こう暑いと、普段思う以上に冷奴が美味しくて…、
今夜はさらにさらに、美味しい豆腐が食べたい。
…と、連休最後、ドライブ兼ねて、お気に入り「わたなべ豆腐工房」へ
お昼は、久しぶりに「玄家」さんで食べたいなぁ、と越生梅林を入り、
向かってみたら…、あああっ、又してもやってしまった
今日は日曜日ではなくて、月曜日、定休日だったんだ…
と仕方なく引き返し、いらいらし始めている彼にはらはら。
通りがかった、何度か目にしていたお店、ここでお昼を食べていこう 。
越生の山をバックに佇むお店は、由緒感じる趣きがあり、
年季を感じる、凛とした気品が漂っている。
入間郡越生町 「おそば 梅の里」
扉を開き入ると、きりっとした清楚な空気。
しかもすごい、まだ12時前という早い時間にも関わらず、ほぼ満席。
広々としたお座敷にも、何組かのお客さんが既にいらっしゃる中、
運よく空いていた、贅沢に配されたテーブル席に腰を下ろす。
すぐに出されたお茶を頂きながら、品書きを手にし開くと、
せいろに変わり蕎麦が並び、種物はごくわずか。
暖かい蕎麦がほとんどないところに、お店のしかとした拘りを感じ…
これは、一茶庵の流れのお店かしら、などとぐるり見渡すと、
やはり…、友蕎子・片倉先生のお写真が飾られている
となったら、これは変わり蕎麦を食べなくちゃ、とすぐに「三色そば」に決め、
彼は、「なめこおろし」にするようで、早速注文。
待つ間に、改めて品書きを手にし、お酒にお料理もチェックチェック。
お酒の揃えもなかなか充実、「梅錦」は、梅の名での縁かしら。
お料理もすっきり、だがこれだけあれば十分という、吟味された品揃い。
ううむ、これは流石だ…、などと思っていると、
目の前に出された「三色そば」。
籠型の笊に、三つ山に美しく盛られた、色姿の異なる蕎麦三種。
「せいろ」は江戸前の蕎麦より、やや太めにざっくりと断たれ、
ほのかに広がる、爽やかな蕎麦の香り。
どこか田舎蕎麦風の赴きがあり、手繰り口に含むとしっかりとした腰加減。
かみ締めると…、これが甘~い
蕎麦の持つ甘みが、じわじわ、濃厚に口に広がり、
素朴さと洗練さの両方を併せ持った、不思議な魅力のあるお蕎麦。
汁は、やや甘めながらまろやかに出汁が染み、この蕎麦にしっとりと合わさる。
ちょっと漬け頂くと、さらに蕎麦の甘みが増すようで、
ほお、、知らずに入ったのだが、これは美味しい
と、「せいろ」を味わい、変わり蕎麦の中でも好きな「芥子切り」。
成る程、説明にも書かれていた通り、きしめん状の幅広だ。
透けるような純白の中に、ぷちぷち盛り込まれた芥子の実。
かみ締めると、ぷりんっとした弾力ある歯ごたえに、
かみ締めた途端に広がる、蕎麦の甘みに芥子の香ばし~い味わい。
余儀なくかみ締めさせる、この太さが、この味わいをさらに引き立てるようで、
この「芥子きり」、これは美味しい~
最後は、こちらの「名物」と書かれている、「柚子きり」を。
芥子切りと異なって、繊細に細切りされた、清々しいイエロー。
手繰り上げた途端に、ふわ~っと広がる、柚子の清涼感ある香りが漂い、
見れば、この繊細な蕎麦の一本一本に浮き見える、柚子の欠片。
かみ締めると、これもぷりっとした心地のいい弾力感。
その後で、口いっぱい満たす柚子の味わいに、思わずはっとしてしまう。
清らかで上品、清冽な柚子の風味が、心地よく体中を満たすよう。
これほどまでに濃厚な柚子切りは、初めてかも…
「芥子切り」に「柚子きり」は汁などいらない。
そのままの変わり蕎麦の味わいで、十分な満足感。
