瀬波温泉で、夕日を眺めながらの温泉を満喫し、
甘エビにタコしゃぶ、そして鮭にいくらの美味しさにすっかり魅了され…
(お肌もツルツル)
朝食を取って程なく、今日は初めて通る「磐越自動車道」を走り、福島へ~
今日の宿泊地は、彼の「絶対に『鶴ヶ城』には行きたい」との要望も兼ねた会津若松。
会津辺りのIC近くだったらいいよ、という言葉で…
福島と言ったら、蕎麦の里「山都」。
ぜひ、ここの地元のお店で、土地の蕎麦を食べてみたい、と…
会津坂下ICを降り、カーナビに従う道は、どんどんと奥深く山の奥へ。
山道が途切れ、ふっと現れる田畑に、蕎麦畑の雄大な景色を進み・・・
辿り着いた、小さなほのぼのとしてかわいらしい農村「山都」。
小さな駅の周りには、いくつものお蕎麦屋さんが点在する中、
私が選んだお店は、こちら
福島県喜多方市山都町 「山都そば処 萬長」
選んだ理由は、お店のHPに書かれていた、ご主人の製粉に対する拘り。
(抜粋)・・・・・・・・・・
そば粉の製粉方法には金臼挽きと石臼挽きがある。私自身の製粉のやり方で、金臼挽き、石臼挽きで製粉して味を比較してみると微妙な違いが感じられた。金臼挽きではコシはあるが喉ごし感が得られない。逆に石臼挽きではザラザラが強く喉ごしがあり過ぎる。そこで両方のそば粉の配合を色々変えながら満足を得られた比率は5:5。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
何しろ…、これまで「金臼挽き」というものを知らなかった。
これは、ぜひ、頂いてみたいと…
と、お店の裏に車を停めて入口へと向かうと、何だかとってもお得な貼り紙。
とろとろ玉子でとじてあるのは大好きな「親子丼」。
ほんのちょっと心惹かれるような心地もどこかに感じ(?)、扉を開き店内へ。
と、入った店内は、思った以上にほのぼの~とした、まるで田舎町の定食屋のよう。
使い古されたテーブル席があり、その奥にはこれも擦り切れた畳の小上がりの席。
中からのんびりできそうな小上がりに上がり、腰を下ろしたら、もう、ほおっ~っと。
目尻を下げて焦点を緩ませ、肩の力がふっと抜けるような、ほのぼのとした空気 。
すぐに出されたコップ水を頂き、置かれていた品書きを手にして見ると…
二つのボリューミーなセットがあり、季節メニュー?、「鴨せいろ」に「鴨南蛮」。
そして、通常メニューとして立てかけの品書きを見ると…
いささか不安になってしまうような、中華の定食にラーメンのメニュー。
(それも、種類豊富に、セットまで?)
いやいや、それでもきちんと蕎麦の品書きは別に並んでいる!
と、気を取り直し、「せいろ」を選ぼうと思ったが、中に「高遠そば」の文字が。
長野高遠地方から渡り、会津近辺にも伝わった郷土蕎麦。
これは是非、食べてみたいと、そばは「高遠蕎麦」に決め
壁に貼られた料理の品書きの中から「舞茸の天ぷら」も一緒にお願いする事に。
一方、品書きを見ていた彼に、ふっと目に止まったのが「日替わり定食」(^^;
元々メンチ好きの彼が見逃すはずがなく、すぐに彼はこれに決め、注文~。
そして程なく、まず出されたのは、卓上の味塩の瓶が添えられた「舞茸の天ぷら」。
素朴に盛られた天ぷらは、いかにも家庭的な天ぷらだが…
食べてみたら、これがなかなか美味しい
油っぽさがなく、カリカリサクサクっとした天ぷらで、舞茸のジューシーさというのはないがとても軽やか。
できればビールを頼み、つまみにしたいな~…。
と、二人で食べ待っていると、これも程なく二つのお盆が置かれる。
四角の蒸篭に盛られた蕎麦に、「高遠そば」独特の大根の絞り汁。
それにたまり醤油の差し口が添えられ、美味しそうな漬けものが置かれてる。
蕎麦は…と、盛られた蕎麦を見ると、透けるような透明感のある繊細な蕎麦。
が、よく見ると細打ちの蕎麦の中に様々な蕎麦の欠片がもり込まれ、透けるような蕎麦の中に浮かぶ星々が、何とも繊細で美しい。
じっくりと眺め、手繰り上げると、強くはないが軽やかに広がる蕎麦の香り。
口に含むと、たおやかで繊細な心地のいい腰があり、噛みしめた途端にほろりと溶けていくような感触。
これが…、甘いっ!
