扉を開き入った店内は、昼丁度と言う事もあってか、ほぼ満席。
すぐにかわいらしい花番さん（お嬢さん？）に、迎えられ、
何とか空いていたテーブルの一つに腰を下ろす。



出されたお茶を頂きながら、何の予備知識もなく訪れたのだが、
あっと言う間に満席になってしまったお店に、人気の程をしかと感じ…

天井近くに掲げられている品書きにふっと目をやり、
さて、と、置かれている品書きを改めて吟味。



もりそばに、もりうどん、それに合い盛り、鴨汁に天ぷら…。
シンプルでありながら、欲しいと思う品書きが揃っているのを確認し、
私は「鴨汁そば」に決め、彼は「もりそば」に「揚げ玉ごはん」を付けて注文～。



きびきびとして、笑顔の素敵な花番さんの応対が、とても気持ちよく
テーブル毎に順々に出され、程なく我々の前にもお蕎麦が到着



おっ、これは美味しそう～
目の前に置かれた瞬間に感じる、素朴な良さが漂う田舎蕎麦。



挽きぐるみのやや平打ちぎみの太めの蕎麦は、ざっくりと断たれ
都心では伺えないような、大らかな姿。

手繰り口に含むと、むちむちとしたしっかりとした腰があり、
二度三度と、口に運ぶに従い、次第に蕎麦の風味が広がってくる。
素朴で大らかで、ほのぼのとした心地にさせられるこのお蕎麦。



鴨汁は、葱に三つ葉がたっぷり浮かんだ熱々のもの。



そのままでも飲めそうなさっぱりとした鴨汁で、
中の鴨も、ぎとぎとしていなくて私好み。



これにこの蕎麦を浸し頂くと、暖められた蕎麦は、ふわ～っと甘みが立つ。
若干このしっかりとした蕎麦には汁がやや負けているような気もするが、
これも旨い。

と、途中彼のもり汁と交換して食べてみると、
鰹の風味の漂う、すっきりまろやかな汁で、これが又美味しい。
もしかしたら…、盛り汁の方が、このお蕎麦には好きかも。

などと思いつつも、ところどころ幅の違いがある蕎麦が微笑ましく、
ああ、美味しいな～と、素直にするすると食べてしまう。



さらにちょっともらった、彼の頼んだ、私も気になった「揚げ玉ごはん」。
さくさくっとした揚げ玉が香ばしく、ここの天ぷらのも美味しいだろうな 。
さらりとかけられたもり汁がご飯によく染み、これも美味しい。

最後には、ナチュラルに白濁した熱々蕎麦湯を鴨汁に注ぎ入れ、
これもたっぷりと頂いたら、ほっかほか。
難しい事なんか抜きにして、美味しかったな～
と素直に心から思い、ほっこりとした心地に。

「来てみてよかったね～」
と、二人話しながら、待っているお客さんの為に席を立つ。

女将さん、お嬢さん共に、本当に気持のいい対応をしてくれるのもうれしく、
帰り際には、入口すぐの打ち場で追い打ちを始めたご主人を見ていたら、
気づいて下さり、あったか～な笑顔でにっこりと。

いい、お店だな～、しみじみ思いながら、又、伺いたいねと車に乗り込む。

ご馳走様でした～

その後、程近くのこれも気になっていた「たかはしたまご」販売所。



「どっちの料理ショー」にも選ばれた、（おばさん曰く）「日本一美味しい玉子」
20個1,200円とちょっと贅沢な玉子を購入～。

さらに通りがかった寄ってみた、「醤油蔵」。



ここで、「たまごかけ醤油」もゲットして…

お目当ての、お気に入りの「わたなべ豆腐工房」へ。



「青ばた豆腐」に「湯どうふ」、「棒揚げ」などを購入して、
これも、我々の定番、ここが一番美味しいと思う「豆乳ソフト」をデザートに。




「醤油蔵」の湧水を一生懸命飲んでいたにゃんこ。
この辺りは、お水が美味しいんだな～…

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