すでに3月も半ばに突入し始め…、
あの絶品「温泉湯豆腐」が、まだあるうちに、買いに行きたい、と
早速、都幾川の「わたなべ豆腐工房」へと車を発進。
お昼は、細谷さんの後を継いだ、新生「百日紅」で頂こう~
(実はこれが目的か…?)
と、ぽかぽか、うららかな眠気をさそう、気持ちのいい小春日和の中、
長閑な田園風景の中に見えてくる、紺地にくっきりと書かれた文字の看板。
あ、この看板は、二代目後藤さんのものかな~
と、後ろに佇むお店にはそのままでも、
すっと卸された暖簾は、茜色から紺地の暖簾に変えられて、
ご主人の新たなる心意気が伝わってくるよう…。
日高市 「石臼碾き手打ちそば (新)百日紅 -さるすべり- 」
扉を開き入ると、にこやかな奥様に出迎えられ、
靴を抜いて上がった店内は、以前と同じ、品のいいお座敷の間。
ぴったりお昼のタイミング、先客がお一人いる中、
ゆったりとしたテーブルに腰を下ろさせて頂いて…
軽やかな塩加減の程良い、揚げ蕎麦を口にし、早速手にするお品書き。
「なるべく、品書きも引き継いで行きたいと思っています」
と、最後の日にお会いした、ご主人がおっしゃっていた通り、
生粉打ちに、金曜限定の粗挽きがきちんと並び…
さらに、温かいつけ汁のメニューもきちんと受け継がれてる 。
中でもずっと気になっていたのが、このメニュー
「桜海老の姿揚げせいろ」も、健在だ ♪
と、私は早速これに決め、
彼はこれもちょっと珍しい、「きつねせいろ」に決め注文。
後ろに流れる、心地のいいクラシカルミュージックに耳を傾けながら、
軽やかな揚げ蕎麦にお茶を飲みつつ待っていると…
程なく出される、二つのお盆。
まずは、お蕎麦♪
先代の時も食べた事がなかった、二八で打たれた「せいろ」だが、
笊に上品に横たわる蕎麦、この姿が、美しい…。
どこか透けるようなかなく美しい蕎麦の中に、透かし映る甘皮の欠片。
顔を寄せると、ふわっと軽やかに蕎麦の香りが漂い、
口に含むと、しなやかで心地のいい歯ごたえに、爽やかな喉越し。
噛みしめると、次第にじわじわと甘みが広がり…
まだ引き継いでひと月余り、これは美味しいよ
と、しばし、そのままの蕎麦を楽しんで…
ほかほか湯気の立つ、食べてみたかった「桜海老の姿揚げ汁」。
桜海老の鮮やかな紅色は、まるで海の中の珊瑚のよう。
そっと崩し、この桜海老を口に含むと、これは美味しい~
さくさくっと軽やかで、途端に広がる、桜海老の上品な磯の香ばしさ。
これで、お酒が飲めてしまいそう~。
と、蕎麦をそっと漬け頂くと、桜海老の風味のじわっと染みた汁が旨いっ。
熱々の、この出汁に浸し頂くと、蕎麦の甘みもぐんっと増し、
海老と一緒にほうばれば、桜海老の香ばしさが蕎麦と交わり…
もう、夢中で手繰り、手繰り…、これっ美味し~い
…と、これも気になる、彼の頼んだ、ふかふかと揚げが浮かぶ「きつね汁」。
交換して食べてみると…
ふわっとしてじゅわっと汁が染みた、このお揚げが又美味しい
桜海老汁の味わいと又異なった、揚げのコクに葱の甘みの染みた汁。
これで頂く蕎麦も又、いいな~
と、頃合いみて、別に猪口を出して下さった蕎麦湯は、
程良く白濁した熱々のもの。
注ぎ入れ注ぎ入れ、この桜海老汁を、最後まで楽しんで…
これもちょこっと添えられた、うれしい甘味の、蕎麦羊羹。
上品な甘さの羊羹は、彼にも好評、すっかり満足な、お昼ご飯に…。
と、頂いている間に、次々にいらっしゃるお客さん。
忙しそうなご主人のお姿を、頼もしく眺めながら…
ご馳走様でした~
細野さんの後をしかと引き継ぎ、新たな「百日紅」も芽吹いてる。
今度は、この百日紅の見事な並木をも眺めに訪れよう…。
「石臼碾き手打ちそば 百日紅」
埼玉県日高市田波目575-4
042-985-5588
11:30~15:00(売り切れ仕舞)
火曜・水曜定休 P4台ほど
禁煙
お店のHP
2010年12月31日 「心に染みる最後の粗挽き」
2007年11月30日 鰊煮に一献、念願の「粗碾そば」
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便利な場所とは言えないので、なかなか訪れられないのですが、いいお蕎麦ですよね(^^)。
細谷さんから引き継ぎ、後藤さんも3年目。
又私も行きたくなっちゃいました(u_u*)~
「あー、美味しかった・・・。」
それだけです。本当においしかった。
それ以外の表現がない・・・。
情けない…。 そば湯がまた素晴らしいですよね。そば湯をおかわりしたくなってしまいました。
他に、しいたけせいろ、というのもあって、それも気になっているところです。
もてなしも丁寧で、心地のいいお店になっていました。
わたなべ豆腐工房は、本当におすすめ。
どのお豆腐も美味しいですし、ここの豆乳ソフトに、今だと、豆乳入り甘酒に、ほこっり暖められました(^^)。
食べたいです
わたなべ豆腐工房さんも行けてないんですよねぇ…
うわぁ~今週末食べに行こうかしら
どうしているかしら…
と心配していたのですが、なになに、しっかりと、全く違和感もなく、落ち着いたお店でとてもうれしく思っています。
ぜひ、ぜひ…
桜海老の、初めさくさくっとしていて、だんだんじんわりした感じもよく、とっても美味しく頂きました。
汁にも、桜海老の風味がふわ~っと(^^)。
わたなべさん、今だと、「湯どうふ」を買うと、温泉水をもらえて、それで湯どうふにすると、ほんっとに美味しいの。
ぜひぜひ。
あ、あと、今、豆乳甘酒(100円)も、販売していました。これも、とっても美味しかったです♪
また楽しみな蕎麦屋が増えました。
変に素材を弄らず、ダイレクトに出した直球勝負ですが、
実に美味しそうですね。
「わたなべ」さんも、しばらく伺っていないので、
行ってみたくなりました。
店舗を使うお店が増えました
去年、トマト鍋を売りにする居酒屋さん
予約して行って見てびっくり
どう見てもキャバ○ラです
いくらなんでもこれは・・・
面白過ぎる
あー脱線脱線
夏の花の中で好きな花三位以内に
入る百日紅が店名で
しかも、閉店後居抜きで
後の方も同じ店名を使われるのは
珍しいのではないでしょうか
しかもメニューまで受け継ぐってなかなか
季節の桜海老・・・スーパー!
すぱしーぼ
きつねのつけ汁もいいですなー
話、戻って「本格手打ちポンパドール」
なんてあったらヤダな
とかちょと思った・・・
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