蕎麦の繊細且つ、穀物が醸し出す自然の甘みがじわ~っと広がる。
蕎麦だけでも大満足な味わいなのだが・・・せっかくの「高遠そば」。
大根おろしの絞り汁に、添えられた出汁醤油を注ぎ入れ、これに蕎麦を絡め頂くと…
お、美味しい~っ
大根おろし汁にただ注いだ醤油の、シンプルな汁のはずなのに、なのに…
この爽やかさに、味わいがある風味。
それがこの繊細な蕎麦に絡まると、そのままでも甘みのある蕎麦が一層甘みを濃くさせる。
もう、これはうれしく夢中で食べてしまう。
一方、彼に置かれた「日替わり定食」。
卯の花の小鉢が付き、目玉焼きの添えられたメンチは、ボリュームたっぷり。
「これは旨いっ!食べてみてよっ」
と(無理やり)一欠片食べてみたメンチは、衣がからりっとしたジューシーな牛肉メンチ。
しかも、生姜の風味がふわっと広がる和風仕立てで、
ほおお・・・、確かに、このメンチカツ、これは美味しい。
さらに、(これも味見させてもらった)卯の花。
これもしっとりとして味つけがよく、根菜など入った具沢山でこれも旨いっ。
すっかり二人して、満足なお昼になり…、お腹もいっぱいの幸せなな心地でお勘定をと、席を立つと、
「ありがとうございました~」
と顔を出されたご主人が、きりっとした面持ちの職人気質。
繊細でありながら、なんとも蕎麦の優しさ深みを感じさせてくれた、萬長の蕎麦。
地元の空気もいっぱいの庶民的で、どのお料理もこなしながら、
こんなお蕎麦を作っているなんて…
と、不思議な気持ちと、どこか羨ましいような気持ちを感じながら、お店を後に。
ご馳走様でした~
蕎麦の里。
ああ、まだまだいろんな所に行ってみたいな~…
*高遠そば 730円、舞茸の天ぷら 315円、日替わり定食 700円
「山都そば処 萬長」
福島県喜多方市山都町字木曽489
0241-38-2231
11:00~15:00 / 17:00~20:00
火曜定休 Pあり
昼は禁煙
会津のホテルに着いたらすぐ♪
楽しみにしていた、会津若松の蔵造り通りを散策して楽しみ…
夜はこちらのお店で、絶品のお料理に福島地酒でしっぽりと~…
(こちらのご主人が、又とてもとてもいい方で、素敵な夕餉に…)
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野良仕事も気を付けて下さいねっっ。
ところで…、
宮古の蕎麦めぐり、羨ましいです。
そうそう、会津の、あの透明感のあるほんのり赤みのあるお蕎麦。
ぷりっとした食感…、とても懐かしいです。
年々お店を閉められているだなんて…、
寂しいです。
私も急いで又伺いたくなりました!
当方は本日の炎天下で秋ソバのための耕しを数時間やったらもうヘロヘロ~... 年々きつくなる一方のこの作業、何時まで出来ることやら(大汗;;
さて、初めて相馬の野馬追い行事を見学し、南相馬市小高地区の方々と少々
交流してきました。中身の大変濃い体験をさせていただきました。
同行の知人の計らいで、帰路山都の宮古地区を訪ね、「大下」というお店で
宮古流の蕎麦を堪能しました。会津さらしなの、仄かな赤さがある、たおやかな
コシ、プリッとした歯ごたえ、スルッと喉を滑り落ちる食感。高遠の汁。
打ち手はご夫婦の連携作業(包丁は御主人)、宮古流の打ち方の大半は女将さん
が担当されるそうです。
お店自家栽培の同地区在来種と会津のかおりのブレンド、玄蕎麦のまま金臼で
自家製粉するとのことでした。
しかし何分こづゆ他の御馳走と共に頂いたので、食べ放題の蕎麦が意外と量食べ
られず悔しい思いでした(-_-;)
帰り際に打ち場を見せていただきましたが、かなり狭い空間であったのが驚きで
した。同店は手作りをモットーに少人数のお客さんをもてなすことを大切にされ
ていることを感じました。
それから後、会津の桐家権現亭の支点=「夢見亭」や、大内宿の葱蕎麦など
巡って帰館しました。
今度訪れる機会がもしあれば、宮古の蕎麦をお腹がハチキレル位に食したいもの
です。なお、30数軒の宮古地区で十数軒あるお蕎麦屋さんも、年々お店を閉じ
られる方が増えています。少子高齢の波は容赦ないです。皆さんの御健闘を
期待するのみです…
お店にも、このちらしがあって…。
うらやましいです♪
会津若松近辺・・・
やはり有名なのは、「桐屋」さんなのでしょうか。同じく有名な、「すず勘」さんは、お店を閉められたようです。
お宿は東山温泉。会津若松近辺でいいお店知ってます?
小さな町にたくさんおお蕎麦屋さんがあるので、又伺いたいです。
そして、もちょっと足を延ばして宮古にも…
はい、いつかは蕎麦の里、「山都」には行きたいと思っていて…。たくさんのお蕎麦屋さんがあり、迷ってしまったのです。
水戸屋さんも通りがかりました♪お饅頭やさんの情報、知っていれば…。
これも残念。。
瀬波は…、あるのはあるのだと思うのですが…。
鮮魚センター、私も行きました。お魚がとても安くて、すぐに帰る身でないのを悔んだ程。私は朝のうちに訪れたんですが、二階では、とすると鮭いくらなどが食べられるのかしら…。
喜多方のらーめん屋さんも、そうだったんですね♪
このあたりも、蕎麦屋以外の食堂が見当たらなかった(蕎麦屋だらけだった)ので、食堂を兼ねている、と言う事なんだと思いました。
でも、ここはよかったです。
メンチもものすごく美味しかったようですよん。
(蕎麦屋のラーメンというのも気になるところ…)
ぜひ、越谷行きたいです!
いつかは山都を訪れるだろうと心待ちにしていたけど、とうとう行きましたね
私は今年の盆に行きました
満長じゃなく、ちょっと駅よりの水戸屋に地元の知り合いに勧められて行きましたが満足でした
満長の交差点を向こうに渡ったちょっと先に宇太郎という饅頭屋があって、安くて美味しいからお土産に好適です
ところで、瀬波の蕎麦屋を期待したけど、やはりあそこは蕎麦屋は無さそうですね
岩舟港の鮮魚センター二階は時々利用しますが蕎麦はなさそう
だし
ではまた次のお店情報をよろしく
大好きな喜多方ラーメンのお店でも
町の食堂を兼ねているので、こちらと同じようなメニューです♪
大人のデートって感じが素敵です。
越谷でも十分たのしめまふ。
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