やや緊張しつつ開いた店内は…、ああ、これはいいなぁ

大きな窓に面して、ゆったりとしたテーブル席二卓が置かれ、
それぞれお客さんが、楽しそうに寛ぎ、
その後ろには、これもゆったりとした掘り込み式の小上がり席。

すっきりとして小粋、和とモダンがうまく調和した心地のいい空間。

と、見渡していると、すぐ迎えてくれたかわいい花番さんに、
一人である私は、厨房に面したカウンターに通される。

「暖かいお茶と冷たいお水、どちらがいいですか？」
の言葉もうれしく、氷入りの冷たいお水もらって、まずは喉を潤して…、



ようやく落ち着いたところで、品書きを手にし、まずは…、蕎麦前 。
手頃な値段で、程良く並んだお酒のリストがうれしく、



中からお願いした、「加賀鳶」純米。
おおよそ一合たっぷり、下の器に零して注いでくれるのがうれしいなぁ。



と、すっきりとしたお酒を口にしながら、お料理の品書きも。
お酒の充てに良さそうな、酒肴に、天麩羅などなど。
お昼には出来ないものも、幾つかあるが、これはなかなか楽しい品書き。

しばし迷い、天麩羅メニューが単独で幾つもあるようなので…、
天ぷらをまずは頂いてみようかな、と「野菜天せいろ」を天先で。



目の前で、手際良く揚げられながら、程なく出された「野菜の天ぷら」。
天つゆと塩の、両方が添えられているのはうれしい限り。



と頂いた天ぷらは、衣薄く、さくさくからりっ。
軽やかで、素材の旨みが生かされた天ぷらで、確かに、これは美味しい
と、これでしばしお酒を楽しみ…、



お声をかけて、出された蕎麦は、どっしりとした陶器の器に盛られ出される。



艶やかな色白の、やや平打ち気味の蕎麦は、すうっと通り過ぎる爽やかな香り。



口に含むと、弾力ある、しっかりとした腰が頼もしくも心地よく、
滑らかな表面の蕎麦は、するるんっと軽快に喉を駆け抜ける。

風味は穏やかだが、噛みしめるとほのかに甘みが広がり、
何より、この食感と喉越しの良さが、とても心地いい 。

クセのない、まろやかな汁もこの蕎麦に良く合い、
手繰る手が止まらない、不思議な魅力のあるお蕎麦。
うんうん、これは美味しいな…。

と、あっという間に食べてしまい…



ちょっと気になった、平日のお昼のサービスの「炊き込みご飯」。
量をお聞きすると、多くはないとの事なので、これも追加でお願いすると、



じゃこ好きとしてはうれしい、「じゃこと枝豆の炊き込みご飯」。
ふっくらご飯に、ほんのりじゃこの出汁が染みたご飯も、美味しくぺろり。

最後に、さらさらとした蕎麦湯を頂いて…

ご馳走様でした～

厨房の中は、まだお若い素敵なご主人。
是非、今度はもっといろいろなお料理に、
ちょっと気になった、「大山地鶏」の「鶏汁せいろ」も頂いてみたいな…。

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