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    つれづれ蕎麦 
    小平 「吟」 石臼との葛藤
    2011年02月25日 (金) 10:24 | 編集

    昨夜は、ちょこっと、出版社の編集長さんと吟さんへ。

    11-2-24夜 店

    夜に訪れるのは、久しぶり。
    暗い東京道沿いに、ほんわか灯る灯りに暖簾が、心そそる粋な佇まい。

    小平 「手打そば 吟」


    清楚で品よくまとまった、小さな空間は、ゆっくり寛ぎたくなる心地良さ。
    早速、ご主人にご挨拶などしながら、
    手挽きを始められたという、近況などをお聞きし…

    11-2-24夜 三酒

    まずは蕎麦前、編集長は冷酒三種の「参酒」を選び、

    11-2-24夜 三燗酒

    私は、燗酒三種の「参燗酒」。
    特別に作られた、それぞれ形の違う徳利が並べられ、
    冷の味も分かるようにと、猪口には冷でのお酒も注がれ出された、
    三種の燗酒には、和紙にきちんと銘柄がしたためられる。

    このご主人の丁寧なお心遣いが、毎度うれしく楽しみで… futt.gif

    11-2-24夜 三点盛り

    そっと出して下さった、お酒のお通し、「三点盛り」。

    11-2-24夜 三点サトイモ

    ほっこりと炊かれた、「里芋と烏賊の煮もの」に、

    11-2-24夜 三点セロリ

    さっぱりとして美味しい m001.gif、「セロリの甘酢漬け」

    11-2-24夜 三点たけのこ

    さらに、うれしなぁ、「竹の子と菜の花の胡麻和え」で…
    ゆっくりと燗酒をひとつづつ飲み比べ futt.gif

    11-2-24夜 あさり

    改めて頼んだお料理は、じっくりと炊かれた「浅利の時雨煮」に、

    11-2-24夜 烏賊

    お酒の共に絶品、「風干し烏賊の炙り焼き」。

    11-2-24夜 品天南

    さらに、来た時に目にとまって気になった…

    11-2-24夜 天南

    小鍋仕立てで出される、見目も豪華な一品、「天南玉子とじ」。
    これはうれしい、立派な海老二本が閉じられた、「天南とじ」の抜きそのもの

    11-2-24夜 天南あぷ2

    「玉子とじ」も美味しい吟さんの玉子は、ふわっふわで、
    しっとりと衣が汁に浸り、とろとろ葱もたっぷり。
    食べ応えもあり、これは美味しい~buchu-.gif

    …と、「奥播磨」純米吟醸無ろ過生原酒(山田錦)に、
    「宗玄」の今度は山田錦、「秋鹿」などなど頂き…

    手挽きを始められた、その蕎麦はもちろん頂きたいが、、、
    吟さんではまだ食べた事のない、「かけ」も食べたい。

    11-2-24夜 かけ

    と、ここでも渡邊さんのお心遣い、「半かけ」にして作って下さる。

    11-2-24夜 かけたべ

    このかけ汁が、ああ、これも美味しいなあ…futt.gif
    ふわっと立つ鰹の風味に、柔らかく広がる、旨みのあるかけ汁。
    飲んだ後の酔った体に、じわ~り染みいりたまらない。

    中の蕎麦は温蕎麦ならではの良さ、ほどけるように喉をすべり、
    するすると一気に手繰ってしまい…

    11-2-24夜 せいろ

    いよいよ、楽しみにしていた、手挽きの粉を混ぜ打たれた「せいろそば」。

    11-2-24夜 せいろ2

    これは…、確かに今までの吟さんの蕎麦とは異なる、
    どこか透明感のある、繊細な蕎麦の中に、陽炎のように浮き出た蕎麦の粒。

    手繰り上げれば、常陸秋蕎麦独特の、ふくよかな香りがふわっと広がり、
    粗挽きの粒の感触をほのかに感じる、しなやかな腰に、
    ほろっと落ちて行く、軽やかで清々しい喉越し。

