テレビから紅葉の様子が流れ始めた今日この頃。
お天気もいいので、玉子を買いがてら青梅の方へちょっとドライブに 。
ぐるりと青梅の辺りを回っていたら、すっかりお昼も過ぎた時間。
久しぶりにあのほのぼのとした蕎麦を食べに行こうか、と…
気付けば早いもの、すでに4年ぶりに訪れた住宅街の中の古民家。
木々や草花で覆われ、年季こもった暖簾がゆったりと下ろされている。
青梅 「手打蕎麦 手打うどん 雲水」
扉を開き入ると、記憶のままの長閑な空間が目の前に広がる。
「いらっしゃいませ~」と穏やかな声に迎えられ、ちらほらお客さんのいる中…
以前座ったのと同じ、奥の囲炉裏を囲んだテーブルへ。
お水と蕎麦茶は、セルフサービス。
コポコポとポットからお茶を注ぎ入れ…
置かれていた品書きを手にし、二人で吟味。
「関東産の蕎麦にこだわって石臼自家製粉しています」の文字をしかと見つめ、
ぽかぽか陽気の中のドライブで、さっぱりした物が食べたくて…
「辛味大根を使っています」との「おろし蕎麦」をえらび、
彼は「もり」で、「海老天麩羅」を一人前つけてお願いする事に。
何とも言えない、この古民家の空気が温かく、ぼお~っとしながら待っていると、
程なく、目の前に出される「おろしそば」。
「新そば」との蕎麦は、この空間そのものの、ほのぼのとした風情。
細かな蕎麦の微粒子がところどころに混じった、細切りの蕎麦。
手繰り口に含むと、香りは穏やかなものの、しっとりしなやかな腰があり、
噛みしめると、ふわ~り広がる、お日様のような温もりある蕎麦の味わい。
切り幅も、長さもまちまちではあるが、そんな事はどうでもいいよ、
と思わせる、ほがらかとした味わいが心に染みてくる。
そのままで、しっかりとした濃いめの汁にちょっと浸し頂いて…
別皿のこんもり盛られた辛味大根おろしには、鰹節に刻み葱がかかっていて、
これを、そば猪口に移し、蕎麦に絡めて頂くと…
おっ、これは美味しい
ほろりとほどけるような蕎麦に、きんっとした大根おろしの辛味が鮮烈。
途端にぐんっと蕎麦の甘みが引き立つようで、これは旨いっ。
そして…、添えてもらった「海老天麩羅」の盛り合わせをも。
海老二本に、茄子、大葉、かぼちゃの盛られた天麩羅は、
衣薄くからりっと揚げられた、軽やかな美味しい天麩羅。
おおっ、この海老天は、又とっても豪華~
と、ざくざくとした粗塩で、天麩羅も美味しく頂いたら、すっかりお腹もいっぱい。
程良く白濁した蕎麦湯を、辛味大根の入った汁に注ぎ入れ、
これもたっぷりと頂いたら、ほっこりした心地に、再びぼおっと…
その間にも、帰るお客さんがいれば、すぐに入ってくるお客さんがあり、
始終和やかな空気に満たされた流れが、何とも心地よく…
ご馳走様でした~
自家製スパイスルウーとの、「こだわりのカレー饂飩」も気になるなあ。
「手打ち蕎麦うどん 雲水」
青梅市東青梅2-10-5
0428-22-8639
11:00~14:00(平日・土曜)
11:00~18:00(日曜・祝日)
水曜、木曜定休
P5台
2006年 5月 4日 「野菜天もり」
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あのほのぼのとした雰囲気、結構好きです。
それより、「かなさご」さん、
まだ再開しないのかしら…。
(密かにずっと待っているのですが)
いい雰囲気のお店ですが、
東村山市にあった「かなさ
ご」タイプの店で、老夫婦
がやってるプロっぽくない
蕎麦屋さんですね。蕎麦は
やや柔らか目で僕は苦手な
タイプでした。お隣のお客
さんの天ぷらとかは美味し
そうに見えましたね。
そうなんです、妙に美味しいんですよね、雲水さんのお蕎麦って…(u_u*)~
鴨汁にもひどくそそられたのですが、車がぽかぽかだったのもので…。
今度は、食べてみようと思います(^^)。
あ、注文書…
小上がりに、大家族がいらっしゃって、この日も「紙に書いて下さい~」とおっしゃっていましたよ。
いえいえ、こちらこそ、これらからもよろしくお願い致します。
さすが、喰い師さまによしの様…。
今の様子は、よしのさんの記憶で正解です。
窓際にカウンターがあり、奥に囲炉裏を囲んでのテーブル席、その前にテーブル二卓。
横に小上がりの席という感じです。
でも、どこもかしこも年季感じ、いい感じなんですよね(u_u*)~
蕎麦もそうです、細めでしなやかというか、ほろりとした蕎麦。そう量は多くはないですが…。
この辛味大根が、妙に美味しかったです。
おかかと海苔の成果なのかどうか。
「ふる里」さん、知りませんでした。
お二人のコメントで、なんだかしみじみと古き良き頃を感じ、楽しく読ませて頂きました。
ありがとうございました。
書かれているとうり、蕎麦の長さなどが揃っていなくて、
決して良い感じのそばでは、無いのですが。
鴨汁蕎麦も田舎風のしっかりした鴨汁で美味しかったですよ。
青梅の吹上菖蒲園や塩船観音がシーズンの5月下旬から6月上旬は、
お客さんが物凄く増えるので、お品書きが絞られ、
注文もセルフで伝票に記入する方式になるので注意です。
初めてだと、皆さん戸惑います。
(経験者は、語る。(笑))
ちゃぶ台で凄い盛りの店ということだけは知人から教えてもらい、
一度は行きたかったものでした。
(休日に行ったかもしれない、いつものこと 笑)
さて、雲水さんは以前は細い道路に面してお店があり、カウンターと
囲炉裏のような大テーブルが、古民家調であったとおもうのですが、
いつの間にか奥のほうに移りました。今は窓際にカウンターが配されて
いると思いました。
また、当方の記憶に拠れば、笊の上に乗って(やはり、やや量が多いな、
と思うくらい)出てきていました。今写真で拝見するに、陶器のお皿の
上に盛られているようですね。
いずれにしても、細打ちのコシの柔らかめのお蕎麦だったかな、と。
辛味大根蕎麦、初めて当店で頂いたのがこれで、晩秋の頃だったかと思い
出しました。
うる覚えですが、以前とお店の雰囲気もお蕎麦の笊も変わったような気がする。
盛りの良さは相変わらずのようですね。
初めて行った時を思い出します。出てきた蕎麦の量の多いこと多いこと。まあ国分寺にあった「ふる里」にはとても及ばないにしても「エッ!?」と思える量でした。
国分寺の「ふる里」は凄まじかったですよ。昔のボロッチイ田舎のお家そのもので、畳にちゃぶ台のノリでした。蕎麦の量はおそらく600グラム位はあったと思います。でも太めの生粉打ちの蕎麦ですよ。ご近所のおばちゃん達は三分の二位をオミヤにしてるのがほとんどでした。雲水が思い出させてくれました、今は無き「ふる里」
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