一方彼の「なめこおろし」はぶっかけスタイル。
辛味大根がこんもりと盛られ、その周りになめこがたっぷり。
ちょっと交換して食べてみれば、ぷるるんなめこがこの蕎麦に絡まり、
きりりっとした辛味大根がよく合う、暑い日にうれしい美味しいお蕎麦。
と、彼も柚子きりにびっくりしつつ、さらりとした蕎麦湯を頂いて…
後から来るお客さんに席を譲ろうと、早々に席を立つ。
ご馳走さまでした~
「玄家」は残念だったけど、思いがけない美味しい蕎麦に大満足。
にしても、この周辺は本当にお蕎麦やさんがたくさんだ
「おそば 梅の里」
埼玉県入間郡越生町大字津久根208
049-292-4963
11:00~18:30(売り切れ仕舞)
水曜、第二木曜定休
禁煙
P有り
と、再び車を走らせ、「わたなべ豆腐工房」にゴーゴー。
美味しいお豆腐をいくつかに、油揚げもゲットして…
これが、また楽しみな、わたなべさんの美味し~い「豆乳ソフト」。
数ある豆乳ソフトの中で、ここが一番好きだなぁ 。
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(そういえば、一栄さんも…)。
本当に、蕎麦の楽しみは、自由自在で無現だなぁ、とこのところ、ひしひしと思っています。
しかも、切り方にしても、こんなに味わいが変わるもんなんだなぁ、というのも、今回改めて思いました。
うーん、なんて蕎麦って楽しいのかしら…。
あっ、そういえば、変わり蕎麦ってまだ取り上げられてなかったですね♪
そろそろ、ネタになるかしら(^^)
前にあった、醤油スプレーが今はないのが、ちょっとさびしいですが、この豆乳ソフトもお目当てだったりします(^^)。
それと、今回は、三滝の近くで見つけた、「麻原ブリューワリー」にも寄ったのですが、そのこ「琵琶のさざなみ」という、美味しいお酒もゲットしてきました。
更科蕎麦の甘みが濃く、それぞれの素材の良さを、切り方も変えつくられていて…
機会がありましたら、是非(^^)。
しかも、前日も似たようなパターンだったので、大きなため息つかれちゃって…。
いやはや、です(^^;
ほう、、藪さんのカレー、スパイシーなんですね。余り辛いと食べられないのですが、暑い時のカレーも、たまらないですよね(^^)
場所柄込み合うでしょうに、五色以上打たれていたように思います。
サラシナというか、白雪では、神楽坂の「玄菱」さんの香り高いもの
が印象的でした。
挽きぐるみと対極(?)かもしれませんが、どっちもいいですよね。
特に「~色」付を楽しむにはサラシナは欠かせない。
蕎麦の楽しみ方は実に広いですね!
(産地、蕎麦の種類、栽培法、⇒原材料とその扱い、粉の使い方、
特殊な挽き方(臼)、打ち手の好み=感性、客の好み=感性 etc・・・
それから様々あって、アンサンブルの楽しみ。
将来性が豊かなのも蕎麦の特徴。こういう素材は好きです。(人間も?
⇒ マンガネタにも困ることはないと思いますが... 笑
私もわたなべ豆腐工房さんに
行くと、しこたま買って、アイス食べてって
定番です(笑)
越生の三色蕎麦、有名ですよね~(^^)
色鮮やかで惹かれます。
拙者がそんなことしたら
容赦なくヒールでキックが来ますwww
でも、返っていいお蕎麦に巡り合えて
良かったですねー
関係無いですが
連休中、友人と久々に上野藪蕎麦で
折角だから初めての
カレーせいろう頂きました
意外なほどスパイシーで良かったっす
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