と、外の陽気にじんわり汗を感じながら扉を開くと、
ぴしっと伸びたカウンター席が江戸前の粋を感じさせる。

その奥の椅子を引き、腰を下ろしたら…



この陽気だもの、ちょっと喉を潤わせたくて頼んだ「エビス」の小瓶。



添えて出された「揚げ蕎麦」がビールに良く合い、うれしいな 。



と、ポリポリ食べながら、今日の「日替わり酒肴」をチェックすると…

食べてみたいと思っていた、新肴メニュー「なめろう」があるのを目にし、
早速、「キンピラごぼう」と一緒に「あじのなめろう」を注文。



程なくして出された、お皿に盛られた二品。

キンピラも以前の細切りから、ざっくりと斜め切りのキンピラに変わり、
噛みしめると、牛蒡の素の滋味ある味わいがしみじみと。



そして、楽しみにしていた「なめろう」を口に含むと…
こ、これは、美味し～い

葱に鯵が、味噌で和えられている定番の「なめろう」だが、
柔らかくて、まったりとした味が実によく、これには、やっぱり～っ



お酒を合わせたくて、「店主の隠し酒」のボードを見上げ…
中から、「春霞」を選ぶと、二種あるので飲み比べてみます？
とうれしいお言葉で、五勺の半分ずつ出して頂いた、



「春霞」深山錦　純米吟醸と、「春霞」早春火入れ純米吟醸。

飲み比べると、全く異なる味わいで、すっきりとした純米吟醸に比べ、
火入れの純米吟醸は、しっかりと酒の旨みをも味わえる。

と、「なめろう」で心ゆくまで堪能し、今日のお蕎麦は…
本当は、新メニューのひとつ「かき玉」を頂こうと思ったのだが、
この汗ばむほどの陽気の今日は、さっぱりと「ぶっかけ」が食べたいなあ、



…と、これも気になっていた新メニュー「天然小海老天ぶっかけ」を、
お蕎麦は、外１．５が福井のお蕎麦と聞いて、そちらで作って頂く事に。



ちりちりと揚げ音が聞こえ、パシっパシっと水切りの音を聞き…
程なくして目の前に出された、「天然」がうれしい「小海老天ぶっかけ」そば。



衣薄く、ほんのりピンクの肌が見える海老の姿がたまらな～い



さらに、その下に横たわる蕎麦は、福井ならではのほんのり緑がかった端正な蕎麦。



手繰り揚げると、透明な蕎麦の粒々が浮き出た、ざっくりと断たれた蕎麦は、
ふわ～っと、香ばしい穀物の香りが豊かに漂う。

口に含むと、きりっと〆られた蕎麦は、つなぎを感じさせないしなやかな腰があり、
噛みしめると、じわ～っと広がる蕎麦の味わいに、このまましばし手繰ってしまう。



と、蕎麦を楽しみ、添えられた汁を回しかけ、ざっくりと混ぜ…



大根おろしに絡まった蕎麦が、又美味し～い



そして、ぷりぷりとした海老をほうばると、濃厚な海老の旨み。
一緒に蕎麦も口に含むと、海老と蕎麦が混じり合う、極上の味わい。
もう、このハーモニー、この味わいに、すっかり夢中～



恍惚状態がまだ残る心地の中、出された蕎麦湯を注ぎ入れ…
ゆっくりと頂きながら、余韻に浸るこれもたまらないひと時



そっと出された「煮豆」は、ほっこりとして甘さの加減が程良く、
蕎麦湯と共にこれも楽しんでいると、目に留まった一片。



そうか…、もう、５周年 。（時の経つのが早い…）
まだ考え中、とおっしゃる「記念のサービス」、これも楽しみ。

と、久しぶりのお店に春の陽気と一緒に楽しませて頂いた午後のひと時。
御馳走様でした～

私も年を取ったって事なんだなあ～…（しみじみしみじみ）

現在職人さんを募集しているそうです

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