    後に、じわっと蕎麦の味わいを残し消えて行く。
    ほおお、これは美味しい…futt.gif

    京都「いしたに」さんの石臼を、日夜試行錯誤しながら望んでいるそう。
    「まだ、まだなんですよ…」
    と、石臼の話が始まると止まらない。
    「石臼の声がまだ聞こえないというか、何と言うか、奥深くて」
    と、熱心に話す渡邊さんの姿が、頼もしくうれしく聞き入ってしまう。

    11-2-24夜 せいろ微粉

    最後に、これも少量、今までの微粉の十割蕎麦も頂いて…

    さらに、渡邊さんをはさんで話はえんえんに続き続き…
    濃密な蕎麦談義の時間は、あっという間に過ぎてゆく。

    ご馳走様でした~hahha.gif

    今度伺う頃には、又石臼と仲よくなっているだろう吟さんのお蕎麦。
    わくわくしてしまう程に…、楽しみだなあ futt.gif



    11-2-24夜 店内
    「手打そば 吟」

    東京都小平市美園町2-9-7  
    042-344-7732
    11:00-15:00 / 18:00-21:00
    月曜休 禁煙
    駐車場2台




    2010年10月28日 「胡麻葱納豆せいろ」
    2010年 8月27日 絶品「せろり菜そば」
    2010年 2月 6日 「燗酒参酒」に「牡蠣そば」
    2009年 7月17日 「セロリ菜そば」
    2008年11月30日 「牡蠣と豆腐の小鍋」、「牡蠣そば」に「きのこせいろ」
    2008年 7月 2日 「参酒」に「烏賊ワタ焼き」、「霙そば」
    2008年 1月26日 「牡蠣そば」「玉子とじそば」
    2007年 9月25日 「天麩羅」に「出汁巻き玉子」〆「玉子とじそば」
    2007年 1月20日 「牡蠣とじそば」
    2006年11月 6日 「豆腐と小柱のかき玉鍋」、「帆立の醤油焼き」「きのこせいろ」
    2006年 8月23日 「天せいろ」
    2006年 4月 5日 「玉子とじそば」
    2005年 8月21日 初めての訪問 「せいろそば」
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    コメント
    この記事へのコメント
    えんじゅ様
    そうなんです、そうなんです。
    ああいう空気を知ってしまうと、休日にでかけるのをためらってしまうんです(^^;

    吟さん拘りの、参酒、今度は、是非燗参酒も頂いて見て下さい。かわいい徳利がうれしい、飲み比べです。

    今日は、お天気崩れそうですが・・
    私も明日、お天気になったら、どこかの桜をめでにいってみたいな。
    調布、多摩川べりの桜並木だ大好きで、おうすめです。
    2011/04/09(土) 09:52:00 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    平日昼はゆったり
    ここで 平日昼酒はこんなに落ち着いた空間とは!
    最後の45分は店独り占めでした。
    (土休日の待ちがうそのよう・・・)

    yukaさんは いつもこんな良い時間を味わっているのかと思うと
    うらやしい限りです。

    今年は日曜にあたる会社創立記念日が金曜日に振り替えとなり
    平日の休みにしか出来ないことをと思い、田無の「もと東大農場」(平日のみ)で
    正門付近の桜並木を見てお昼は小平でと計画実行。

    「牡蠣」はさすがに終わっていましたが「鴨せいろ」をいただいてきました。
    参酒もどれも美味しかった。
    小平霊園、多摩湖自転車道の桜並木も楽しんだ後なので花見(後)酒。

    帰りは途中下車で石神井公園~石神井川の桜も楽しみ埃まみれで帰宅。

    さて 日曜日が穏やかな天気であれば調布市佐須の野川の桜かな



    2011/04/09(土) 00:35:50 | URL | えんじゅ #-[編集]
    キャミパン様
    ぜひぜひ♪。
    そうなんです、そういう心遣いが、酒飲み心をキュンっとさせてくれますよねー(^^)。

    2011/02/28(月) 08:46:59 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ここは
    リベンジしたいお店ですね(笑)。

    燗酒三種にひやを添えてくれるなんて、凄いですね。
    2011/02/27(日) 19:41:55 | URL | キャミパン #NkOZRVVI[編集]
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