扉を開き中へ入ると…、途端に目の前に広がる素敵な空間。
白木の優しさが体を包み込むような、柔らかな空気が漂う明るい店内。



既に何組かのお客さんがお昼のひと時を楽しんでいる中、私も空いていたテーブルに腰を下ろす。
すぐに出された蕎麦茶を頂きながら、品書き手にし開いてみると・・



ずいぶん品書きが増えている♪
「おろし冷かけ」や、「夏のスタミナぶっかけ」。それに「変わりそば」に「三色そば」。



さらに・・・、壁には平日限定の「ランチのメニュー」まで。
こちらの天ぷらも、とても美味しかったので、これは良さそうだな～…
などと思いながら、一通り眺め、

公園がとっても寒くて、手がかじかむような肌寒さを感じている今。
まずは、熱燗で温まろう

と、ご主人からオススメされた、純米酒燗酒品評会で、1位を取ったという、「雪の茅舎」の山廃純米を熱燗でお願いする事に。



程なく出されたお酒を口にすると…、これが、何て美味しい

口に含んだ途端に、ぱあっと広がる上品な香り。
後からふわりと旨みが増し、奥深さと余韻が口に残る。
これは・・・、さすがに燗酒大賞だけある、美味し～い熱燗♪

そして、これに合わせて選んだのは、
海老好きとしては見逃せなかった「バナメイ海老の唐揚げ」。



カラリっと素揚げのように衣薄めに揚げられた小海老は、旨みが凝縮。
すっかり、熱燗に海老でうれしくなり、ゆっくりと堪能するひと時 。

しっかりと、久しぶりのこの空間でお酒を楽しみ、いつの間にか体もすっかり暖まり…
〆のお蕎麦は、食べてみたいと思っていた師岡さんの「変わりそば」。
今日は、「紫蘇切り」「一味切り」の二種類があるそうで、それに十割を加えた「三色」を。



おおっ、この色は又…
と、目の前に置かれた「三色蕎麦」を見て、この鮮やかな朱色の蕎麦に一瞬ぎょっと。



「大丈夫、本場韓国の一味を使ってるから辛くはないから…」
とご主人のおっしゃる、「一味切り」は目が覚めるような鮮やかさ。

それを横目に、まずは順番通り右の「紫蘇切り」から頂こうと見ると、これが何て美しい。



まるで生きのいい白魚のような透き通る蕎麦に、ところどころに混ざった紫蘇の葉がとても爽やか。



手繰り上げると、途端にふわ～っと紫蘇の清涼感漂う香りが漂う。
口に含むと、ぷりぷりっとした心地のいい腰があり、噛みしめると、さぁ～っと広がる紫蘇の風味。
上品な香りに風味、そして何とも心地のいい食感に、すっかりこの紫蘇切りに魅了されてしまう 。

そして、恐る恐る手繰る「一味切り」。



が、手繰り上げた途端、鼻孔に上ってくる香りのなんていい香り…
唐辛子の香りがこんなフレッシュで素敵な香りだったとは…と、しみじみ思ってしまう。



そして、口に含むと、こ、これが又美味しい～
辛味ではなく、唐辛子の豊かな味わい風味が、いっぱいで、これは病みつきになってしまいそう。

個性溢れた変わり蕎麦を十分楽しみ、最後に八ヶ岳の蕎麦で打たれた「十割蕎麦」を。



ピシっと角の立った、切りムラのない端正な細切り。
その中に所々に散る蕎麦の欠片を眺め、手繰り上げると、途端に香る蕎麦の芳香。

口に含むと、しっかりと跳ね返すような腰があり、噛みしめるとじわじわと広がる香ばしい味わい。
これは…、以前頂いた時よりもさらに味わいが濃くなっている

鰹の風味がぷんっと立つまろやかな奥行き深い汁も美味しく、
そのままで、この汁に浸し…と、うれしく手繰り続け蕎麦。

最後にさらさらの蕎麦湯を汁に注ぎ入れ、じっくりと余韻に浸りながら、
三色それぞれ、どれも十分に美味しく、悦に入るひと時…

ちょっとお話させて頂いたご主人も、変わらず気さくな方で、
ここにこのお店ができてくれた事を、心からうれしく思ってしまう。

ご馳走様でした～

この期間、ちょこちょこっと訪れさせて頂きます♪


＊お品書き
二八そば 780円、十割そば 950円、天せいろ、鴨せいろ 1,400円、天ぷらそば、鴨南蛮 1,400円、山かけ 950円、卵とじ 900円、おろし冷かけ、夏のスタミナぶっかけ 1,100円、変わりそば 1,000円、三色そば 1,000円

出し巻き玉子 500円、天ぷら盛り合わせ 950円、栃尾の油揚げ 600円、にしんの棒煮 300円、焼き海苔 450円、蕎麦のニョッキ 700円、タコのカルパッチョ 600円、バナメイエビの唐揚げ 450円
生ビール 500円、小左衛門、惣邑、御湖鶴、まんさくの花、喜久酔など480円～　グラスワイン 400円、トートワーズ・クリーク （ボトル）1.980円、ジャン・バルモン 2,400円など



「手打ち蕎麦　萱草庵」

立川市富士見町1-15-7
042-528-2424
11:30～14:00 / 18:00～21:00
月曜、第一、三火曜定休
禁煙


2009年　1月10日　お料理いろいろ楽しんで、「白雪そば」
2008年12月17日　鰊の旨煮に十割蕎麦

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