の話です。
まさに昼時、真新しいお店の看板、そして立て看板にランチメニューが掲げてあるでも ”たまの休み昼酒出来ないのはお断りだな・・”そう思いつつお店の入り口を入り 「アノ~~ッ、お昼はランチメニューだけですか?」女将とおぼしき人(実際経営者でした・・)奥に入り厨房の方達と少々言葉を交わし「ええ、夜のメニューも出来ます」
我得たりとお店に入り「すみません、取りあえずビールと、○○と、○○と、○○・・・」やや暫くして「○○と、○○は出来ません」
これって・・
その後も同じ調子で好物の酒のアテにはありつけない、メニューには一合と謳ってあるお酒も、せいぜい七勺・・
〆に自家製粉を謳っている蕎麦・・・????
ランチメニューしかないですよ。 そう言われて天丼をつまみつつ美味しいお酒を飲むのも好きです。そんなお店のくせに妙に蕎麦が美味い、そうなると笑顔がこぼれる。
ランチメニューの深遠なる、我が悩みと疑問
銀座の泰明庵 じつは好きなんです、うどん蕎麦の
でも、なんだか良いんだな
3/11の時あそこにいました
私が揺れてんだか、お店が揺れてんだかわからないような感じで
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